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表1=福島市渡利地域の土壌測定結果について(2012.4.17)
福島市渡利、依然として続く高濃度汚染
http://www.olivenews.net/news_30/newsdisp.php?n=127372
2012/05/13 18:30 オリーブの声
FoE Japanが、継続監視を行っている福島市渡利地域の放射能汚染について渡利地域5か所について土壌の放射能分析を行った。
表1=福島市渡利地域の土壌測定結果について(2012.4.17)
その結果、全てのサンプルから再び高濃度のセシウムを検出し、渡利地域が依然として深刻な状況にあることが確認され、場所によっては昨年9月よりも更にセシウム濃度が上昇している場所もあると報告された。一方で、国や福島市が進めると宣言してきた除染が進んでいない実態も明らかになってきており、「まず除染を行う」とした国、福島県、福島市の計画は全く破たんしている実態が明らかとなりつつある。
最高値は小倉寺稲荷山で333,000Bq/Kgであった。この地点は継続監視しており2011年6月46,540Bq/Kg、同9月238,700Bq/Kgよりもさらに上昇している。雨水による土の流れと集積によるものと考えられる。渡利薬師町の水路も125,000Bq/Kg〜205,000Bq/Kgと高い値を示した。この場所は2011年9月の測定結果(307,565Bq/Kg)よりは低いとはいえ依然高濃度に汚染されている。
福島県広野町で実施している国の除染モデル実証事業では、作業中に作業員が死亡するなどの事故も起きているばかりか、土建的な大規模除染工事を行っても人が住めるレベルには至らなかった。確かに役場だけは下がったかもしれないが、住宅地の除染や山林の除染は困難を極めている。
飯舘村草野地区の宅地庭では、下草刈りと表土剥ぎ取りを行い、高さ1メートル地点の空間線量は毎時4.34マイクロシーベルトから2.37マイクロシーベルトに下がったが、周辺には数十マイクロシーベルト毎時の場所が多数ある。川俣町山木屋坂下地区の宅地庭では、高さ1メートルの空間線量は毎時2.43マイクロシーベルトから1.82マイクロシーベルトと低減率は▲25%にとどまった。
福島市長が除染を明言した渡利地区は、渡利小学校通学路の除染率▲25%、南向台小学校通学路の除染率▲11.8%、民家除染は庭▲20%に止まる。本年4月14日には、福島県と福島市が、全国から数百名のボランティア参加を受け、福島市渡利地区の弁天山除染を実施したが除染率は▲1割前後に終わった。作業後の空間線量低減化率は地表から1メートルで▲3〜26%、1センチで▲7〜22%であった。
福島県福島市の渡利地区にある私立幼稚園「こどものいえ・そらまめ」の門真貞子園長は、必死の除染作業の結果、線量は一時、毎時0・4マイクロシーベルト以下に下がったが、昨年9月になると、必死に下げたはずの線量が、長雨や台風により再び0・6マイクロシーベルトまで上昇した。「もう限界」、門真園長はそう感じたという。
郡山市にある薫小学校が除染作業を開始したのは昨年5月。森山校長は、「放射能の健康影響に敏感な保護者はすでに移住し、今いる児童や保護者はここで頑張っていこう、と決めた人たち。だからこそ最善を尽くしたいが、現状の方法では限界がある」と語る。
以上のように、大規模に行われた除染は、後背のリザーバー(貯蔵地)からの再流入や再浮遊による再降下、また降雨が多いわが国の事情からその沈下・移送速度が高まっているものと見られる。
環境省の担当者は、広域にやらないと効果がない旨の弁解をしているが、その『手法とその予算面について』何ら言及していない。
弁天山は、福島県と福島市が数百名の全国から参集したボランティアに気を強くして敢行された除染作戦であったが、結果は前述のとおりであった。
核惨事に竹やり突撃を繰り返す最期は推して知るべしであろう。
以上
オリーブ拝
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