http://www.asyura2.com/12/genpatu22/msg/722.html
Tweet |
事故直後テープの聞き起こし、たねまきジャーナルの聞き起こし、たた15分間の放送だけで3時間〜4時間かかってしまって、こんなん1ヶ月以上続くのやったら、体がもてへんわ。とケツを割ってしまったわたしですが
今でも、内容の聞き起こし、要約をやっている方がおれれるようで脱帽です。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ちたりたさんのブログから
http://silmarilnecktie.wordpress.com/
2012/04/10
4/9 MBS報道特別番組「作業員の語る福島第一原発」と小出先生と、東工大の澤田さんの対談
この国の政府はイカレテいる。これでも再稼動したいなんて!
5/5に原発ゼロを実現したい私はがんばらなくては。
永岡さん いつもありがとうございます。
これすごく長い。大変だと思う。かてて加えてテクニカルタームが出てきてもすっと清打ちしておられるその博覧強記さにいつも驚くのです。
すごい方です、永岡さんって本当に。
―――――――――――――
永岡です、毎日放送ラジオで、たね蒔きジャーナルのスタッフによる、福島第一原発作業員への、上田崇順(たかゆき)アナウンサーの取材の特集があり、いつもの水野晶子さんの司会の元、上田さんの声をお届けいたします。相当長いですが、今回はお付き合いください。
福島事故には、重大な情報が隠され、SPEEDIが予測していたのに、官邸、保安院、どこも情報を出さず、住民は被曝させられた。メルトダウンも保安院の一人が事故翌日に指摘したのに、それを隠したのです。
今、本当の姿が見えているのか?それは原発作業員の実態で、水野さんのところに防護服(タイベックス)、全面マスクがあり、その作業員を映像で見ても、声は聞こえない。その作業員、ラジオだからの情報なのです。
上田さん、20人の作業員の声を聞いています。
朝5時、大型バスが来て、いわき市に3000人の作業員の大半がいるのです。作業員への取材は大変で、取材拒否ばかり(マスコミの取材に答えたらだめらしい)。それでも、重い口を開く人がいるのです。
「建物はマッチの木で作ったような状態でぶらぶら、その下で働く、壮絶です」
「大変なところ、グチャグチャ、東電も隠さざるを得ない。1〜3号機から煙、瓦礫だらけ、鉄板がひん曲がっている」
「本体がむき出して、建屋の屋根と鉄骨も崩れて、よく放射能が出なかった」
事故後、入った作業員は、崩壊のすさまじさに驚き、また放射能放出への認識の甘さもあった模様です。
3月12日の爆発は、格納容器内ではないと枝野氏が言い、爆発の危険性を否定。しかし、爆発は14,15日と続いたのです。
原発内の安全対策、「自分たちもロクに分からない。線量計を当てて、高いところもあった。みんなそうだった。膚が露出していた。そういうところの指導が徹底していなかった。痛みもない」
作業員によっては、ヨウ素剤の指示があったものの、飲んだ方がいいと言うものの、服用したら14日で検査しないといけない、ポケットに入れっぱなしでたまりっ放しであったのです。ヨウ素剤が何か、話されていなかったのです。
作業は過酷で、「テレビの何倍もしんどい。全面マスク、呼吸が困難、話も出来ない。携帯もマスクからでは分からない。防護服を着て、体力的に持たない」のです。
「線量計、ブザーが鳴るまですぐで、30分かからなかったのです。1ミリの被曝を30分で浴びるのに、痛くも痒くもないのです。あの仕事をやれと言うのに、30分では何もできないのです」
こういう労働、政府はりかいしていなかったのです。
事故から3週間、当時の菅総理がJヴィレッジを訪れて、作業員はここで防護服を着て原発へ行く。菅総理、原発をコントロールできるようにと言い、この様子の作業員、「菅総理はJヴィレッジしか来なかった、石投げてやろうかと思った、みんな怒っていた。一日入って、物を運ぶ仕事でもしたらいい、涼しい部屋でハンコ押すだけではダメである」と言っていた。
作業員は、労働環境だけでなく、賃金にも不満があり、1日7000円、12時間拘束であり、4〜5次下請け、東電がくれてもピンハネされるのです。
4〜5次下請けの作業員が多く、ピンハネに怒っているのです。なぜ政府が改善してくれないのか、なのです。同じ仕事をして被曝しても賃金が違うのです。
