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ニューヨークからトンボ帰りされた小出さん、同志でいらっしゃるであろう奥様が生活面でもサポートなさっているから安心!とは思うのですが、
↑このNYCでの写真を拝見して、元々細身なのが余計細くなられたようで、ちょっと心配でした。
しかし、相変わらず精力的です。左端に写っているのは、私の高校の先輩で皆様ご存知の坂本龍一さん。奥様とご一緒に来場なさっていた由。小出さんも「彼のような人が原発に反対の声を上げてくれ、うれしいです」とおっしゃっていましたが、私も一後輩として、嬉しく思います。(^^)
帰国された小出さんは、週末の内にお送りしてあった私のメールに、ご多忙でお疲れでしょうに、先程お返事をくださいました。ホントに律儀な方です。そこで↓
ニューヨーク、シカゴでの仕事を終え、帰りました。
と書かれてあったので、チョイと検索したらシカゴでの講演に参加された方の報告が出ていたので、ご紹介します。改行をちょっと変えています。またシカゴ・パイルのリンクと画像は私が入れました。↓
2012-05-06 13:38:48
テーマ:社会問題とか原発とか。
5月5日
シカゴ大学で『Atomic Age U: FUKUSHIMA』というシンポジウムが行われました。
8:45AM〜6:00PM
私の尊敬する京都大学助教 小出裕章さんがいらっしゃるというのを知り、夫婦で参加しました。参加費はなく、名前を事前登録するだけ。今日知ったのですが、それはランチの数を把握するためだったようです(笑)
8時15分ごろ着いて、コーヒーを飲んでいると、同じくコーヒーを飲もうとしていた小出先生に遭遇。ドキドキしながら声をかけ、握手をしていただきました〜
そして、少しお話が出来ました。
あの事故の頃の情報不足の話、毎日先生の発信される情報だけが頼りでしたと言ったら、優しくほほ笑んでくれて、東京の娘たちの歳を聞き、、まだ収束とは程遠い状態で、離れていると心配ですねと。
ネットで種まきジャーナルや他のラジオも全部聞いていますし、先生の講演を何度も見ています言うと、とても驚かれて、いつも同じ話ばかりですいませんね〜って(笑)
通りすがりの私のようなものにも丁寧に接してくださって、ますます大ファンになりました。
会場は、150人も入るといっぱいの階段教室。
アメリカ人と日本人が半々ぐらいでした。
まずは9時から2時間、小出先生の講演。
スライドも全部英語表記でした。
シカゴ大学のノーマ・フィールドさんというこのシンポジウムを主催された日米完全バイリンガルの素敵な女性教授が通訳でした。
小出先生の日本語をひとことももらさずに素晴らしい英語で表現されていて、聴き惚れてしまいました。アメリカ人にも十分に、いえ、十二分に伝わったことでしょう。
先生の講演はシカゴとの関連から。。。
シカゴにはシカゴパイルと呼ばれる世界初の原子炉があるそうです。なんと、それはフットボール競技場の観客席の下に作られたとか。。。びっくりですね。1942年のことですから、今から70年前ってことになりますね。
写真を見る限り、レンガを積んだ小さい窯のような感じでした。
そして、アメリカで頻繁に行われた核実験のこと。
そして、広島と長崎の原爆の話。
アメリカ人はこんな悲惨な写真は初めて見る人が多いのかもしれないな。。。って思いました。
そして、東海村の臨界事故。原子力施設で事故があるとどんなに悲惨なことになるか。これもまたショッキングなお話でした。
世界にはたくさんの原子力発電所があるけれど、日本のような地震国には建てていない。ヨーロッパもアメリカも地震のない場所に建てていると。
そして、後半は福島の原発の今の状態の説明をしてくれました。特に4号機の崩落の危険性。大きな地震が起こらないことを祈るのみだそうです。
3号機の爆発も、明らかに1号機とは違っていてそれがなんだったのかという話で盛り上がった時に、先生も意見を求められて、それに対して、先生はそれが何だったかよりも、今どうなっているかの方が問題だとおっしゃっていました。
メルトダウンのことも詳しく説明されていて、アメリカ人から驚きの声が上がりました。
今日5月5日、日本の全原発が停止したと、先生がとてもうれしそうにおっしゃって 会場中から大拍手が起こりました。
これは子供の日に子供たちへの素晴らしいプレゼントになったと。
そして、どんなに政府や電力会社が再稼働させようとしても、させてはならないと 力強くおっしゃっていました。
今まで42年間反対し続けて、それがすべて止まったその日に、小出先生といっしょにいられたということがとてもうれしかったです。
先生の講演時間は2時間でしたが、他のパネリストの時にも質問に答えたり、ビデオで出演したシカゴ大学の教授が、今回の原発の安全性にかかわる問題として、機械の性能がよければ安全であると言ったのに対して、小出先生ははっきりと反論していました。
