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保安院、必死の抵抗・・・どうしたら原発を危険にするか?!  武田邦彦 
http://www.asyura2.com/12/genpatu23/msg/831.html
投稿者 赤かぶ 日時 2012 年 5 月 20 日 01:04:26: igsppGRN/E9PQ
 

保安院、必死の抵抗・・・どうしたら原発を危険にするか?!
http://takedanet.com/2012/05/post_5973.html
平成24年5月19日 武田邦彦(中部大学)


【300】保安院、必死の抵抗 ... どうしたら原発を危険にするか?! / 武田邦彦


2006年、原発の地震指針の改定は、原子力安全委員会―基準部会―指針作成委員会 という組織で検討が進んでいた。すでに指針作成委員会では、あまりにいい加減なそれまでの地震指針に対する異議がでて、一人の委員(大学の先生)が委員を辞任していた。

私が所属する基準部会に、原案が上がってきたときには審議自体がきわめて異様な雰囲気だった。「この地震指針は何が目的ですか?」という私の質問に担当課長は答えになっていない答えをして時間を稼ぎ、横にいる委員長も十分に言い含められていて、何もいわない。

原子力の委員会は原子力基本法で決められているように「自主、民主、公開」の3原則があるので、マスコミが同席している。でも原発は危険だという内容の議論は全く報道されず、最終的な官僚的結論だけが報道される。マスコミ以外の傍聴人はほとんどが原発関係者だから公開の意味を持っていなかった。

「民主主義とは勝ち取るものであり、それを維持するには不断の努力がいる」と言われるがまさにその通りで、「お上を信用する」などと言う日本の文化とは今のところ相容れないのである。

ともかく、2006年に新しい地震指針を作るに当たって、保安院は「古い地震指針を形式的にだけ改正し、何も変わらない」というスタンスを取ることに全力を注いだ。そうしないと「これまでの原発は危険だった」と言うことになり、全国に訴訟が起こってそれを止められない・・・「原発が危険なままである」と言うことには役人は責任を追及されないが、「原発の訴訟が頻発する」ことに対しては「管理」を問われるからだ。

2006年、保安院が原子力安全委員会に対して「地震指針は変わっていないということで行く」という圧力をかけたことが報道されているが、保安院は終始「原発をいかに危険に保つか」に全力をあげていた。この事件はその一幕に過ぎない。

・・・・・・・・・

日本国民はこのことをまだ認めない。理由は「役人は正しいはずだ。日本国のために働いているはずだ」という形式論に縛られているからだ。でも「日本国のために働く」などという役人は100人に1人ぐらいしかいないので、周囲の圧力でつぶされていく。現在、出世している役人は「日本のためより自分の保身」に終始している役人だけである。

だから地震指針の改定に当たって、保安院は「安全な地震指針を作りたい」という委員に対して最大限の抵抗をしたのである。それに対して抵抗できなかった東大教授などの主要な学者は目の前に「勲章」がぶら下がっていて、どうにもならない。

一般の日本人は定年を控えた東大教授などの主要教授が、やがて70才ぐらいでもらう「天皇陛下」からの勲章のことばかり考えている。勲章は天皇陛下からもらうように錯覚しているが、陛下は決定のご意見を述べられない。すべては官僚が決めるから、官僚に逆らえば勲章はあきらめなければならないのだ。

今年から「勲章をもらった人を蔑む」という運動でもすれば、少しは委員会の議論はまともになるだろう。勲章は陛下からいただくものではなくなっているからである。

いずれにしても本来原発の安全性を守る一つの組織である保安院が、実体的には「原発を危険に保つ」と言うことに全力を注ぐ姿、それが2006年の地震指針での保安院であった(「原発の安全」を保つのではなく、「危険に保つ」ですから、注意してください)。

人間とは恐ろしいもので、原発が安全であることが何よりも大切なのに、「原発が訴訟されることを防ぐ」という目的があると、自分たちが「原発を危険にする」のに躍起になっていることに気がつかず、また気がついても村の中でそれに「おかしい」と声を上げることが出来なくなってしまう。


 

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コメント
 
01. S.T 2012年5月20日 04:43:12 : TNEHs1z1b5edM : FYAA6OP7F6
何かあやしい記事があったので転載しておきます。

++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
コダックが本社地下に兵器級ウランの原子炉を隠し持っていた!
http://www.gizmodo.jp/2012/05/post_10326.html

年初あえなく倒産したコダックですが、ほんの6年前まではコダックがその気になれば核戦争だって始められたんですね...知らなかった...。

NY州ロチェスターの本社地下に、核爆弾が製造できるグレードの濃縮ウラン3.5ポンド(1.6kg弱)を燃料とする原子炉が密かに存在したことが今頃になって明らかになりました。

いったい何故? 核研究施設ならともかく、民間のフィルムメーカーであるコダックが、そんな危ないもの、どう許可を得たんでしょう? ましてや、あの人口密集地のど真ん中に...!
 