元請けの話では、一人最低賃金の3倍(2.5万円)もらっていると言うものの、下請けに出して、しかし詳しく言えない。末端の賃金を言うのも聞くのも違反なのです。賃金の7割以上がピンハネされ、いくらで雇われているか、聞いてはいけないのです。信じられない労働の実態があるのです。
水野さん、労働の現場は想像以上であり、弁護士の中西基さん、20次下請けで、ピンハネ率93%もあるのです。東電に取材したら、東電は請負と契約して、その先は知らない。法令順守をするよう伝えていると言うのです。
被曝して作業をすることで、法律では年間1ミリシーベルトなのに、福島では250ミリになり、将来ガンになる確率が上がるものの、急性障害は出にくいものの、そのことは作業員には伝えられていないのです。
上田さん、仕事場を離れた作業員にも聞きました。駅の裏の飲み屋街、作業着姿の男性がいて、原発で働き、ここで疲れをいやす。しかし、仲間と飲むことはないのです。「東電ももとの体質、お山の大将になっている」と言い、東電の対応が変わることを示唆し、自分の発言で同僚も仕事を失うと言うのです。他の作業員に聞くと、5人組で、一人何かあったら、全員退出であり(喧嘩など)、替わりはいると言うのです。連帯責任で、最初から言われており、こんなことがまかり通る世界なのかと驚くのです。東電は、そんなことは聞いたことはないと言うだけです。
しかし、東電への不信感は深まり、食中毒とかあり、次の日に初めて知り、弁当か何かに出て、前に言ってくれという世界なのです。置き去りの世界なのです。何もかも隠しているのです。ひとつだけなら微々たるものだが、何か隠していないか、疑心暗鬼になるのです。
正確な情報を出してほしい、各地点の線量だけでも出してほしい、そこは危険と仕事ができる。どこがどれだけ危険か分からないのです。
安全意識が以前より低下している指摘もあり、行き返りは防護服着なくていい、線量が下がっていると言う。赤、白のマスクがあり、それを付けるのに、ここ2,3週間は、建屋で働く人間以外はチャコールフィルターはいらないと言われた。日々被曝しているのに、無理に被曝させられる、なぜ自分たちを守ってくれないのかと言うのです。
作業員も不安になり、隠蔽の場面を見た人もいるのです。吉田所長が本当のことを話そうとしたら(現場、作業員の状況)、取り巻きがついてしゃべらせないようにしていたのです。本当のことを言ってよ、その方がいろいろな人間の案が出るのです。
情報隠ぺいが、事故の収束を遅らせているのです。
事故から1年、建屋のところに走ってやってくれとなり、放射能が高く、そういう仕事しか出来ない。下準備、後片付けとかできず、進捗がものすごく遅いのです。
行っていないところに行き、ここ、こんなかよぅと、それだけひどいのです。こんな格好でいいの?2号機は一切触っていない。1号機はカバーしているのに、2号機は温度が上がっているのに何もしていない。3号機の作業員は怖いのです。
1年経っても、作業員は放射能におびえて作業しているのです。
野田総理、冷温停止宣言を昨年の暮れにしましたが、作業員は、この発言に、収束宣言と言っても、現場から見たら何も変わっていない、総理、何を言っているのか、なにを持って収束なのか。放射能は漏れないことを言うのに、何ひとつ変わっていない、放射能は出て、作業員は被曝しているのです。総理の収束宣言は、作業員の目から見たものと、あまりに違うのです。
原発についてどう思うか聞いたら、言えない、なければないで夏も冬も越えられる、なかったら、これから日本で何も出来ない。日本は原子力国、仕事も雇用も減ると言う声があり、考え、悩みながら、原発の存在理由を見つけるように答えたのです。
別の作業員は、爆発して、これから何十、何百年戻れない。みんなだからがむしゃらにやっているのに、何も変わらない、こんなリスクがあると初めて知った、それでも動かすとは信じられないと言うのです。まだやるのか、なのです。
上田さん、これが原発を動かすのに重要な証言と言われました。
水野さん、作業員には関西弁の人も多く、地元で仕事がなく、仕事を求めて原発、そこに貧困があり、原発を生活の糧として、働かないといけない。原発は貧困とセットになり維持されていると言われました。
作業員の言うことと、政府の言うことに乖離があります。
その後、この前放送された、小出先生と、東工大の澤田さんの対談が採録されました。