新しい原子炉に期待することの方が愚かだと。
これからはもっともっと電気の需要が増えるという説に対しては、
この世界で、アメリカをはじめ先進国と呼ばれる国がどれほどの電気を使っているか、アメリカは世界平均の4倍のエネルギーを消費している。世界のエネルギーの4分の3はそういった先進国が使っている。
一方でほとんどエネルギーを使えずに、貧困にあえぐ国々がたくさんあり、平均寿命が40歳にも満たない国があると。生きることさえ許されない国がある。
使いすぎている分を分配すれは、みんなが70歳を超えて生きられる。
アメリカも日本も、人間が生きて行く上に必要な電気量を著しく超えていて、一線を越えると、それはもう享楽的な生活を享受するためだけに使っていると。
他にもいろいろとお話してくださいましたが、このことが一番心に残っています。
お昼をはさんで、
福島からいらした武藤さんという女性が、福島の現状を語ってくれました。つらい現状に会場もため息の連続でした。
後半は、福島での里の暮らしを写真で説明してくださって、太陽光などで電気を作っている様子がよくわかり、会場に優しい空気が流れました。
その自然を壊されてしまったことが本当に悲しいです。
素晴らしいスピーチでした。
他には
アメリカの原発抑制のために活動している女性、
放射能の危険性を訴えた医師、
長年原発に携わってきた技術者、
報道にたずさわり、実際に福島を訪れたかたのレポートなど
夕方まで続きました。
午後はほぼ英語だったので、頭が????の連続で(^▽^;)
小出先生と武藤さんの日本語には英語の通訳があるのですが
英語には日本語の通訳はなくて。。。
想像の世界(笑)
そんな中、小出先生からだけでなく、アメリカ人のパネリストからもよく出てきたことが、
核兵器と原発の関係性。
原発は、核兵器と繋がっていること。
日本が原発を推進してきたのは、いつか核兵器をもつことを視野にいれていたと。まさに冷戦のさなか、日本は平和国家であるといいながら、実はいつでも核兵器に転用できる原子力を使い続けてきたということ。
日本は武器を持たない、それが当たり前だと信じてきた裏でそんな策略があったことは本当にショックなことです。
あったというか、現在進行形ですね。
質問タイムで、アメリカ人に、事故のあと、日本の学者、研究者は変わってきているかと問われ、先生、少し考えこんでしまいました。原子力村の話をされて、
学者もその中に含まれている。圧倒的な強い力を持っていて、私のことなど無視すればよかったが、あの事故で事実が証明されてしまった。無視できなくなり、推進派の学者からも意見を求められたりしたこともある。おそらく私の意見を聞いたというアリバイを作りたかったのだと思いますが。それでも変わってきているのは確かです。
ここでお話し出来るのも、変わってきているからであり、無駄にはしたくないと思う。
そのようなことを話されていました。
最後の全員での討論。ここでも小出先生が中心に話されていました。
すべて終了したのが、午後の6時半。
主催されたノーマさんが最後にあいさつすると、会場中がスタンディングオベーション。素晴らしいシンポジウムでした。なりやまない拍手に感動。
タイムラグ、お疲れもあったでしょうに、小出先生は最後まで力強く語っておられました。
帰りがけに、また先生にご挨拶出来ました。
明日はもう日本へ帰られるそうです。
それにしても、まさか、尊敬する先生とこのシカゴでお会い出来るなんて夢みたいです。それも10時間も!!
シカゴ大学の関係者の皆さま、
こんな機会を作っていただいたことに心から感謝します。
小出先生、ありがとうございました。
小出先生のシカゴの講演の様子があまりアップされていなかったので、思い出せる範囲で書いてみましたが。。。。
書き起こしているわけでもなく、一字一句ピッタリとあっているわけではありませんのでご了承くださいね。雰囲気だけでも伝わったら幸いです。
====================(コピペ終わり)========
「スライドも全部英語表記」というあたり、小出さんらしいなと思いつつ、出発前の準備も大変だったろうと推察いたします。広島、長崎の話も写真入りでなさって、こういう機会を最大限に活かされたなぁ、と思います。リタさん、報告ありがとうございました!(^^)
それから例のふくいちライブカメラの白煙の件ですが、
皆さんあれこれと想像して、ご心配になっているようですが、もともと映像が荒いですし、夜間などでは光の加減で疑惑が出るのだと思います。
でも、本当に大変なことになっているのであれば、隠せないはずだと私は思います。
とのお返事で、私がアップした方の早朝のビデオはまだご覧になっていないように見受けます。でもまぁ、様子を見ましょうというところと解釈いたしました。それも併せてお伝えしておきます。また別途新たな情報がありましたら、そのときに。
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