http://www.asyura2.com/12/genpatu23/msg/350.html
Tweet |
(2012年4月28日午前10時09分)
http://www.fukuishimbun.co.jp/localnews/economics/34447.html
東京電力の大口向け電気料金の値上げ表明以降、北陸電力に対し、東京など北電の営業区域外企業から電力供給の要請が相次いでいる。北電は低コストの水力発電の比率が高く、企業向け料金が電力会社の中で最低水準にあることが要因の一つ。しかし北電の電力需給は他電力会社同様に“綱渡り”で「管内の顧客への安定供給が優先」と域外供給実施は難しい状況だ。 (宇野和宏)
2000年以降、大規模工場、オフィスビルをはじめとする大口需要家を対象に電力小売り自由化が段階的に実施され、05年には電力各社の営業地域をまたいで電気を送る際に送電線の使用料を支払う制度が廃止されたため、域外供給実施が容易になった。
東電は今年1月、企業などが大口契約している電気料金を4月1日から平均約17%引き上げると発表。これ以降、北電には東京などの企業から電力契約の要請や問い合わせが20件程度寄せられている。
背景には北電の企業向け料金が全国の電力会社に比べ安いことがある。各社の料金メニューは細かく設定され、顧客ごとに使用状況や付帯契約が異なるため一概に比較できないが、北電によると他の電力会社の平均に比べ1割程度安いという。
北電は低コストの水力発電の比率が24%(10年度構成比)と、電力会社で唯一20%を超えている。また火力発電所についても石油やLNGに比べ安い石炭の割合が44%(同)を占め沖縄、中国電力に次いで比率が高い。こうした電源構成が安価な電力料金につながっている。人件費や資機材調達の見直しなど経営効率化によるコストダウンも要因だ。
ただ北電も電力需給面では志賀原発(石川県志賀町)の再稼働見通しが立たない中、厳しい状況が続く。23日発表した今夏の需給見通しでは猛暑になれば供給余力は3%台と逼迫(ひっぱく)する。
域外への電力供給について北電は「あくまで自社管内の安定供給が最優先。中長期的にもトラブル発生時などにきめ細かな対応が取れるのかという問題がある」として慎重だ。
北電の電気料金は他電力に比べ安価だが、原発停止に伴う火力発電増で収支が悪化しており、12年3月期決算では52億円の赤字に転落。久和進社長は26日の決算会見で「停止が長期化するなら対応を考える必要がある」と将来的な値上げの可能性を示唆している。
【関連の記事】
≫燃料費かさみ北陸電力52億円赤字 再稼働見通せず損益・配当は未定(4月26日)
≫北陸電力、猛暑なら安定供給下回る 原発再稼働しない前提で今夏(4月24日)
≫大飯以外は今夏の原発再稼働困難 経産相「規制庁発足待つべき」(4月20日)
≫方向見えぬエネ政策 全体像提示、夏は無理?(4月20日)
≫太陽光発電促進付加金値上げ 北電4月から、家庭負担月12円(1月25日)
この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
▲このページのTOPへ ★阿修羅♪ > 原発・フッ素23掲示板
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。