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肥田舜太郎先生を認めない上尾市とは
講演会 · 上尾市内の情報
今月の始め、会のメンバーがまた一人母子避難のため沖縄へと旅立って行きました。
彼女は勉強熱心でしたから、集めた情報と直感とで行動したのだと思います。
また「行政に絶望している」と言っていました。
何度も市に問い合わせたり、会の対市交渉に足を運んだ彼女だからこその実感だったのでしょう。
そしてまた、その言葉を裏付けるような出来事がありました。
私たちは6月に被曝医師・肥田舜太郎先生の講演会を企画しています。(詳細はこちら)
「できるだけ多くの市民の皆さん、市の職員さんや学校関係者にも講演会のことを知ってもらい、足を運んで頂きたい」そんな思いで、その告知に先立って私たちは上尾市と上尾市教育委員会に「後援」の申請をしていたのです。(市や教育委員会の「後援」があると、広報にも載せてもらえますし、掲示できる公共機関も増えます。また学校でも配布させてもらうことができます。)
結果は「不承認」でした。
不承認の理由は以下の通りです。
(上尾市教育委員会より)
講師の肥田舜太郎氏は、内部被曝、微量放射線・低線量被曝の健康影響について研究し、指南している。
低線量の放射線の影響については、専門家での間でも意見が分かれており、
@ある量以下では安全である。(しきい値)があるという説。
A低線量域においても高線量域の場合に比例して影響があるとするLNT(直線しきい値なし)説。
B低線量であれば、被曝すると生命活動が活性化されるホルミシス効果があり、かえって健康によいという説。
CECRR(欧州放射線リスク委員会)などのように、これまで低線量被曝の影響は過小評価されてきたとして、外部被曝だけでなく体内に取り込まれた内部被曝をも考慮に入れると、低線量においてはより影響が大きくなるという説などがある。
一部の説の趣旨に賛同する内容を市民に講演することが、『上尾市教育委員会後援等名義の使用承認及び上尾市教育委員会教育長賞の交付に関する事務取扱要綱』第6条第4項第2号『特定の主義主張の浸透を図ることを目的とする事業』に該当すると認められるため。
「専門家の間では意見が分かれている」とは言え、そもそも国が定める基準値というのは経済性を優先した「がまん値」(市民に「がまん」させる値)のはずです。原則的に「被曝は少なければ少ない方がよい」のです。そしてそれが世界の常識です。だから今日本は世界中から常識を疑われているのではないですか?
逆に上尾市では@からCのうちどの見解をとるつもりなのでしょうか。
少なくともAとCはないということでしょうか。
お隣のさいたま市は、医学博士で被曝研究者・崎山比早子先生の講演会の後援を行ったそうです。
蕨市に至っては、市・教育委員会ともに広瀬隆さん講演会の後援を行っていますよ。
広瀬さんと言えば、放射能危険派の中の危険派と言われるほどの人物ですよね。しかも講演会の来賓挨拶は蕨市長ご本人だったそうです。
リスクマネジメントの観点から言っても危険があるかどうかわからない場合は、出来るだけ安全策を取っていくことが大切なのではないでしょうか。新型インフルエンザが上陸した頃もパニックというほど大騒ぎになり、多くの人がうつらないように慎重に行動しました。また、行政もそうする様に呼びかけました。
放射能のことになると、なぜ口をつぐんでしまうのでしょう。なぜ市も学校も「慎重に行動しましょう」と呼びかけることをしないのでしょう。病気の症状が今出るか数年後に出るかの違いでしかないのに。
誰だって安心して暮らせる場所に住みたい。先の避難したメンバーではないですが、この先若い世代は居住する自治体をシビアに選んで行くことになるのではないでしょうか。
「肥田舜太郎先生を認めない上尾市」に私たちは絶望感でいっぱいです。
転写終了
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