冷温停止について、澤田さん、冷温停止は2つあり、壊れた燃料が移動し、圧力容器の底か、メルトスルーして格納容器の底にあるのか、見ないと分からないが見えない、それが冷やされているか。圧力容器の温度計を見ると冷えている。今冷やして、除染して、まわっている水の温度を見たら、極端なことにはなっていない。蒸気も出てこない、放射能も減っている。環境への影響は抑えられていると言うのです。
小出先生、放射能が環境に出てしまい、被曝する。融けた炉心がどこにあるかが問題で、冷温停止は圧力容器が健全で、水を蓄えられることを言い、しかし圧力容器の底が抜けており、炉心は下に落ちて、格納容器は放射能を閉じ込める最後の防壁で、それが破壊されている可能性があり、確かめられず、測定器もない。分からないのが原子力の問題で、分からないのに安定しているというのは正しくなく、格納容器の底を破っている可能性があれば、その防護が必要と言うのです。
作業員の現実、澤田さんが原発推進の根拠は、下請け、9〜10次請けがあり、どういう環境で作業しているか聞いている、被ばく管理が甘く、確認できない。作業環境は水素爆発のあと、放射能の付着した瓦礫が散乱し、無人のブルドーザーで片づけられ、現場の作業員の被曝は以前より軽減している。しかしガンマー線の管理がいるのです。
小出先生、作業員は、チェルノブイリで4号機一つ壊れたものを収束させるために、60〜80万と言われる軍人、労働者が集められた。日本でそれだけ集められるか、難しい+3つの原子炉が爆発し、4号機も危機で、この事故をどうやって収束するのか、人類が経験していない。万の単位では足りないのかも知れないと言うのです。
澤田さん、チェルノブイリは、格納容器はなく、福島では一部破損しているが、チェルノブイリで核暴走して、福島より過酷で、融けた燃料がむき出しになり、それを止めるために事故後1週間に何十万人投入された。そこで数十人死んだ。福島は、融けた燃料の回収はハードルが高いが、ロボットでも出来ない。人を使うと被曝する。どういう形で出来るか、チャレンジで、時間的な余裕が福島にはあり、冷却ループを回して冷やせる。出てくる放射能は下がり、次の策は出来ると言うのです。
地震大国でなぜ推進すべきか、澤田さん、福島だけでなく、女川、東海もやられたが、プラントがどうなったが、壊れなかった原子炉を見て、重要なところが壊れなかったところを見たら、これからも成り立つと言うものです。この20年、地震に関する知見が増えて、耐震補強している。断層のデータと照らし合わせて、条件に合わせたものも出来ると言うのです。
小出先生、安全な原発は出来ない。東海原発は地震を想定せず作った、みんな同じ。こういう条件で建てるが、時が経つとまずいところが出て、小さな事故から大きな事故まで起こるのです。人間、覚悟がいるが、覚悟して対応できるのではないのです。
澤田さん、地震対策は地震計の感度を上げて、速く冷やせば出来る。韓国は原発を倍に増やす、中国は100基以上作る、日本は積極的に関与すべきと言うのです。
小出先生、韓国からも原発を無くすべき、中国も、そのために日本からも撤退と言われました。
この論議より、作業員がこれからどれだけ被曝するか、分からないのです。
作業員、ガンになる確率が高い、対処法の書物を読み、紛らわさないとやっていられない。国は、原発で作業したからガンになったと補償してくれるのか、とコメントしていました。
別の作業員は、どこにいるか分かると安心。しかし、仕事で行っているとしか言えない。子供がディズニーランドに連れて行ってくれと言う。電話しない。連絡のないこと=無事だから、電話すると、帰りたくなるからと、言われました。
放射能は付きまとう。不安はある、原発に行ったからという目で見られるがつらい。他の仕事をして、原発へ行っていたと分かるとクビになるのがいやであるし、怖い。これを隠して結婚して、その後発覚したら、目に見えないもので、不安が残ると言うのです。自信を持って原発へ行ったと言いたいが、それで何と言われるか、不安なのです。
水野さん、命を削る覚悟、差別への恐れ、幸せな暮らしを絶たれる人がいるが、彼らなしで、我々の安全は保たれない。これが、原発の今の姿と締めくくられました。
この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
▲このページのTOPへ ★阿修羅♪ > 原発・フッ素22掲示板
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。