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菅前首相:チェルノブイリ超の可能性認識−東電に強い不信感
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-M4PZTG6JTSE801.html
更新日時: 2012/05/28 17:08 JST ブルームバーグ
5月28日(ブルームバーグ):菅直人前首相は28日、東京電力福島原子力発電所事故調査委員会で、事故当時にチェルノブイリ原発事故より放射能の放出が大きくなる可能性がある事故と認識し、「見えない敵との戦いであり、命を賭ける戦いだと思った」と述べた上で、東電が撤退を申し入れてきたことに対し「とんでもないことだと感じた」と述べた。
菅氏は昨年3月15日午前3時ごろ、海江田万里経済産業相(当時)から官邸で仮眠中に「東電が撤退したいと言ってきている」と連絡を受けたと話した。
その後、東電の清水正孝社長(当時)に「撤退はあり得ない」と伝えたときに、清水氏は「分かりましたと答えたので、ホッとした」と述べた。菅氏は細野豪志首相補佐官(同)から吉田昌郎福島第一原発所長(同)からの電話を回してもらい、「所長からまだやれると聞いた」ことを明らかにし、「清水氏が自ら撤退しないと言ったことはない」と付け加えた。
事故当時官房長官だった枝野幸男経済産業相は27日の国会事故調で「社長から電話があり、全面撤退の趣旨の話があった。そんなことをしたら大変なことになると言ったら口ごもっていたので、全面撤退と受け止めた」と説明していた。
東電は3月1日、「全面撤退を申し出たことはない」と公表し、政府側の見解と真っ向から対立し、その姿勢を今日まで崩していない。
■東電への根強い不信感
事故発生の翌12日朝に現地を視察したことに関して、菅氏は「東電からは電源車を現地に送るから協力してほしいなどと言ってきたが、根本的な状況の説明が全くなかった」と批判した上で、「地震・津波の状況を上空からでも直接見ておくことは対策を立てる上で重要だと判断した」と説明した。
菅氏は「ベントについても経産相が許可しているにもかかわらず、何時間経っても行われなかった。その理由は分からない」と東電本社への不信感を示した。その上で「吉田所長ともじかに会って現場の考え方、見方を知ったことは極めて大きなことだった」と強調した。
原子炉を冷却するための海水注入を止めるように指示を出したとされる問題について、菅氏は「海水注入を止めろと言ったことはない」と明言した上で、東電から官邸に来ていた武黒一郎フェロー(当時)が吉田所長に直接電話して官邸の意向として伝えたようだと述べた。菅氏は「再臨界と海水注入が関係ないことは知っていた。ホウ酸を注入すれば危険性を抑えられることも知っていた。なぜ海水注入を止めろとの指示が出たのか理解できない」と話した。
菅氏は「東電が伝えてきたことと、後で言っていることには矛盾が多い」と語った。
■不確定な予想は出せず
放射能放出の解析結果などを早く出していれば、周辺住民の避難の仕方が変わってきたのではないかとの質問に対し、菅氏は「事実を隠すことはしていない。コアの事実が分かるとすれば、それは東電だったが、正確ではなかった。可能性・予測まで判断することはできなかった」とした上で、「どこまで情報を出せばよかったのか、検証してもらいたい」と述べた。
菅氏は原子炉の状態把握と対策案提示を期待されていた東電、経産省原子力安全・保安院、原子力安全委員会が機能しなかったと指摘した上で、「しっかりとした対応ができる組織が必要だ」と訴えた。
記事についての記者への問い合わせ先:東京 淡路毅 tawaji@bloomberg.net
記事についてのエディターへの問い合わせ先:Alexander Kwiatkowski akwiatkowsk2@bloomberg.net
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