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2012年4月18日 (水)
東電・国有化の陰に潜む「暴力団との切れない関係」/ル・ポワン(3月16日)
1. 暴力団による「汚染」と東電国有化
「やくざと原子力マフィア」。スリラー映画の題名にでもなりそうだ。しかし、ああ、これはフィクションでは無い。福島原発事故から1年が経つ今日、ジェイク・アデルスタイン記者は日本を拠点に調査と取材を行ってきた。同記者による記事は、(原発事故の)悲劇の背景にある、私たちの知らなかった影の世界を明らかにしている。
アデルスタイン記者によれば、今後予定されている日本原子力業界の巨大企業「東京電力」の国有化は、同社の破産リスクのみが理由ではない。非公式には、何十年にもわたり暴力団との関係に「汚染」され続けてきた同社の経営を、国が引き受け改革する、という意味なのである。アデルスタイン記者は特にある自民党参院議員の発言を引用している。
「原子力発電はやくざの支配下に置かれるべきではありません。東京電力が反社会的勢力との関係を持ち、業務を行う上でこれらの勢力を遠ざけることができないのであれば、国家の安全保障にとって重大な問題であります。」
2. 被ばくを強要される「素直」な下請け作業員
これらの事実は何も新しいことではない。(東京電力が)やくざに原発労働者の手配を頼るようになった経緯は1990年代にさかのぼる。又、この数か月のうちに、非常に高い放射能汚染の中にさらされながらほとんど「自殺的」とも言えるような労働 ー破壊された原発の中心部分の洗浄― を行った労働者たちがいたことについては、特に言及しなければならない。
彼等には、(被ばく労働を行うか否かの)選択の余地が無かった。「労働者」の大部分がやくざとの何らかの関係のために現場に配置されている。彼等は借金まみれであるがゆえに、借金を返すために命じられた仕事全てを強制される。東京電力が選んだ「下請け作業員」として、命じられるがままに動く「素直な」労働者として。
やくざによる「業務」は下請け労働者の派遣にとどまらない。やくざと政治家の間にある闇の汚職は、建設許可の認可を取り付けるのに有利に働く。そして一部の暴力団組織、特に日本国内で最も強い影響力を持つ上位10組の一つである松坂会は、東京電力の傘下で瓦礫処理を引き受けていた可能性がある。
福島原発事故以来、そして東京電力自身がこうした「黒い関係」を自ら認めて以来、同社は警察庁と共に暴力団対策のための様々な会議に出席してきた。しかし、何も変わらないだろう。昨年6月、東京電力グループはやくざと共に業務を実施するそれまでの流儀を全くやめた訳ではないことを露呈した。(同グループの傘下で)復興事業の現場に配属された約140名の労働者が、偽の身分証明書で働いていることが明らかになったからである。
(抜粋・一部編集。小見出しは訳者によるものです)
( « Japon : Tepco et les yakuzas », Le Point, 2012.03.16)
http://www.lepoint.fr/monde/japon-tepco-et-les-yakuzas-16-03-2012-1442147_24.php
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