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株式日記と経済展望
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自動車と原発とはどちらが危険か? 自動車が危険で毎年数千人が死んで
いるのに自動車を止めろと言う人がいない。原発事故は対策を打てば防げる。
2012年5月8日 火曜日
◆原発再稼動の是非 4月25日 S氏の相場観
http://ssoubakan.blog102.fc2.com/blog-entry-1266.html
夏場に電力が足りない!?各地で原発が停止した状態では、とてもこの夏は乗り切れないと言う話で、特に節電意識が低い関西では原発を稼働させなくては命にも関わる事態だと言う事で、政府は何としてでも原発を稼働させたい様です。
これに対し、橋下大阪市長は8つの提言をし、稼働に慎重な姿勢を示しましたが、事はそんなに複雑なことではないのです。稼働するかどうかの判断は、単に誰が責任を持つのか?それだけです。
福島原発の事故が起こり、東電だけでその賠償が出来ないのは明らかであるのですから、後押ししていた国が面倒を見るのは当然であるとしても、国はそれを認めようとはしません。それが故に福島で被害に遭われた方々は、未だにまともな救済を受けられていないのです。
もし事故が起こったら、誰の責任で、どうやって処理していくのか?まずはこれをハッキリさせて、その事故処理方法で住民や国民が納得すれば再稼働すれば良いし、納得させられないならば再稼働は無理と諦めるしかないでしょう。
そして、再稼働が無理な場合は、このぐらい電力が足りないので、節電をしてくれと要請し、出来るだけ早い段階で代替えの発電所を建設していけば良いのです。優れた安全性の高い発電施設は他にある訳ですし、ちゃんと説明すれば関西の人も節電に協力するでしょう。
何せ直接被災していないものですから、どうしても危機意識が薄いのは仕方がない事であると思いますが、話せば分かるとも思いますし、そうした努力を惜しんではならないでしょう。
そもそもですが、絶対安全がないと言う事は、既に全ての国民が理解したことです。明らかに地震の回数が増えておりますし、原発事故は、誰しもが明日は我が身かと不安を抱えているのです。絶対安全がない以上、たとえコストが上がったとしても、原発は止めてくれと思って居る人が過半数を超えているはずであるし、それを覆す必要は無いのです。
50年以上も原発を動かし続けてきて、そこから出る放射性廃棄物の処理が、未だに決まらないのです。これ以上処理不能の核のゴミを増やすなんて事があってはならないのです。いずれ化学が進歩して・・・それが、彼らの言い分でありますが、そうまで言うならば化学が進歩してから使えば良いでしょう。現時点で人間の手に負えるものではない。それが原発なのです。
その証拠に、核廃棄物の最終処分方法が確定している国はどこにもありません。あの広大な土地を所有する米ですら、核廃棄物は押しつけ合っているのです。この狭い国である日本で、一体どこに処分しようというのでしょう?まあ、こう言うと、最後はカネよ!と言うのが、彼らの言い分ですけどね・・・。
さて、絶対安全がないのは投資の世界も同じです。本当は誰もが知っているはずの事なのですが、あり得ないと思っていても、何故か安全と言う言葉に弱い人が多いためか、カネの魅力に惹かれてか、毎年毎年多くの人が投資詐欺の餌食になって行きます。目新しいところではAIJの事件がありますが、あれも高利回りで安全であると錯覚させられたから起こった事です。
また、本当に色々な詐欺がありますが、多くの投資家が引っかかったのが未上場株の売買です。上場したら凄いことになる!とほのめかされ、偽の株券を買わされたり、本物であっても上場出来る見込みなど全くないどころか、配当すらない・・・。買った時は潰れない、安全だ等と言われていたケースが多いのですが、どうも欲望が絡むと正常な判断が出来なくなるのでしょう。結果はご覧の通りで、未上場株のセールスを受けて利益を出した人など見たことがありません。
何故?それはまあ、そんなに儲かるなら誰にも売らないで自分のものにする・・・。それが当たり前というものでしょう?何故にそんな簡単な事に気づけないのか?気づかないのが悪いのか?それとも、騙す方が悪いのか?騙す方が悪いのは当然ですが、気づかない方も悪い・・・。何せ使うのは自分のお金ですからね。
さて、原発の話に戻りますが、原発は安全と言っていたのは誰か?電力会社、政治家、官僚、メディア・・・もちろん異を唱えているメディアもありましたが、かなりの少数派でありますので、一部反論はあるかも知れませんが、謝罪が必要なところには謝罪しますので、この場は一括りにすることをお許し下さい。
こうした日本の中枢とも言えるところが一致団結して原発を推進してきたのですから、証券詐欺で騙されるレベルを遙かに超えた詐欺であるのは確かなのです。安全ではないものを安全と言った!実は、これだけで十分詐欺と言えるのです!今は想定外の地震と津波が・・・と、言い訳をしておりますが、想定外なら何でもありだと言うのでしょうか?
自分の身は自分で守るのが常識ですし、原発という脅威から自分の身を守るのもまた、個人の責任であるように思うのです。
絶対が約束されているもの。それは、私も貴方も、必ず死ぬと言う事だけなのです。ですが、死に方ぐらいは選べると思いますし、原発で放射能を浴びて死ぬと言う選択はしない方が良いでしょう。また、証券詐欺にやられて財産を失って失意で自殺も選択すべきではありません。
騙している方は、誰が死のうと関係ないと思って居るのかも知れませんが、こうした問題は必ず人の生き死に関わっている事を知らなくてはならないでしょう。安い電気の為に命を危険に晒す人が、一体どれ程居るというのでしょう?
