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「選挙に落ちてでも」仙谷氏、再稼働へ矢面(迫真)
国有東電の軌跡
「経済成長には(原発の)再稼働が必要だが」。9日、東京電力国有化の説明を聞く政府の閣僚会合。民主党政調会長代行の仙谷由人(66)はいかにも不思議そうに言葉を継いだ。「党内の経済成長を重視する議員が再稼働に反発している」
「成長重視」とは「増税反対」を裏返した仙谷独特の皮肉。元代表、小沢一郎(69)を支える議員らが消費増税に反対し、今度は原発再稼働にも慎重論を唱えて政権を揺さぶることへの当てこすりだった。
閣僚ではない仙谷が東電・原発問題を仕切る閣僚会合に出席する。しくみは自ら考えた。
昨秋、政府が関係者向けに作った1枚のペーパーがある。東電・原発問題を話し合う2つの閣僚会合の調整役として、赤地に白抜きで「確認 : インナー会議(3+2)設置(非公開)」とある。「3」とは経済産業相の枝野幸男(47)、原発事故担当相の細野豪志(40)、国家戦略相の古川元久(46)の3閣僚のこと。「2」は閣僚ではない官房副長官の斎藤勁(66)と仙谷自身を指す。
「3+2」の実動部隊として経産官僚らを「チーム仙谷」に集めた。仙谷が策士と呼ばれるゆえんだが、誇張もある。東電の新会長選びではトヨタ自動車前相談役の奥田碩(79)らに打診したが断られ「明治、大正時代には国士がいたんだけどな」と気を落とす場面もあった。
政権の浮沈を握る東電・原発問題を閣僚でない仙谷に委ねる首相官邸。「丸投げ」批判は避けたいが、増税に加えて原発再稼働という不人気政策で矢面に立つには二の足を踏む。そんな思いを仙谷も受け止める。
かつて東大紛争で全共闘を支援し、米原子力潜水艦の横須賀入港に反対するデモにも参加した仙谷。市民派弁護士で社会党出身という経歴から「反原発」の印象を抱かれがちだが、その素顔は「民主党随一の現実主義者」(閣僚経験者)である。
仙谷は国家戦略相時代、「安全な原発はジャパン」と原発輸出の先頭に立った。再稼働の旗を振るのも「東電が本格的な事業計画を作れないと債券・株式市場に響く」からだという。
周囲には自民党路線への転向とも映るが、仙谷自身は「自民党には大人の知恵があった。それで与党であり続けた」と気にするそぶりを見せない。
仙谷は「誰かがやらないといけない。俺たちは選挙に落ちてでも再稼働しないとな」と漏らしている。(敬称略)
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