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枝野幸男経済産業相との会談を終えて記者会見する西川一誠・福井県知事=福井市の福井県庁で2012年4月14日午後6時31分、宮間俊樹撮影
毎日新聞 4月14日(土)22時8分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120414-00000093-mai-soci
「日本中が地元というように話がぼんやりしたような状況ではいけない。不満な気持ちだ」。関西電力大飯原発3、4号機(福井県おおい町)の再稼働を巡り、福井県庁であった枝野幸男経済産業相と西川一誠知事との14日の会談。大阪市や滋賀県など周辺自治体の首長らが再稼働に慎重な発言を繰り返す中、西川知事は再稼働への理解を求める「地元」の範囲を広げる動きやその対応への不満、立地県としての自負心をのぞかせた。【佐藤慶、近藤諭】
午後3時40分から始まった会談には、報道陣約100人が詰めかけた。西川知事は険しい表情で、国が用意した資料に目をやりながら、時折、メモをとるなどして、枝野氏の説明に耳を傾けた。
再稼働に向けた政府の手続きが進む中、西川知事は3月下旬から再稼働に関して口を閉ざし、報道陣の問いかけに応じることさえ少なくなった。その間、嘉田由紀子滋賀県知事らが同意への権限を求めるなど一斉に声を上げた。
西川知事は「福井はこれまで40年余にわたって国のエネルギー政策に積極的に協力、貢献してきた。しかし、立地地域が果たしてきた努力や貢献が電力消費地に必ずしも理解されているとは言えない」と漏らし、「このような状況で再稼働について県民の理解を得ることは困難だ」と語気を強めた。
さらに、安全規制についての県の取り組みをまとめた資料を枝野氏に渡し、「原発立地の福井県に安全神話はなく、大臣には、こうした安全への努力の跡についてぜひともご理解いただきたい。これは県民はもちろん、消費地・関西一円の安全を守る努力でもあった」と強調した。
会談終了間際、枝野氏が「長年にわたって安定的な電力供給を担っていただいたことに対する感謝の思いをしっかり持ちながら対応させていただく。ぜひご理解をいただければありがたい」と恐縮した様子で語りかけると、緊張が解けたのか、西川知事はかすかに笑みを浮かべて、おじぎした。
一方、終了後の記者会見では、「発電所で生じたたくさんの使用済み燃料など福井県のみでは対応できない問題がある。電力を消費してきた地域でも中間貯蔵など痛みの分担もお願いしないといけないかなと思っている」と述べるなど、橋下徹・大阪市長らへのけん制とも受け取れる発言もあった。
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最終更新:4月14日(土)22時37分
毎日新聞
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