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菅元首相の国会事故調のヒアリングを聞いて。菅氏は脱原発を強調。
http://31634308.at.webry.info/201205/article_28.html
2012/05/28 23:36 かっちの言い分
今日は、国会事故調の本丸である菅元首相がヒアリングを受けるというので、Ustreamで聞いていた。一言で言えば、検事が逮捕者を追求する訳ではないので、質問も歯がゆく、菅氏も質問の本質をはぐらかして、言質を取られない言い方に終始した。
しかし、今までの報道で分かったこと以外に、本人の口からしかわからない事実もいくつか出てきた。
事故調は、東電清水社長が原発事故現場の全員撤退について述べていないと言ったが、菅氏、枝野氏、海江田氏、全員が全員撤退と認識していたと述べ、その裏付けとして菅元首相が全員撤退なんか許されないと清水社長に言ったら、簡単に「わかりました」と述べたことから、東電側は全員撤退の認識なのだと思ったと述べた。これは本当らしいので、東電が嘘を言っていることになる。
海水注入を官邸からの指示で止めようとしたという情報は、菅氏自身は述べておらず、東電から官邸に来ていたフェローが行ったことで、自分は関係がないと述べた。これは「藪の中」である。また、官邸から吉田所長がいる現場に頻繁に電話があったというが、菅氏自身は後にも先にも2回限りと述べた。それ以上の電話があったとしても自分は関知していないと述べた。これは、甚だあやしい。菅氏が指示して電話させた分には、自分が知らないと言えば誰かがチクラなければわからない。
東電に乗り込み、統合本部でどなり散らした部分の音声はカットされているが、菅氏自身はやましいことを言っていないので、公表しても構わないと述べた。これには、委員長も公表出来るというのなら是非聞きたいと述べたことから、表に出てくる可能性が出てきた。
何故、反対を押し切って福島原発に視察に行ったかを聞かれ、原発がどのようになっているか一切説明がなく、現場の責任者と話すことが出来るのではないかと思い行ったと述べた。
吉田所長と話してどのような成果があったか?と聞かれ、ベントを早くやってほしいと述べた。この吉田氏ならやってくれそうと思ったと述べ、現場を知る上で、 顔と名前が一致したことは極めて意義があったと述べた。この言葉は、正に菅氏の性格を表している。つまり、実際に会って、自分自身で確認しないと任かせておけない性格を表している。これは首相の器ではないことを証明している。
最後に、元首相として、野田首相やこれからの政権に何か述べることはあるかと聞かれ、以下のようなことを述べた。これだけは、私自身を含む多くの国民が思っていることを代弁する言葉として、評価して良い。
3.11前までは、原発を活用するという立場であったが、3.11以降の体験は、自分の考えを根本的に変えた。チェリノブイリ原発事故がソビエトの体制の病根を全て明らかにしたが、福島の原発事故も日本の全体の病根を照らしだした。軍部が政治を支配したように、東電とそれを取り巻く原子力村が原子力行政を掌握してしまった。その原子力村に同調しなければ村八分になり、自己保身と事なかれ主義になってしまった。この原子力村を反省しないと、また組織的に徹底解体しないと、抜本的な改革は出来ない。原子力規制庁の組織を作るにしても、外国から招聘して参考にしてもいい。原発依存を続けるかどうかを問わなければならない。使用済み核燃料の再処理が出来ないこと、日本の国会機能、国家が崩壊しかねないことに対して、もっとも安全な方策が無いなら、脱原発をするしかないと述べた。
国会の機能が麻痺する一歩手前までの現状を回避した最高責任者の思いは重い。これが、国民の真っ当な考えである。勝俣元会長に至っては、これだけの事故を発生しておきながら、さらに原子力委員会の社外役員となるという。東電の体質は、正に菅氏が述べた日本の病根を表している。菅氏は最も嫌いな政治家の一人ではあるが、この脱原発の考えだけは波長が合う。
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