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集団自殺を回避する方法(3)・・・世界に目を向けて物事を単純に考える
http://takedanet.com/2012/04/post_26e8.html
平成24年4月22日 武田邦彦(中部大学)
音声
武田邦彦教授 集団自殺を回避する方法(3)世界に目を向けて.wmv
http://www.youtube.com/watch?v=hnF0q92jIXc
原発を再稼働しないときに、日本人が集団自殺をしないようにするための方法の最終回、原発がない国はなぜ集団自殺をしないのか?を整理してみます。
このグラフはアジア諸国のこれまでとこれからの電力に何を使うかを整理したもので、ほぼ同じような統計や見通しが多くの機関からだされています。グラフを見れば一目瞭然で、説明の必要もないぐらいですが、今後の電気は原子力や自然エネルギーもあるものの、主力は「石炭と天然ガス」で、それも2005年から2030年までにほぼ2倍にできるとしていることがわかります。
これは、「石炭や天然ガスがまだたっぷりあるのだから、まずそれから使う」という素直で単純な考えです。ウランの寿命は石炭や天然ガスとほぼ同じぐらいですが、原子炉が危険で、核爆弾の拡散を止める方法もないということですから、やはりまともな神経なら石炭や天然ガスを使うということになるのは普通です。
また自然エネルギーは値段が高い(資源をより多く使う)ので、経済的にも石炭火力などに対抗できるようになるまでマイナー(少量)であるのも当然ともいえます。
でも!! このグラフと日本の政府、マスコミ、専門家の言っていることがあまりに違うことに違和感を覚えない人がおられるでしょうか? 日本では「原発を増やさなければ、集団自殺だ」と言う政府の人があいますが、もともと原発はそれほど主力ではありません。
また、日本では「原発を石炭や天然ガスに変えると電気代が高くなる」というひともいますが、日本より経済力が低いアジアの諸国も、本当に原発が安いなら原発をやりたいのです。でも、ウラン燃料、安全保持、核廃棄物を総合すると原発の方が高くなると見ています。
先日、日本原子力委員会が「原発を止めた方が核廃棄物の処理が10兆円ぐらい少なくなる」という試算を出しましたが、それが普通(国際的)です。
さらに、日本では「石炭や天然ガスを燃やすとCO2がでて地球が温暖化する」と専門家は言うけれど、それは日本だけで、日本以外で1997年の京都会議以後、CO2を削減している国は世界にない(ドイツ5%増加、イギリス11%増加枠、減少枠は世界で日本だけ)という事実を真正面から見なければなりません。
原発を再開するかどうかを考えるときに、私たちは大人の責任として、「日本以外の国の考え方」を参考にしなければならない。まねる必要はありませんが、「なぜ、他の国は石炭と天然ガスなのだろうか?」、「なぜ、他の国はCO2を減らしていないのだろうか?」ぐらいはどうしても考えて自分なりの答えを出しておかなければ子供への責任を果たせないからです。
私はと言えば石炭、天然ガスが多いのだから、おおよそ1000年、少なくとも200年は石炭火力と天然ガス火力を主力にして日本の電力生産を増やし、原発は今の廃棄物をそのまま地下にしまい込むのがもっとも良いと考えています。
「原発を再開でいないのは集団自殺のようなものだ」というような不見識な政治家がいて、本当に困ったものです。
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