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福島原発で耐震性低い設備30年間も放置・・・研究会指摘
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2012年04月28日 がんばれ福島原発!
東電の担当者も参加した研究機関が30年以上前、「耐震性が低い」と指摘した電気設備が
福島第1原発で交換されないまま使われ、昨年3月の地震の揺れで倒壊、外部電源喪失の一因
になったことがやっと発表された。
原発事故では地震後の津波で配電盤などが水没したため、この電気設備が倒壊しなくても
電源喪失を免れることはできなかったが、東電の安全対策の欠陥があらためて露呈した形だ。
この設備は、外部電源を受電する「開閉所」の遮断器。
福島第1原発では重心が高い「がいし型」が使われていた。
電気設備の調査研究機関「電気協同研究会」の変電機器耐震設計専門委員会は1978年10月に
まとめた報告書で、このタイプは地震の際に重量を支える支柱に大きな負荷がかかり、
「耐震的には不利な構造で、実地震による被害も多く報告されている」と指摘されていた。
耐震性で有利なタイプとして、主要機器がタンク内に収められる「タンク型」を挙げていた。
委員会には有識者や資源エネルギー庁、東電の送変電建設本部や工務部変電課の担当者が幹事
や委員に入っていた。
経済産業省原子力安全・保安院によると、全国の原発の大半はタンク型を採用しているとしているが、
島根原発等では「がいし型」だったような・・・
事故では、地震で送電鉄塔が倒壊したことが、外部電源供給ラインの遮断になり、全電源喪失に
直接的に繋がったが、今回公表されたような事実は、数え切れないほどある。
研究会等では、原子力業界のトップに君臨し続けた東電に面と向かって、強い提言をすることは
不可能とされていたのが事実だ。
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