http://www.asyura2.com/12/genpatu24/msg/203.html
Tweet |
原発再稼動、消費増税…総選挙で黒白を!
http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20120527/plt1205270712000-n1.htm
2012.05.27 夕刊フジ
大飯原発の再稼働をめぐって、野田佳彦首相は「判断の時期は近い」としているが、周辺自治体は慎重な姿勢を崩していない。地元の経済界からは、電力の安定供給を望む声があり、このまま夏場の計画停電実施になると思わぬトラブルが起きることを心配する声がある。その一方、関電や政府の再稼働ありきの姿勢に疑問ももたれている。
朝日新聞が19、20日に実施した世論調査によれば、原発に対する政府の安全対策を「信頼している」は21%にとどまり、「信頼していない」が78%にのぼった。大飯原発の再稼働については、反対が54%で、賛成の29%を上回った。結局、政府の安全対策を信頼していないので、原発再稼働に反対だというのが国民の声になっている。
ところが、政府の説明では、安全対策を政治判断としている。どうして原発の安全性について素人の政治家が政治判断できるのかという根本問題で、多くの国民は納得していない。
その上、関西の電力需給について政府は、「原発再稼働がないと15%もの電力不足に陥る」と言い出した。この点について、需要を過大に、供給を過小に見積もっているのではないかという疑問が出てきて、ここでも国民の納得は得られていない。
さらに政府からは、原発再稼働がなければ電気料金が上がるという声が出始めた。藤村修官房長官は「原子力を止めれば、燃料コストの増加で電気料金の値上げが避けられない」と言った。
このように理由がコロコロと変わる政府の説明ぶりはきわめてまずい。安全性について国民を説得しておけば、電力需給も電力料金値上げも理由とする必要はなかった。
国民から見れば、安全性だけをしっかり説明してくれればいいものを、その説明をあやふやにしたまま、電力需給や電力料金値上げを持ち出し、原発再稼働ありきで脅迫しているように思えてくる。こうなると悪循環で手の施しようがなくなる。
ここまでくると、安全対策について、国として技術面から専門家に委ねて検討するという「王道」はもう時間的に無理だろう。4月に発足する予定だった原子力規制庁は、いまもなお設置のめどが立っていないことから、国の取り組みの不備はいかんともしがたい。福井県の原子力安全専門委員会(委員長・中川英之福井大名誉教授)があるので、それをどこまで活用して、国民の納得を得られるかどうか。
ここまで決定プロセスがいい加減だとあきれるばかりだ。いっそのこと、原発再稼働について、野田首相が政治決断で実行し、消費税増税法案の成立とともに、衆議院を解散して総選挙によって国民の信を問うほうがいい。
原発再稼働も消費税増税もともに、現政権の政策だが、その方法をめぐって政治的に国民が対立している。総選挙によって、どの政権が望ましいか黒白をつけるしか、すっきりできる方法はないだろう。(元内閣参事官・嘉悦大教授、高橋洋一)
この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
▲このページのTOPへ ★阿修羅♪ > 原発・フッ素24掲示板
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。