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原発の危険性が県や国の境を越えて及ぶことが無視されている。
確か1週間ほど前だったが、テレビで鹿児島の川内原発が事故を起こした場合、漏れた放射能がどのように拡散するかをシュミレーションした映像が報道された。しかし、奇妙なことに、鹿児島県内の画像しか映されなかったのだ。福島第一原発事故と同程度の放射能漏れが起こった場合、どの程度の影響が鹿児島県内にあるかを見るためということで、鹿児島県内での拡散状況に焦点を当てたと解釈もできるが、実際に事故が起これば、その影響は沖縄を除いた日本全国に至る。関西も関東も北海道さえ今の福島県内の数倍から数千倍以上の汚染になることは風向きの関係から言って確実だ。何故そういったことがちゃんと報道されないのか。更に言うなら、何故そういったことが政治家から、または、電力会社や原子力安全保安院などの規制官庁から指摘がされないのか。
更に、これについてはおかしなことがある。チェルノブイリ原発事故でヨーロッパ全体の多くの国が放射能汚染されたが、その被害についてほとんど話題になっていないことだ。普通なら、事故を起こした当時のソ連に対して損害賠償を多くの国の政府がするはずだ。そういった損害賠償訴訟が起こされたという話はまったく聞かないし、そもそも、国境を越えた被害が発生した場合の危険性について、世界の国々は黙ったままのように見える。
こういった状況は、サブプライムローンにかかわったリーマンショックの時の世界各国の沈黙と似ているように思える。アメリカ国内の不動産が永遠に値上がることなど、アメリカ政府自体にとっても不可能だと解っていたはずだ。それが放置されて、サブプライムローンという焦げ付くことが100%確実なローンが大量に組まれ、それを組み込んだ証券がやはり大量に作られて世界各国の金融機関などへ売られた。この時点でアメリカの投資銀行は大儲けをしたわけだが、リーマンショック後にそのことを指摘してアメリカ政府やアメリカの投資銀行を非難する声はほとんど上がらなかった。
現在、トルコやベトナムなどへ原発が新たに作られつつある。これらの国で原発事故が起これば、その被害は隣国へ確実に及ぶはずだ。なぜ、そのことがたとえば国連で話題にならないのか。
リーマンショックの影響で今EUは崩壊の危機に立たされている。そのことをアメリカはもともと狙っていたのかもしれない。同様に、トルコやベトナムに原発が作られれば、その事故が起こった時の影響は多大なものになるだろう。EU崩壊よりも深刻なものになる可能性がある。
現在の色々な技術は世界規模の影響を与えてしまうことが多い。経済そのものについても世界規模で絡み合っていて、一国だけの都合で考えていると、そのうち手痛いしっぺ返しを受けることになる。
国連機能を強化して、アメリカ自体が本気で世界規模の脱原発と非武装化を進めるべきだ。それができる絶好の機会がいまだと思う。そして、主に地熱発電を推し進めることで世界のエネルギー問題の解決をはかることができると思う。世界中に430基ほどの原子炉がある現在、いつどこで酷い事故が起こり、世界の大気や水が汚染されるかもしれない。今このときが、ブレーキをかけて方向転換する好機であるはずだ。
*6月8日の記事「近づく戦争・テロ社会、これらの動きを止めるべきでは?」から一連番号を付しています。<<1106>>
TC:37685,BC:155773,PC:?, Mc:?
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