17. 2012年5月23日 21:51:23
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玄海及び川内原子力発電所における玄海3号機充てんポンプ折損を踏まえた同型ポンプの健全性確認結果の報告(協定に基づく情報提供)およびそれに対する国の確認結果について 標記の件について、次のとおり九州電力株式会社から連絡を受けましたのでお知らせします。 概要 情報提供 1(協定に基づくもの)
平成24年4月23日、原子力安全・保安院からの指示文書「九州電力株式会社玄海原子力発電所第3号機で確認された充てんポンプ主軸の折損を踏まえた確認等について」を受け、玄海及び川内原子力発電所の安全上重要な設備のうち、同型ポンプの主軸に異常な振動が発生する可能性等について確認を行い、国に報告した。 報告概要 •安全上重要な設備のうち同型ポンプを抽出した結果、充てんポンプ、充てん/高圧注入ポンプ、1時冷却ポンプ及び余熱除去ポンプなど、玄海原子力発電所138台、川内原子力発電所68台が抽出された。 •抽出したポンプについて、系統構成による気体の流入、流量低下及び異物混入の可能性について検討を行った結果、全てのポンプの主軸に異常な振動が発生する可能性はなく、健全性は確保されていることを確認した。
情報提供 2 玄海原子力発電所3号機C充てんポンプ主軸折損に係る原因と対策についてとりまとめ、(4月23日に)国に報告書を提出した。(情報提供 1) その後、国において確認が行われ、本日、原子力安全・保安院から妥当との判断が示された。 九州電力ホームページ プレスリリース(外部リンク) 前回までにお知らせ済の内容 •玄海原子力発電所3号機は平成22年12月11日から定期検査を行っている。 •12月9日、運転中のC充てんポンプ軸受温度高の警報が発信したことから、予備機に切り替え、準備でき次第、点検することとした。 •プラントは停止しており、安全性には影響はない。 •点検結果については改めてお知らせする。 【平成23年12月16日】 •当該ポンプの分解点検を実施していたところ、本日(12月16日)、ポンプの主軸が折損していることを確認した。 •また、モータ側軸受部の油切りの変形及びモータ側メカニカルシールの損傷跡を確認した。 •今後、詳細調査を実施し、主軸折損等の原因を究明する。 •プラントは停止しており安全性には影響はない。 •当該ポンプのシール部から水漏れが発生したが、漏れた水は設置していた受け皿から所定のタンクに回収された。 •したがって外部への漏えいは無く、環境への影響も無かった。 【平成23年12月22日】 •ポンプの主軸について、分解点検を行い、折損状況を確認した。 •折損した主軸は、今後、専門の調査施設において詳細調査を実施し、早急に原因究明を行う。 【平成24年4月23日】 調査の結果、主軸折損の原因は、主軸に以下の応力が重畳することにより疲労限度を超え、初期き裂が発生し、その後も振動による応力で進展し折損したものと推定される。 •主軸製作時の加工方法により、主軸折損部(割リング溝部)のコーナR部の曲率半径が小さく、応力が集中する状態であったこと及び割リングと主軸の接触により主軸に応力が発生した。 •今回の定期検査では、充てんポンプの上流にある体積制御タンクが、低水位の状態でポンプを長期間運転した。このため、ポンプ入口の水平配管部にガス溜まりが発生し、このガスの流れ込みで生じた振動により主軸に応力が発生した。 対策として、 •ポンプ主軸の割リング溝部のコーナR部について、曲率半径の寸法公差(許容される最小値)を定め、加工方法の見直しなどにより応力低減を図った対策品に取り替える。 •また、ポンプへのガスの流れ込みを防ぐため、体積制御タンクを低水位で長期間運転しない運用とするとともに、ポンプ入口にベントラインを設置することとする。 •今回の再発防止対策を確実に実施し、原子力発電所の安全確保を期していく。 http://www.pref.fukuoka.lg.jp/a01/jyouhouteikyou0523.html お知らせ 平成24年5月23日 九州電力株式会社
玄海及び川内原子力発電所における玄海3号機充てんポンプ 主軸折損を踏まえた同型ポンプの健全性確認結果の報告について 当社は、平成24年4月23日、原子力安全・保安院からの指示文書「九州電力株式会社玄海原子力発電所第3号機で確認された充てんポンプ主軸の折損を踏まえた確認等について」を受け、玄海及び川内原子力発電所の安全上重要な設備のうち、同型ポンプの主軸に異常な振動が発生する可能性等について確認を行い、本日、国へ報告しましたのでお知らせします。 【報告概要】 (1) 安全上重要な設備のうち同型ポンプを抽出した結果、充てんポンプ、充てん/高圧注入ポンプ、1次冷却材ポンプ及び余熱除去ポンプなど、玄海原子力発電所138台、川内原子力発電所68台が抽出された。
(2) 抽出したポンプについて、系統構成による気体の流入、流量低下及び異物混入の可能性について検討をおこなった結果、全てのポンプの主軸に異常な振動が発生する可能性はなく、健全性は確保されていることを確認した。
当社は、今後とも、原子力発電所の安全確保に取り組んでまいります。 以上 http://www.kyuden.co.jp/press_120523-1.html お知らせ 平成24年5月23日 九州電力株式会社
玄海原子力発電所3号機 C充てんポンプ主軸折損に係る 報告書に対する国の確認結果について 当社は、玄海原子力発電所3号機 C充てんポンプ主軸折損に係る原因と対策について取りまとめ、「核原料物質、核燃料物質及び原子炉の規制に関する法律」に基づき経済産業省へ報告書を提出しました。 (平成24年4月23日お知らせ済み) その後、国において確認が行われていましたが、本日、原子力安全・保安院から妥当との判断が示されましたので、お知らせします。 なお、当社は、再発防止対策を確実に実施し、原子力発電所の安全確保に万全を期してまいります。 以上 http://www.kyuden.co.jp/press_120523b-1.html |