謎なところだらけですが、本当のところは誰にも分かっていません。

新聞社の人に元社員の人がうっかり口を滑らせて最近明らかになったのですが、取材を受けたコダック側も原子炉のことは敢えて社外には公表してなかった、と認めています。地元(役所も警察も消防も)はもちろん、ニューヨーク州内・州外見回しても誰ひとり原子炉の存在を知る人はいなかったんですね。

政府がサイトに公開している文書でウラン炉の存在に遠回しに言及しているものは半ダースぐらい見受けられるんですが、いずれも具体的な所在については意図的にボカされており、プロジェクトの真相を知るのは一握りのエンジニアと国家公務員だけだったのです。30年以上も。

それにしても核にコダックがかんでるというのも、妙な取り合わせですよね。ワシントンの核不拡散研究センターのマイルス・ポンパー(Miles Pomper)氏も、「まったく変な話ですよ、民間企業には調達できっこない原料ですからね」と首をかしげています。

もちろん兵器級ウランが3.5ポンド(1.6kg弱)程度あったところで、それだけで核爆弾が造れるわけではないけど、少量でも塵も積もれば山。闇市場で売りさばきたい違法な武器商人はいくらでもいるし、そういう闇ルートでイランやアルカイダに渡ったら困るので米国政府も厳しく規制している...はずなのですが...。

まあ、コダックの炉はいちおう研究名目で、素材不純物チェックや中性子ラジオグラフィー検査に使っていたんですけどね。炉は1974年にコダックが購入した「Californium Neutron Flux multiplier(CFX、カリホルニウム中性子束増幅器)」というもので、カリホルニウム-252の炉心周辺に3.5ポンド(1.6kg弱)分の濃縮ウランの板が配されています。

コダック本社82号ビル地下に穴を掘り、厚さ2フィート(60cm)のコンクリート壁に囲まれた地下バンカーをつくってそこに設営し、テスト用サンプルは空気圧式システムで原子炉に送っていました。運転中は社員は入室厳禁。誰も触れてはいないし、リークもしていない、と同社では話していますよ。

モントレー国際問題研究所不拡散研究センター常駐研究員のフェレンク・ダルノキ-ヴェレス(Ferenc Dalnoki-Veress)氏は、「コダックのCFXと類似の装置は世界に50台となく、ほとんどはロシア連邦にある。なんでR&Dに原子炉が要るのか理解不能だよ」と話しています。

9.11同時テロ後は核燃料の規制はさらに厳しくなったはずなのですが、コダックが炉の撤去を決めたのは2006年で、あれから実に5年も経ってからのことでした。



02. 2012年5月20日 08:06:41 : AlGsdcqMOA
コダックはレントゲンフィルムも製造していたし、名目通りの中性子画像も研究していた可能性が高いと考えられる。基礎研究の質は高く、おそらく軍事目的であったと思われる。日本でも富士フィルムは基礎的研究に強く、コダックに先駆けて開発した医科用のデジタルレントゲン装置は現像液がいらない、つまり移動が簡単で野戦病院に向くために米軍が採用したとも言われている。コダックはこの辺りから遅れ出したと、思われる。コダックはシカゴ大の画像研究にかなり出資していたことでも有名であり、画像研究用の原子炉を大学のように持っていても不思議ではない。維持する資金が無くなったことが研究放棄の要因であろう。

03. 2012年5月20日 08:22:21 : AlGsdcqMOA
ちなみに富士フィルムは1956年にFUJICという真空管式コンピューターを日本で最初に開発した。フィルム会社は基礎研究が命の会社なのである。

04. 2012年5月20日 08:34:21 : TiIMtxmaoU
>「日本国のために働く」などという役人は100人に1人ぐらいしかいないので…

これは間違い。私の周囲にいた役人でいうと、公共の利益のために働いていた人は、精々1万人に1人だ。


05. 2012年5月20日 09:01:33 : JlhOElFGlE
官僚は官僚組織のために働く、これは律令時代から途切れることなく続いている日本の伝統だ。誰が何の為に天皇制を維持して来たかも、判るだろう?

06. 2012年5月20日 11:03:37 : xRqF3zjtY2
観察すればわかるが公務員という奴らは、3人がかりで1人分の仕事を毎日毎日ノロノロこなす。

07. 恵也 2012年5月20日 11:58:38 : cdRlA.6W79UEw : 3z5oBKOvDQ
>> 「日本国のために働く」などという役人は100人に1人ぐらいしかいないので、
>> 周囲の圧力でつぶされていく。

これがいまの官僚社会の現実なんだろう。
官僚は前例主義で、先輩の失敗を隠す本能がある。

日本国のためより官僚集団のために働く。
官僚は常に腐敗して行く。
だから日本でも政治権力はセイゼイ300年くらいしか続かないのだろう。


08. 2012年5月20日 15:20:56 : esmsVHFkrM

官僚の国家観と「君」、「臣」、「民」だ。

国家とは「民」を収奪(まあ税金ね)するための装置で、国家の主(元首)は「君」(天皇とか王様ね)で「君」のため「民」を統治するのが「臣」である自分たち官僚だ。昔は「君」が本当に国家の主であったこともあるが、近代の立憲君主制ではたいていお飾りだ。「臣」が自分たちのために「君」の名前を利用して「民」を収奪しているのだ。それが今の日本だ。

ここ阿修羅でも時々「わたしたち臣民は」なんて気取っているネトウヨがいるが、官僚は「なに思い上がっているんだ、お前は「臣」じゃないよ「民」だよ」と馬鹿にしている。

これに対して現行憲法(民主主義)の国家観は、国家とは「民」が自分の自然権である基本的人権をよりよく実現し保護するために社会契約を行って国家を作るとしている。したがって国家とは「民」が自分たちの幸福を実現するための装置で、その運用のために税金を払いその金で「公僕」を雇い仕事をさせる。したがって国家の主人は「民」で、だから、民主主義と呼ばれる。ここには、「君」も「臣」も存在する余地がない。

だから、官僚にとっては憲法は邪魔で、自民党や右翼保守を使って常に憲法を攻撃し改悪しようとしている。

この日本の現実が原発事故でよく見えるようになったということだ。



09. 2012年5月20日 15:21:02 : 9Ye1k3eyY6
>>6

役所の窓口とかで頑張ってる公務員(準公務員?)と、利権を貪ることしか興味が無いような役員級連中との落差が凄まじいのが問題。


10. 2012年5月21日 00:24:19 : RhWkquBNEg
>>07
エナリ、独自の政党でも作るか?
俺は作るべきだと思うぜ。

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