http://www.asyura2.com/12/genpatu24/msg/155.html
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【重要・拡散希望】広域処理は今すぐ中止可能(詳細データ)
http://azarashi.exblog.jp/15408752/
2012年 05月 25日 あざらしサラダ (愛知県がれき受け入れ問題)
昨日アップした記事【重要・拡散希望】広域処理は今すぐ中止可能を具体的なデータでフォローするため、岩手県と宮城県の瓦礫処理量について「県内処理計画量」及び「広域処理希望量」を「木くず」、「可燃物」、「不燃物」、「その他」の各分類毎に一覧表に整理してみた。
◆瓦礫処理見直し一覧表
http://dl.dropbox.com/u/40607011/%E8%A6%8B%E7%9B%B4%E3%81%97%E6%95%B4%E7%90%86%E8%A1%A8.pdf
一覧表に記載しているデータは、環境省の資料に明記されていたものはその数字を、資料に明記されていないものは両県への聞き取りで分かった数字を記載しているが、もし数字の誤り等に気づいた方がいれば、ぜひソースと合わせてご指摘頂きたい。
一覧表を見ればすぐに気づくと思うが、今回の見直しは瓦礫の総量マイナスに合わせて「広域処理希望量」を減らすのではなく、減っているのはどちらかといえば「県内処理計画量」の方であり、いかにして「広域処理希望量」を死守するか涙ぐましい努力の跡が見えるようだ。
岩手県は、瓦礫の総量が476万トンから525万トンへと49万トン増えているにもかかわらず、「県内処理計画量」を見直し前の419万トンから405万トンへと14万トン減らしたため、見直し後の「広域処理希望量」は見直し前の57万トンから120万トンへと63万トンも増えている。
特に「不燃物」が見直し前より83万トンも増えているが、これは瓦礫に付着する土砂や海水をかぶった農地の土などを「不燃物」として水増しカウントしたためであり、「今後の県内処理や復興資材としての活用」(環境省)により、「広域処理希望量」を大幅に減らすことが可能である。
宮城県は、瓦礫の総量が1569万トンから1154万トンへと415万トンも減っているが、こちらも「県内処理計画量」を見直し前の1225万トンから1027万トンへと約198万トンも減らしたため、見直し後の「広域処理希望量」は見直し前の344万トンから127万トンへと217万トン減にとどまっている。
特に、「不燃物」の「県内処理計画量」を見直し前の581万トンから298万トンへと283万トンも大幅に減らしているが、こちらも「再生資材としての利用促進方策を整理し、早急に示すこと等により、県内再生利用の拡充を図る」(環境省)ことにより、「広域処理希望量」を大幅に減らして「県内処理計画量」に戻すことが可能である。
環境省は、これまで「どうしても現地で処理できないものを広域処理としてお願いしている」と説明しており、単純に「両県から広域処理の希望があった」という説明で済ませるのではなく、どうして「県内処理計画量」をこれだけ多く減らす必要があるのか、誰もが納得できる合理的な説明をしなければ、広域処理への理解など得られるはずがない。
◇
【重要・拡散希望】広域処理は今すぐ中止可能
http://azarashi.exblog.jp/15398813/
2012年 05月 24日 あざらしサラダ (愛知県がれき受け入れ問題)
5/21、宮城県と岩手県の瓦礫総量精査結果を受けて環境省は広域処理計画を一部見直したが、その数値には大きなデタラメがあり、広域処理は今すぐにでも中止可能であることが明らかに。
宮城県の瓦礫総量は約1569万d
岩手県の瓦礫総量は約476万d
両県合わせて約2045万d
このうち環境省がこれまで「どうしても現地で処理できないので広域処理が必要」としていた瓦礫の量は
宮城県が約338万d
岩手県が約57万d
両県合わせて約395万d
これに対して、今回の宮城県の精査で明らかになった瓦礫総量は約1154万dと、上記の約1569万dから約415万dも減っており、環境省が「広域処理が必要」としていた約395万dを上回り、全て現地処理が可能なはずだ。
◆災害廃棄物処理対象量(県受託処理分)の見直しについて(宮城県)
http://www.pref.miyagi.jp/press/pdf/120521-7-2.pdf
◆災害廃棄物の広域処理(環境省)
http://kouikishori.env.go.jp/material/pdf/koiki_mat20120521b.pdf
一方、「岩手の瓦礫が増えているはず」との指摘があるかもしれないが、実はここにもデタラメが隠されている。
精査で明らかになった岩手県の瓦礫総量を見てみよう
◆災害廃棄物推計量の見直し及びこれを踏まえた広域処理の推進(環境省)
http://kouikishori.env.go.jp/news/pdf/20120521a_2.pdf
この資料だと、一見すると約480万dから約530万dに約50万d増えたように見えるが、実はこの増えた分は本来の「被災瓦礫」ではなく、「がれきに含まれていた土砂」や「海水をかぶった農地の土」を、無理矢理「がれき」として処理して総量を水増しした、いわば「上げ底」の数字だ。
◆岩手のがれき 約100万トン増に NHKニュース
「がれきに含まれていた土砂が想定より多かったことや、海水をかぶった農地の土などをがれきとして処理することになったのが、その理由です」
この「上げ底」の量は約83万dもあり、純粋な「がれき」に限れば岩手の瓦礫総量も約33万d減っていることになる。
これらを再計算すると、宮城で約415万d、岩手で約33万d、両県合わせて約448万dも瓦礫総量が減っており、「どうしても現地で処理できないので広域処理が必要」というこれまでの環境省の説明に従えば、今すぐにでも広域処理を中止できるはずである。
◆ガレキは本当に広域処理しないといけないの?
