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【核心】「大飯」工程表を了承 2012/04/10(東京新聞)
http://ameblo.jp/heiwabokenosanbutsu/entry-11219442072.html
2012-04-10 19:09:48 平和ボケの産物の大友涼介です。
政府は九日夜、野田佳彦首相と関係三閣僚の協議で、関西電力が提出した大飯原発(福井県)で実施する中長期の安全対策の工程表を概ね了承した。関西電力は事故時の最前線となる免震施設の建設など重要な課題を期限を切って実施を約束した。だが、裏を返せば安全性を保障する設備ができる前に、再稼働を認めることになり、工程表というペーパーに依存した政治決断に危うさも見える。(大村歩・関口克己記者)
■関電「約束」政府丸呑み 保安院 中身精査せず
「免震施設などはもっと前倒しできないのか。できるまでの間は大丈夫なのか」
九日午前、枝野幸男経済産業相は、大臣室で工程表を説明した関西電力の八木誠社長に疑問を投げかけた。八木社長は「対応できます」と答えたが、実は疑わしい。
大飯原発に免震施設が完成するのは三〜四年後。それまでの間は、タービン建屋の中央制御室の隣にある広さ百平方メートルの会議室がその代替施設となる。耐震性があり、放射性物質を除去する装置も備えている。
ところが、会議室から壁一枚隔てた向こうは原子炉建屋だ。東京電力福島第一原発事故では、中央制御室は高い放射線量で作業員は立ち入りできなくなった。同様の事故が起きれば、使えない可能性が高い。仮に使えてもスペースは五十人ほどしかなく、常時数百人を収容した福島第一の免震重要棟に比べはるかに狭い。
一方、工程表を審査した経産省原子力安全・保安院の対応にも疑問が出ている。保安院の森山善範原子力災害対策監は九日の記者会見で、保安院の審査とは「保安院が作った安全対策が、関西電力の工程表に記載されているかの確認だけ」と説明。実現時期や中身の審査は行わない、とした。
関西電力は二〇一五年度までに恒久的な非常用電源などを設置すると約束しても、それを誰もチェックできないことになりかねない。
■会合4度 拙速極まる
政府は、北海道電力泊原発3号機が五月五日に停止する日程をにらみ、国内の原発稼働がゼロになるのを避けようと強いこだわりをみせている。それは三日、野田首相と三閣僚の初協議が行われて以来の、拙速ともいえる日程の進め方からも明らかだ。
首相は初会合で「安全評価(ストレステスト)の一次評価の結果など、これまでに明らかになったすべての事実について徹底的に検証したい」と慎重に議論を進める方針を表明。枝野産業相に安全対策に関する新基準を提示するように求めた。だが、枝野産業相が新基準をまとめて提示したのはわずか二日後の五日の第二回会合。翌六日の第三回では、あっさり新基準が正式決定した。
六日には政府が関西電力に中長期的な安全対策をまとめた工程表を提出するよう指示した。それに対し、関西電力から回答が示されたのは土日を挟んだ月曜日の九日午前だった。
指示される前から工程表の準備を進めていたと疑いたくなるような関西電力の対応だ。
ただ「再稼働、先にありき」の姿勢に対し、関西電力の筆頭株主である大阪市の橋下徹市長が「安全性をチェックした上で動かすという当たり前のプロセスをすっ飛ばしている。政権はもたない」と噛み付くなど批判は増幅。
こうした声を意識したのか、枝野経産相は九日の協議後の会見では「大変重要なことなので、安全性について念のために確認する」と繰り返し説明した。だが、一方で「基本的には安全は政治家が評価、判断するものではない」と矛盾するような発言も飛び出した。関西電力の報告に軒並みOKを出した以上、政府の「熟考」はポーズの域を出そうもない。
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