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原発電気がないと「集団自殺」だと言うが、原発が暴走すると地球規模の集団自殺
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2012年4月21日 神州の泉
(作品はパロディスト、マッド・アマノ氏のご提供です)
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4月11日、既存大新聞と歩調を合わせず国民目線に立ちながら、独自表現を追求し始めている東京新聞は、原発再稼働を強く志向する五名の民主党議員を指して、「『チーム仙谷』再稼働主導」と大見出しで報じた。それによれば、今までは、野田首相を筆頭にして、藤村修官房長官、枝野幸男経済産業相、細野豪志原発事故担当相の[四者協議]で会合を重ねてきたと伝えられていたが、事実は仙谷由人党政調会長代行をリーダーとした五人組だったことが暴露された。ブログなどでは、その報道を指して東京新聞が「日刊現代化した」記事だと評判である。
この記事から推測されることは、関西電力大飯(おおい)原発再稼働を強力に推進し、決定を下している張本人(政府側の黒幕)が仙谷由人政調会長代行だったということになる。仙谷氏が堂々と四者協議に加わらず、陰でこそこそやっていたということ自体が、大飯原発再稼働が実に胡散臭い推移と背景で進んでいることを物語っている。だとすれば、原子力行政担当(原発事故担当)相・環境相である細野豪志氏が、3月31日に京都を皮切りに始めた“汚染瓦礫の広域拡散処理キャンペーン”も、旗振り役は仙谷氏だったことになる。
この御仁、尖閣衝突問題への対応なども含めて俯瞰すれば、日本破壊願望を何のためらいもなく実行する、危険極まりない有毒極左ジ○イである。映画『もののけ姫』は民俗学的な情報がびっしり詰め込まれているが、それはさて置き、有毒極左ジ○イは、物語に出てくる巨大なイノシシの化け物“タタリ神”とイメージがそっくりである。この男が権力中枢にいて、暴虐無人な振る舞いをしているのを見ると、日本は何の祟りでこうなったのかと思う。さて、原子力ムラの強い意向を受けて忠実に動いている「チーム仙谷」は、明らかに大飯原発の再稼働を突破口にして、現在停止している他の原発もドミノ式に再稼働させようと目論んでいる。
4月16日、仙谷政調会長代行は、名古屋市内の講演で、「日本は電力なしに生活できない。安定した質の良い電力が供給されることが当たり前の社会でどう考えるのか。止めた場合、経済と生活がどうなるかを考えておかなければ。日本がある意味、集団自殺をするようなことになってしまう」と、再稼働慎重派を批判した。法曹人らしからぬ感情的で品のない物言いであるが、この「集団自殺」という不穏当な言葉を聞いて、311震災後の輪番停電、計画停電を思い出した人は多いと思われる。
フクイチ事故で慌てふためいていた当時の東京電力と経産省は、互いに意を通じ合って、電力需給関係の怪しげなデータを振りかざし、いきなり輪番制で各地区ごとに電力の供給を停止したことは記憶に新しい。現在までの原発停止状況を考えれば、あの計画停電が原発稼働の継続を前提とした悪質な詐術であったことがよく分かる。仙谷由人政調会長代行の「集団自殺」発言や枝野経産相の「原発一瞬ゼロ」発言と、昨年の計画停電を重ね合わせると、事故後から原子力ムラ(原子力マフィア)は、一貫して原発を続行稼働させることが何よりも優先する課題であったことが見えてくる。
彼らは、国民の何割かが、致命的で重篤な放射線障害を蒙っても、国土の何割かが不可逆な汚染を蒙っても、一向に意に介さず、何としても原発事業を推進する決意を固めていた。まさに物の怪に取り憑かれた狂気というしかない。差し詰め、今も昔も「物の怪」とは金と権力なのである。
実は今の日本では、電気エネルギーの需給関係という文脈で再稼働の話を展開することは、そもそも論(前提)として完全に間違っている。その理由は、福島第一原発における人類未踏の放射能苛酷事故が、いまだに継続しており、今後も何が起きるか全く予断を許さない状況にあるからだ。福島4号機の燃料保管プールは、事故後からダモクレスの剣状態であり、首の皮一枚に北半球の命運が懸けられている。線量が高すぎて十分な補強工事ができず、付け焼刃的なプール下部補強工事は全く安心できないのである。
しかも、フクイチ全般の正確な事故原因はいまだに究明されていない。事故から現在まで炉心溶融(メルトダウン)した燃料塊は、圧力容器を突き抜け(メルトスルー)、五重の防壁と言われた五番目の防壁である格納容器の底部を突き抜け(メルトアウト)ている可能性が高い。高温の燃料塊がどこまで地下に沈降しているか分からないという、言わば、人類未体験の現象に突き進んでいる可能性が高い。この人類的、全地球的な状況下で野田政権は、“冷温停止状態”という、実に不適切な原発用語を使って“収束宣言”をした。現実は事故収束とは程遠い状況にある。
原発プラント一カ所で、このように人類未踏の凄惨な現象を発現させているのに、その正確な事故原因も分からず。収束への目途も全く付いていない状況下で、他の53基を稼働し続けることは狂気の沙汰である。この状態こそ、集団自殺ならぬ集団自爆への道なのである。しかも、問題は日本一国だけではなく、北半球の壊滅に通じる重大事を引き起こす可能性が54倍に増えるのである。地殻は活動期に入っていて、地震のみか津波の危険も併存する日本沿岸部は活断層だらけである。事故の正確な原因はまだ不明であるが、はっきりと分かっていることは、原発がいったん暴走し始めたら人間のコントロール領域を超えるという厳粛な事実である。
54基の原発プラントの存在は、視点を変えれば、これは非常に有効な核兵器となっている。この中のたった3基でも同時的に「ステーション・ブラックアウト」させることができれば、炉心からも、燃料保管プールからも、この世界をグローバルに汚染させる放射能を放出させることが可能なのである。もちろん、これは日本自体も滅亡させて世界を巻き込むという、言わば究極の自爆型核武装である。単なる電気エネルギー供給プラントだと思っていたものが、一枚のサングラスを透かして見れば、実は堂々たる核兵器だった。
我が国は、すでに何十年も前から立派な核武装国家になっていた。固定型核兵器が54個も存在しているである。原発は核兵器製造の必須アイテムだと言うが、今回の事故が教えることは、原発自体がすでに自爆型核兵器であったということだ。発電も兼ねているこの固定型核兵器は、いったん兵器として作動すれば、実際の核爆弾応酬戦と、結果において生物に対しては同等の効果が得られるのである。核爆発で一気に死滅する世界と比べれば、ほんの少しのタイムラグで生命体が放射能で死滅し、環境が半永久的に汚染される。違いはそのわずかな時間だけである。原発プラント型核兵器が作動すれば、結果的に地球のバイオスフィアは終焉を迎えてしまうことになる。
福島第一原発で何が起き、これからどう進展するのか、きちんと把握しない呆けた連中は、“冷温停止”、“収束宣言”という共同幻想を振りまいて、原発再稼働にうつつを抜かしている。しかし、第二、第三のフクイチ事故が起きれば、原発利権で手にした有り余る大金を持っていても、世界中に住む場所がなくなってしまうことになる。欲ボケした連中は、その想像すらもできない愚かな連中である。人類の存続や、地球バイオスフィアの持続性を考えた場合、原子力の平和利用などという巨大な錯誤は一刻も早く捨て去って、再生可能エネルギーを模索するべきだろう。
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