http://azarashi.exblog.jp/15108840/
「もともと中で出来ないものを外でやるという考え方ですから、全部できるんだったら外でやる必要はないんです」(環境省 廃棄物対策課:山本昌宏課長)
◆ところで、どうして「岩手県」ではなくて「環境省」の水増しなのか?
5/21の両県知事の記者会見禄を読むとその理由がなんとなく見えてくる。
◆宮城県知事記者会見(平成24年5月21日)
http://www.pref.miyagi.jp/kohou/kaiken/h24/k240521.htm
宮城県知事コメント
「推計量というのは、たくさん処理しなければいけないと思っていたがれき(量)がだんだん少なくなってきたという分については、それほど大きく周りに迷惑をかけることはございませんが、少なく見積もっていて、思った以上にたくさんがれきがあるということになると、いろいろなところに大きなご迷惑をおかけいたします。私が当初指示いたしましたのは、雑駁(ざっぱく)な数字である限りはなるべく厳しく見積もるようにということでございます。」
この宮城県知事のコメントは正しい。
つまり、総量が増えた岩手県は「色々なところに大きな迷惑をかけている」わけだから、まずは各関係者へのお詫びから始めなければならないはずだが、どうもそのように自覚しているとは感じられない。
◆平成24年5月21日知事会見記録
http://www.pref.iwate.jp/view.rbz?cd=38934&ik=0&pnp=14
記者の質問
「宮城県では、広域処理に回すガレキの量の推計がかなり減ったという話ですが、岩手県ではどのようになられる見込みかということを教えてください。」
岩手県知事コメント
「そこも今日の午後に相談をしてその方向性を決めていくわけですけれども、4月に細野環境大臣が岩手県庁にまでいらっしゃって、それで今手を挙げてくれている都道府県で大体岩手のほうで必要としている広域処理分について調整していけば全部引き受けていただける目途が立ってきたのでそのとおりお願いしようと、そこのところも見直しが必要になってくるとは思いますけれども、基本はやはり手を挙げてくださっているところであり、特にも地元のほうで受け入れ準備、さまざま試験焼却までやって進んでいるところもありますので、そういうところからどんどん受け入れの作業に入っていき、そして発災から3年以内に災害廃棄物、ガレキを処理できるようにしていこうという考え方は基本的に同じだと思っています。」
宮城県知事のコメントと較べるとまことに歯切れが悪い。
この知事コメントを読む限り、岩手県の瓦礫総量が増えたことについて、どうも知事は「他人事」のように受け止めていると思えてならないのだ。
それはなぜか、私は次のように考えている。
もちろん岩手県も宮城県と同じく多めに推計していたので、本来であれば約33万d減っていたのだが、広域処理量を減らしたくない環境省に、瓦礫総量の水増しを無理矢理迫られたのではないか。
だから岩手県知事には「色々なところに大きな迷惑をかけている」という自覚もなく、各関係者へのお詫びのコメントひとつも無いのではないか。
そうでなければ、宮城県知事のコメントを借りるまでもなく岩手県知事は「大きく周りに迷惑をかける」ことすら配慮出来ない無能な知事と評価されるのだが。
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