原発の電気が安いのは、事故の際の賠償を考えないから出来る事であり、賠償のことまで考えたならば、どう考えても安い電源ではないのですからね・・・。メディアは一生懸命色々な情報操作をして来ますが、是非、正しい知識と意見を持って、正しい生き方をなさって頂ければと思います。
正しい生き方であれば、必ずや投資からも良い成果が得られるようになることでしょう。
(私のコメント)
関越のバス事故では45人の乗客が死傷しましたが、ゴールデンウィーク中も多くの自動車事故で亡くなっています。私もかつては乗用車を乗り回していましたが、電車のほうが早くて時間に正確なので電車を利用しています。都内なら確実に電車のほうが安くて早くて時間も正確だ。にも拘らず多くの人が自家用車を運転していますが、私の実感からして事故を起こさないほうが不思議だ。
学童の行列に突っ込む自動車事故も発生していますが、自動車はハンドル操作を少し間違えただけで大事故になります。自動車事故を起こして一生を台無しにした人も多いことでしょう。関越のバス事故も新幹線なら早くて時間も正確なのに、バスに乗った人は3500円と言う安さで利用したのでしょう。しかし規制緩和以来このような夜行の高速バスの事故が絶えません。
自動車は危険だと分かってはいても利便性の為に廃止することは考えられてはいません。それに対して原発事故は全面停止されていますが、十分な安全対策が打たれれば再稼動すべきだと考えますが、誰が責任を取って決断するのでしょうか。政治家も専門家も責任を取りたくないから誰も再稼動を決断できないでいる。
問題の根本は、何度も書いてきましたが、「国策民営」と言うシステムが大災害の原因であり、電力会社も民間会社だから安全性よりも利益を最優先してしまう。「国策」で原発を運用するならば「国営会社」が責任を持って運用すべきでしょう。民間会社では今回のような大事故が起きた場合、補償能力がない。東電の社長がまた代わるようですが、潰れないうちに退職金をもらおうと言うのでしょう。
福島第一原発の大災害で原発村の信用は一気に失墜しましたが、誰も過失事故で逮捕されていない。福島第二や女川原発は地震や津波に耐えたのに福島第一はこれと言った災害対策が打たれてはいなかった。揚水ポンプはむき出しであり非常用発電機も水没してしまった。津波に対する被害が想定されていなかったからですが、高台に発電機や揚水ポンプがあれば防げた事故だ。
原発はオシャカになっても冷温停止は出来たはずだ。詳しい状況が分からないから断定は出来ませんが東電も情報を出してこない。結局は「国策民営」で原発を押し付けられて漠然と運転されてきたのだろう。もし国営で原発が運転されていれば費用がかかっても安全対策が打たれていたはずだ。感電も安全対策が未だに手が付けられていない事は先日書きましたが、関西電力には安全対策を打つ費用が無い。
福島第一も結局は費用の問題で安全対策が打たれなかったのだろう。安全神話だけが一人歩きをして、問題を指摘する人がいてもタブーになってしまって原子力村からはじき出されてしまった。しかし原発が絶対安全だという神話が崩れてしまったのだから、原発廃止論者は勢いづいていますが、私も長期的には廃止論者ですが短期的には稼動させて、電力不足による大停電などのリスクを回避すべきだろう。
野田総理も枝野産業大臣も再稼動を決断しても、責任を取りたくないから先送りにしてしまった。専門家も判断が出来ないと逃げてしまいましたが、「国策民営」体制が問題の根本にある。原発が国営会社なら原発を廃止すること政府判断で出来ますが、民間会社では原発が不良債権になれば債務超過で倒産してしまう。しかし野田民主党政権では今後どうするのか先が見えてこない。
原発を全部止めたところで安全になるわけではなく、燃料棒は冷やし続けなければならず、それが止まれば福島第一の4号炉のように水素爆発を起こす。原発の専門家も停止中だった4号炉の危険性を誰も指摘していなかった。冷却が止まれば水は沸騰して水素ガスも発生したのだろう。専門家たちは「想定外」と繰り返しましたが、原発の事が良く分かっていない事がよく分かった。
日本人は「空気」で物事を判断するから、原発再稼動などとんでもないと言う「空気」が充満している。「株式日記」は電力会社から金をもらっているのかまで言われそうですが、自動車も飛行機も船も安全運転を怠れば大事故が起きる。原発も安全運転対策が十分に取れれば再稼動すべきと考えますが、今の状況では袋叩きされるだけだろう。
原発が危険なものであると言う認識を持っていたならば、福島第一も安全対策が行なわれて事故が回避できたはずだ。原発の再開には地元の賛成が必要ですが、どこまでを地元と見るかで問題になっている。大阪の橋下市長も判断に苦しむところですが、専門家でも判断が下せないのだから困ったことだ。つまり原発事故の責任は東電には責任能力がなく、政府は運用者で無いから責任の存在が曖昧になる。原発は国家管理に一元化すべきなのだ。
電力も九社体制から自由化して送配電の分離なども検討されるべきであり、電力会社の地域独占経営体制が監督官庁や専門家たちを金で買収して原発行政をダメにしてしまいましたが、原発が大事故が起きれば国家が面倒見てくれるのだから、原発の運用にルーズになる原因があったのだろう。
この数日間に日本企業は専門家を育てないと書いてきましたが、原発行政も同じであり寺坂安全保安院院長は原発に対して素人だった。しかし対外的には原子力のエキスパートとして業界団体に天下るのだろう。このような無責任行政と無責任無能力政治が福島第一原発事故に繋がったのであり、ニュース報道を見ても、日本全国の原発の防潮堤のかさ上げ工事もまだ着工していない。土木工事だから直ぐにできるはずだ。
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