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▼関電、今夏の電力不足は58時間
2012年4月12日 02時00分
http://www.chunichi.co.jp/s/article/2012041101001987.html
関西電力の全原発停止が続いた場合、電力需要が昨夏並みだと、今夏に電力が足りなくなるのは計58時間で全体の2・8%となり、ほとんどの時間は電力不足を回避できる可能性があることが関電の公表データから11日、分かった。
関電は供給力不足のため、大飯原発3、4号機(福井県おおい町)の再稼働が欠かせないと強調している。今回は、供給力と昨夏実績の単純比較だが、需要が大きくなる時間帯の対策ができれば、再稼働を急がなくて済む可能性があり、短時間のピーク時対応が最重要課題と言えそうだ。
(共同)
▼【たんぽぽ舎発】再稼働に「理由無し」 「電気が足りない」──「だからどうした?」 山崎久隆
http://www.nikkanberita.com/read.cgi?id=201204141952326
悪いけれど、そんな気分だ。30平方キロメートル以上を事実上居住不能にし、同じく30平行キロメートルの海域を漁業不適海域に変えた福島原発震災を目の当たりにして、まだそんなことを言うのならば、停電して暗闇で過ごせば良いじゃないか。ところが実際にはそんな「劇的な」ことになどならない。
電力使用量のピークは暑い真夏の午後1時から4時。この間さえ需給バランスが崩れなければ、そもそも停電など起きない。また、万一停電しそうな場合には、需給調整契約を行っている企業への供給停止から、午後1時から4時に限った「強力な節電」をすれば良い。後の時間帯には何の問題も無い。
震災直後に東京で「計画停電」が実施され、その印象が強いのかもしれないが、あれは明らかに「しなくても良い」停電だった。仮に必要だったとしても、ピーク時に大電力を使う企業に協力要請すれば足りた。その分、減税でもすれば良いだけだ。
夜間に大規模停電。実に刺激的な「節電キャンペーン」だが、これは脅しだった。その証拠に、夏には日本中、一切停電しなかったではないか。
国や関電の言い分では、夏のピーク時に何十日にもわたって電力不足に陥るかのごとく聞こえるが、全くのデマだ。
例えば東電の場合、電力消費量が最も多かった2010年でも、ピークは5999万キロワットだった。この年の5000万キロワット超は、一年のわずか4.65%、407時間に過ぎない。
関西電力の供給区域において、昨年夏の電力ピークは2784万キロワットだった。これに対して原発無しの今年の夏は、最大供給力が2398万キロワットに下がるため、差分として13.9%足りないなどと言うが、瞬間値の話に過ぎない。
おおむね関西と東京では、ピーク時電力消費量は半分くらいなので、2500万キロワットをターゲットとして、これを超えないように節電し、設備もこれを目指して増強すれば、おおむね今の東電並みになろう。何も難しい話では無い。節電目標10%。東電管内では既に実施済み。
海外移転? 経団連が移転すれば良いのでは?
米倉弘昌経団連会長などの財界首脳が「安定した電力供給がなければ、生産拠点の海外移転が加速する」などと、政府に圧力をかけ続けているが、そんなことはあり得ない。
そもそも「海外」とはどこか。日本より電力供給が安定していて安いところなどほとんど無い。この場合の「安定」とは、電圧や周波数の安定も意味する。
「日本企業が移転」すると想定される中国や東南アジアの何処に、ほとんど停電無しで、電圧も周波数も安定しているようなところがあるというのか。
電力料金が高いと言っても最大でも20%程度に割り増しなる程度のこと。
もちろん、これ自体には大いに問題があるから、阻止してもらいたいが。しかしながら、海外移転するほどの資金力がある企業に負担できない金額ではないし、ましてや「安定供給」のメリットを捨てて海外移転する企業などあるわけがない。
こんな団体こそ、弊害しか生まないのだから、解散したら如何か。
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