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事故の総括もしないまま、原発の再稼働に前のめりになっている原発推進メディア・電力業界・政府のデタラメさがこの記事にもあらわれている。
電源車配備と天井穴開けドリル設置が「主要な事故対策」で、それができているから再稼働できるというのなら、F1で、電源車が70台近くも到着していながら10日間も電源が復旧しなかったワケ、事故から3日近く(68時間も)経った14日AM11時過ぎに水素爆発を起こした3号機の天井に穴を開けられなかったワケを説明しなければならない。
記事について:
「1〜3号機から環境中に放出された放射性物質の総量(ヨウ素換算)は90万テラ・ベクレル(1テラ・ベクレルは1兆ベクレル)と推定され、政府試算の1・2〜1・9倍になった」という書き方をしているが、政府が2月に試算した48万テラ・ベクレルは“大気中”に放出された量である。
推定値でしかない90万テラ・ベクレルも、海洋や地下水に流出した分を含まない量のはずだ。
次に、「3月15日に2号機から放出された16万テラ・ベクレルが原因とされた。格納容器の圧力が同日未明に設計値の約1・5倍にあたる7気圧を超え、容器上部のつなぎ目などが損傷して漏出した可能性が高い」という記述がある。
2号機の格納容器が15日未明に設計圧力を超え7気圧に達したことは公表されている。
しかし、2号機のメルトダウンはその前の14日PM6時ころには始まっており、注水のために圧力容器圧力を下げる主蒸気逃がし弁操作を何度も繰り返し行っていたから、格納容器のつなぎ目から放射性物質が漏出していれば、放射性ガスや放射性ヨウ素が繋ぎ目から自然に漏れ出した1号機とは比較にならない量の放射性物質が中央制御室に流入していたはずである。
ところが、14日夕方から15日朝にかけて、中央制御室でそれに見合う放射線線量が計測されたというデータは公表されていない。
2号機S/C(圧力抑制室)は3月15日の時点で損傷の事実が公表され、その後も、原因が水素爆発かどうか論議の対象になった。3月末には、格納容器の水位(60cm)から、S/C近辺での損傷が推定された。
格納容器の繋ぎ目からの漏出ではなく、S/C損壊に伴う放射性物質の噴出だったからこそ、1号機や3号機を遙かに上回る量の放出につながったと考えるほうが自然であろう。
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2号機の容器損傷、最大汚染放出源に…東電推定[読売新聞]
東京電力は24日、福島第一原子力発電所事故で、福島県飯舘村などに最大の土壌汚染をもたらした昨年3月15日の放射性物質の放出は、2号機の格納容器の損傷が原因とみられると発表した。
1〜3号機から環境中に放出された放射性物質の総量(ヨウ素換算)は90万テラ・ベクレル(1テラ・ベクレルは1兆ベクレル)と推定され、政府試算の1・2〜1・9倍になった。
推計の対象は昨年3月12〜31日。4月以降の放出量は3月の1%未満とみられるため含めていない。放出量は、敷地内で計測された放射線量などから逆算して求めた。線量が上がった際の各号機の圧力変化などを調べ、放出源も推定した。
福島第一原発から約30キロ離れた飯舘村などへの汚染は、3月15日に2号機から放出された16万テラ・ベクレルが原因とされた。格納容器の圧力が同日未明に設計値の約1・5倍にあたる7気圧を超え、容器上部のつなぎ目などが損傷して漏出した可能性が高い。同日午後には北西向きの風となり、夜に降った雨で土壌汚染につながった。
(2012年5月24日21時57分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20120524-OYT1T01150.htm
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