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「放射能と健康被害20のエビデンス」レビュー
http://ameblo.jp/tennjinnniimasu/entry-11239566885.html
2012-05-06 17:46:06 放射能の事を言いたいだけ言うブログ
前回記事http://ameblo.jp/tennjinnniimasu/entry-11239474855.htmlに引き続き図書館から借りてきた
「放射能と健康被害20のエビデンス」
http://www.amazon.co.jp/%E6%94%BE%E5%B0%84%E8%83%BD%E3%81%A8%E5%81%A5%E5%BA%B7%E8%A2%AB%E5%AE%B3-%EF%BC%92%EF%BC%90%E3%81%AE%E3%82%A8%E3%83%93%E3%83%87%E3%83%B3%E3%82%B9-%E5%B2%A1%E7%94%B0-%E6%AD%A3%E5%BD%A6/dp/4535983666
のレビューをしたいと思う。
この本の著者である新潟大学医学部教授の岡田正彦さんは前回の野呂さんの内容に対して、
完全に科学的根拠を用いて話をしている。
そして、現在ある論文等のエビデンスから言える結論のみを「20のエビデンス」
として述べている。
まだ結論づけられないものはそう言っている。
まず、原発事故と原爆の違いについてである。
原発と核兵器では使用している放射性物質の絶対量が違う。
チェルノブイリの汚染は広島の原爆の400倍もの量になるという。
ただし、過去には数多くの核実験が行われており、その量はチェルノブイリの100〜1000倍
と試算されている。(更に)ただし、核実験は人里離れた砂漠や南海の孤島で行われたが、
原発事故は人々の生活空間内で起こった。
そのため原発事故が人類に与えた損害は、あらゆる核実験の数十パーセントに達するとの見方もある。
様々な見方があり結論づけるには難しい。
放射能によるがんについては野呂さんが書いていたように、
フリーラジカルという酸化物質の影響でがんになり、予防するためには
抗酸化物であるビタミンCやポリフェノール、ベータカロテンを取れば効果的とのこと。
また、がんというのは放射能に限らず(タバコや塩分の過剰摂取等)、
細胞に与える「ダメージの繰返し」によって発生するとも言っている。
だから、その「ダメージの繰り返し」はないに越したことはない。
よって、放射線被曝に関して許容できる安全基準等はない。少なければ少ないほどいい。
被曝量と健康被害の関係は正比例の関係であることも動物実験で証明されているらしい。
ただし、何か決めなければ話が進まないので安全基準を設定しているというニュアンスである。
チェルノブイリの大規模な調査による結果についての評価は難しいところがあるようだ。
時代によって調査方法が違っていたり、診察した判断が曖昧だったり、事故後4年経って行われた
現地調査と10年後に行われたコンピュータの分析によって結論に違いが出ることが
整理されずに世に出回ってしまったことで混乱を招いた。
多くの人が自分の都合のいいように調査結果を使っている感があるようだ。
また特に興味深かったのは、何よりもX線による検診が放射能よりも
がんのリスクが高いと主張していることである。
彼はリスクの高い順番は X線検診>原発事故>原爆 と言っており、
これまでいつも放射能の被曝がどれだけ小さいかを示すのに使われていた
X線検診が一番危険であるという事である。
詳しくはこちら→http://gendai.ismedia.jp/articles/-/31785
最後に、原発が必要な理由でよく使われる「地球温暖化対策」にも疑問を投げかけている。
そもそも地球は温暖化していないと言っているのである。
読んでみたが、確かにあり得るのかもしれないと感じた。
野呂さんと岡田さんの本を読んで対照的な文章であったが、
両者共放射能は少量でも避けるべきであり、健康に影響はあるという点では
同じ主張であった。
両者読んでいろんな意味で勉強になった。
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