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福島の人々が逃げない理由
http://blog.livedoor.jp/home_make-toaru/archives/6192528.html
2012年05月08日12:10 とある原発の溶融貫通(メルトスルー)
中村隆市ブログ「風の便り」より一部引用させていただきます。
http://www.windfarm.co.jp/blog/blog_kaze/post-9985
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福島県は猛烈な放射能汚染に見舞われています。その汚染によって、どのような被害が生じるのか、誰も知りません。知りませんが、かなりの被害が出ることだけは明らかです。
たとえばそれが、がん死率の1%の増加という、疫学的観測にはかからないような低い水準だとしても、300万人の人口がいれば、そのうち100万人はそもそもがんで死ぬわけですから、1%増加するだけでも、1万人が新たにがん死することになります。
1万人を殺すというのは、大変な事態です。しかもその新しいがん死は、若い人に多く生じます。
30キロ圏内は言うに及ばず、圏外でも、飯舘村から福島市に至る地帯が、特に著しく汚染されていることは、もはや確実です。少なくともこの地域に住む人々は、事情が許せば、移住を考えたほうがよいのです。
しかし多くの人々は、そういう考え方をしていません。福島県は山下俊一長崎大学教授をリスクアドバイザーとして雇い、県内各地で講演をして回らせました。その講演はじつに恐ろしいもので、2011年3月21日に行われた「放射線と私たちの健康との関係」講演会で、山下氏は次のように発言しています。
「これから福島という名前は世界中に知れ渡ります。福島、福島、福島、何でも福島。これは凄いですよ。もう、広島・長崎は負けた。福島の名前の方が世界に冠たる響きを持ちます。ピンチはチャンス。最大のチャンスです。何もしないのに福島、有名になっちゃったぞ。これを使わん手はない。何に使う。復興です、まず。震災、津波で亡くなられた方々。本当に心からお悔やみを申し上げますし、この方々に対する対応と同時に、いち早く原子力災害から復興する必要があります。国の根幹をなすエネルギー政策の原子力がどうなるか、私にはわかりません。しかし、健康影響は微々たるものだと言えます。」
これを見ると福島の人々が被曝したことを喜んでいるようにしか思えませんが、実際、喜んでいるのだと思います。というのも放射線防護学業界では、ヒロシマ、ナガサキ、というのがビッグネームだからです。
これだけ大量の人が、一度に被曝した例はなく、しかも米軍とそれに追従した日本政府とによって稠密な疫学調査が行われました。それゆえ、放射線を浴びるとどういう症状が出るのか、についての研究は、ヒロシマ・ナガサキの被爆者を調べたデータが基本になっているのです。
それゆえ、この業界では、ヒロシマ・ナガサキが「世界に冠たる響き」を持っています。おそらくは、このおかげで、日本の学者は大きい顔ができるのだと想像します。山下教授は、長崎被爆者二世であり、長崎大学に所属することで、国際的にこの学会で重きをなしているのでしょう。
この業界では今後は、フクシマが注目されるに決まっています。これだけの数の人が、先進国で同時に被曝したのは初めてであり、今後、多くの人がどういう病歴を持つかを、丹念に調べることが可能だからです。
早々に福島に進出し、福島医科大学の副学長ともなった山下教授は、その研究の中心に位置することが確実であって、「福島、福島、福島、何でも福島、これは凄いですよ」というのは、彼にとって、嘘偽りのない感情なのだと思います。
2011年7月25日の東京新聞の夕刊に、「甲状腺を生涯検査 福島県、18歳以下36万人」という記事がでておりました。そのなかに次のように書かれています。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/feature/nucerror/list/CK2011072502100024.html
<同日、福島市で開かれた検討委員会で合意。座長の山下俊一福島県立医大副学長は「世界でも類を見ない甲状腺検査だ」と述べた。県は「生涯にわたって県民の健康を見守る」としている。>
彼にとっては「世界でも類を見ない」疫学調査によって、巨大な被曝データベースを作ることが重要なのであって、そう考えると、彼の言動は一貫しています。
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山下俊一氏は被曝データベースを作ることに心から喜びを抱いているようです。
しかし,被曝と病気の関係は比例の関係なのでしきい値などはありません。
http://blog.livedoor.jp/home_make-toaru/archives/6155649.html
したがって,山下俊一氏を含む多くの御用学者が主張する「○○シーベルトまでは大丈夫」というのは明らかに嘘です。
この嘘にだまされて,命をかけて彼の被曝データベース作りに協力するのはやめましょう。
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