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電力不足の演出を封じ込めた「停電テロ」発言
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2012-05-20 陽光堂主人の読書日記
元通産官僚の古賀茂明氏の「停電テロ」発言が話題を集めています。テレビで流されたので、くだらない陰謀論として批判されていますが、別に可笑しなな内容ではなく、核心をついていると思います。
「ロケットニュース24」は、18日付でこう報じています。(http://rocketnews24.com/2012/05/18/213519/)
テレ朝の「停電テロ」報道に関西電力が抗議! 関電「そのような事を検討している事実は一切ありません」
夏の電力不足が懸念されている。取り分け関西電力(以下:関電)圏内では、電力需要がひっ迫し計画停電をしなければならない可能性が指摘され、行政と関電の間で連日会議が行われているほど深刻な状況だ。
そんななかテレビ朝日の情報番組「モーニングバード」で、大阪府市統合本部の古賀茂明特別顧問が、関電が「停電テロ」を起こすかもしれないと発言。これに対して関電がホームページ上で抗議。「そのような事を検討している事実は一切ありません」と、同番組放映日に公開したのである。番組で古賀氏は、次のように発言した。以下はその内容の要約である。
・テレビ朝日「モーニングバード」での古賀氏の発言(要約)
関電は経産省と共に、東日本大震災から1年を経たことを機に大飯原発を再稼動する「プランA」を検討していたという。しかし国民は原発再稼動を望んでおらず、この計画に代わり「プランB」を模索した。「プランB」は需給検証委員会などによって、電力が足りていないことをPRし、中小企業や自治体の同意を取り付けようというもの。
だが、これも思うように進まず、さらなる策として「最悪のシナリオ」が用意されていると古賀氏は語る。火力発電所で事故が起こる可能性を指摘し、わざと事故起こしたり発電に不具合が生じた場合に、「(発電所は)しばらく動きません」ということにして、急激な電力不足を発生させて「パニックを起こす」と説明。これを古賀氏は「ある意味プランC」「停電テロ」と称した。
この「最悪のシナリオ」や「停電テロ」という発言を受けて、関電はホームページ上で次のように抗議している。
・関電がホームページに公開した古賀氏の発言に対する抗議
「本日(平成24年5月17日)、テレビ朝日「モーニングバード」の番組内で、大阪府市統合本部特別顧問・古賀茂明氏の「火力発電所でわざと事故を起こす、あるいは事故が起きたときにしばらく動かさないようにして、電力が大幅に足りないという状況を作り出してパニックをおこすことにより、原子力を再稼動させるしかないという、いわば停電テロという状態にもっていこうとしているとしか思えない」というインタビューが紹介されましたが、当社として、そのような事を検討している事実は一切ありません」(関電ホームページより引用)
はたして、関電は古賀氏が指摘するような「プランC」を画策していたのだろうか? 抗議の内容を見る限りでは、そのようなことは検討していないようなのだが……。いずれにしても、夏は間近に迫っている。早急に対処してくれることを願ってやまない。 (下線は引用者による)
テレビ朝日が何故このような発言を放映したのか、その意図はよく分かりませんが、注目されたわけですから、思惑通りだったことでしょう。古賀氏は現在、大阪府市統合本部の特別顧問を務めており、脱原発の旗を掲げる橋下大阪市長の意を汲んでの発言と思われます。
橋下氏はこの発言について、「公で発言するにはギリギリのラインをちょっと越えるか越えないか。関西電力のクレームももっともなこと」と話しています。いつもながら、身の処し方が上手い人です。
昨年は東電管内で計画停電が実施されましたが、本当に必要だったのかどうか疑念が持たれており、やり方も稚拙で不評を買いました。社会実験という側面もあったのではないかと思います。
焦点の大飯原発3、4号機の再稼働について、大阪市を始め関西の各自治体は慎重に判断するよう求めており、経産省や関電が彼らにお灸をすえるために停電を企んだとしても可笑しくありません。古巣の経産省はそれぐらいやりかねないと、古賀氏は言いたかったのでしょう。
「プランA」とか「プランB」が存在したのどうか分かりませんが、通産省はこうした手順を踏むのが通例なので、古賀氏はそのように推測したのでしょう。この辺が陰謀論として突っ込まれやすいところです。
経産省や電力会社内部で密かに決められたことは、一般人には知ることができません。だから状況によって真意を推測するしかないわけで、それを陰謀論として排斥すれば、報道は大本営発表のみとなり、異論も差し控えざるを得なくなります。これは健全な状況ではありません。
古賀氏の「停電テロ」が単なる妄想であったとしても、関電には迷惑でしょうが、別に国民生活に支障をきたすわけではありません。しかし、実際にそれらしい企てがあったとすれば、今回話題になったことで実行しにくくなったはずです。
関電は、この夏の電力が不足しないよう最善の努力を払うと発表していますから、停電テロはもちろん、計画停電すら実施されないかも知れません。疑いを抱かれたことで、関電の企業努力が増したのであれば、古賀氏の発言も意味があったことになります。
いたずらに陰謀論として排斥するのではなく、大局的に見て大らかに判断したいものです。
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