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野田総理と枝野経済産業大臣ら関係三閣僚は、昨日の夜の会合で、関西電力大飯原発3、4号機の安全性と必要性が確認できたとして、再稼働を認めることにしました。枝野氏が、会合後の記者会見で明らかにしました。当初から再稼働ありきで進められていましたから今更驚きませんが、重大事項ですから、本来は総理自らが発表すべきです。それを枝野氏に任せてしまったのは、批判を恐れての敵前逃亡で、総理として完全に失格です。
枝野氏は嘘と言い訳で有名ですから、「上手いこと説明しろ」と指示されたのでしょう。枝野氏は世論を気にして、早期の再稼働には反対するような素振りを見せていましたが、方針が二転三転した後、当初の方針通り、再稼働に賛成しました。国民の側に立ったことはありませんから、裏切り者という言葉すら使えません。
これほどまでに稚拙で欺瞞に満ちた政権は、日本の政治史上初めてのことでしょう。自民党は米国と癒着した売国政権でしたが、それが国民の目に見えないように工夫していました。後ろめたい気持ちが多少なりとも残っていたのですが、今の野田政権はそれを隠そうともしていません。
こんなやり方を放置していたら、彼らに舐められる一方です。橋下大阪市長の言うが如く、こんな政権は潰さなくてはなりません。橋下氏の政治姿勢には問題がありますが、可笑しいことを可笑しいと率直に述べる点は魅力で、これが広範な支持に繋がっているようです。
大飯原発の再稼働を決めた昨日は、北朝鮮の「人工衛星」失敗騒ぎがあった時で、そのどさくさに紛れて決めてしまったのです。彼らはいつもこうした姑息な手段を使いますが、「人工衛星」の発射すら察知できなかったのに、そんな状況の中で原発の安全性が確認できたなどとヌケヌケと言うのですから、ブラックジョーク以外の何物でもありません。
民主党政権には、福島第1原発事故で多くの住民を被曝させた責任があります。第一の責任は東電にありますが、SPEEDIを活用しないなど、行政の不手際は数え切れないほど存在します。事故は未だに収束していないにも拘らず、碌な安全対策も講じないまま他の原発にゴーサインを出すのですから、呆れてものが言えません。
福島原発事故では、理不尽にも誰も責任を問われていません。そんな体たらくですから、安易に再稼働を認めたりするのです。あれだけの事故を起こしても罪に問われないのであれば、ゴーサインを出しても大丈夫だと高を括っているわけです。
大飯原発の地元では、原発停止以来活気がなくなって干上ってしまっているようです。中日新聞の記者が取材に行ったところ、地元民は警戒して非常に殺気立っていたそうです。町は原発で潤っているので、停止されると生計が成り立たないという難しい問題が存在しています。電力会社や国はこうなることを承知した上でカネをバラ撒いたのですから、随分と罪深いことをしたものです。
野田総理らが再稼働を決めたのは原発利権のためで、地元民の生活のためではありません。そういうことを真剣に考えたら、原発を動かすことは出来ません。まずはカネありきなのです。野田内閣がなりふり構わずに突っ走っているのは、5月5日に現在唯一稼働している北海道電力泊原発3号機が、5月5日に定期検査のために停止するからです。全原発が停止してしまって、それでも大丈夫ということになれば、再稼働できなくなる公算が高くなります。
停止中の原発を稼働させるには2週間ほど要するので、大飯原発3、4号機を5月5日までに動かそうとすれば、少なくとも4月中旬までにゴーサインを出す必要があります。それで昨日、皆が北朝鮮の騒ぎに気を取られている間に慌ただしく決めてしまったのです。
野田総理らの罪は末代まで語り草になると思いますが、昨日は13日の金曜日で、キリスト教社会では不吉な日されています。「イエス・キリストが磔刑につけられたのが13日の金曜日だから」というのは俗説で、テンプル騎士団の最後の総長だったジャック・ド・モレーがこの日に火刑に処されたことが原因とする説もあります。
計算上では、13日は金曜日になりやすいそうですが、それを知った上で誰か悪い人間が「呪われた日」という迷信を広めたのかも知れません。それに便乗して事を起こす人間が出てきても不思議ではなく、その結果、より一層迷信が強化されるようになります。大飯原発で事故が起きないことを願うばかりです。
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