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横倒しに取り外された蒸気発生器を見る青山氏(撮影・フランス電力公社)
フランスで原発廃炉の現場をミタ!浮かび上がる“福島”の難しさ
http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20120509/dms1205091541017-n1.htm
2012.05.09 夕刊フジ
昨年4月に事故直後の福島第1原発に作業員以外で初めて入った独立総合研究所の青山繁晴社長・兼・首席研究員が、今度はフランスで廃炉作業中の原子炉の格納容器内へ足を踏み入れた。ほとんど見ることができない深奥部作業の現場から、福島第1原発の廃炉や核燃料の処分について大きな課題が見えてくる。
青山氏が訪れたのは1991年に運転を終了したショー原発。関西電力や四国電力の原発でも使われている加圧水型軽水炉の廃炉作業が進行中だ。
「福島原子力災害の克服へ避けて通れないのが、廃炉、それも人類が未経験の悪条件下での廃炉です。しかし国も東電も世界の知見を集める積極姿勢がない。そう考えるのなら自分で行くしかありません」と青山氏。
フランス電力公社(EDF)の技術者らは、青山氏が福島第1原発に真っ先に入ったことをよく知っていて、それを評価し、現場で予定外の提案をした。それは廃炉作業中の格納容器の内部に入ることだった。厳重な装備に身を包んで格納容器内に入ると、複雑な配管が根こそぎ外され、化学剤と水を使って手作業で一つずつ除染されていた。
「健全な状態の原発でもこうした気の遠くなる作業を続ける。福島第1では核燃料が溶けたから、さらに作業は難しい」
さらに大きな問題は「核燃料棒をはじめ放射線量の高い廃棄物をどこに持って行くか決まっていない。福島原子力災害を克服するために一番大事なところで、最後のポイントでもあるし入り口でもある」と強調する。
フランスではパリから約200キロ離れたビュールという地域が最終処分場となっている。
「フランス政府と公社が全土の地層を調べ、最も粘土層の分厚いところを見つけ、汚染が100万年浸透しないと提示して決めたのです」
日本の場合、地層と無関係に手を挙げた自治体にカネを回すやり方だ。
「こんな志を失ったやり方では決まるはずもない。そこで、福島をなし崩しに最終処分場にする意図が野田政権にうかがえる。公平な機関が全国の地層調査を行って議論すべきだ。最後の受け入れ先が決まると福島県民のストレスもずいぶん軽減される」と青山氏は訴える。
福島第1原発の現状についても「野田総理の言った冷温停止は嘘だ。いわば冷温破壊であり、もう一度津波が襲えば極めて危険だ」と指摘する。
その一方に希望もある。
「フランス側から何度も言われたのが日本への信頼。中印で今後100前後も原発が建設される。福島で日本が蓄積する技術が今後の世界にどれほど役立つか、という期待だ。メーカーの垣根を越えて内視鏡やロボットや日本の技術を総動員すれば、廃炉の技術先進国になれる」と力を込めた。
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