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(2012年5月26日午前7時12分)
http://www.fukuishimbun.co.jp/localnews/nuclearpowermonjuresume/34880.html
日本原子力研究開発機構は25日、高速増殖炉「もんじゅ」(敦賀市)の原子炉容器内に、落下トラブルに伴い新たに製造した炉内中継装置を28日に据え付けると発表した。国の検査や機能を確認する試験が順調に進めば、6月中旬にも完全復旧となる見通し。
燃料交換用の炉内中継装置は、落下により損傷したため新たに製造。3月下旬、もんじゅの原子炉補助建物に搬入した。落下の原因となったつり上げ器具は既に改造し、経済産業省原子力安全・保安院の検査も受けた。
28日、原子炉容器内に炉内中継装置を据え付け、6月初めには保安院の検査を受ける。燃料を出し入れする接続筒を据え付けた後、6月15日ごろから同装置の燃料を受け渡す機能を確認する試験と保安院の検査が3日間程度予定されている。
安全が確認されれば、同装置は2010年8月の落下前の状態に戻ることになる。
復旧作業に要した費用は約21億円。
もんじゅをめぐっては、東京電力福島第1原発事故を受けた国のエネルギー政策見直しの中で、その行方が大きな焦点の一つとなっている。文部科学省は核燃料サイクル政策の中核と位置付けている高速増殖炉の今後の研究開発について「実用化に向け推進」「開発を中止」など四つの選択肢を示している。
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