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どうにも腑に落ちない水素発生 (私設原子力情報室) 窒素注入が止まれば「吹き飛ぶのは、圧力容器と格納容器」 
http://www.asyura2.com/12/genpatu22/msg/591.html
投稿者 赤かぶ 日時 2012 年 4 月 06 日 02:24:12: igsppGRN/E9PQ
 

どうにも腑に落ちない水素発生
http://nucleus.asablo.jp/blog/2012/04/05/6401760
2012/04/05 10:09 私設原子力情報室


昨4月4日、強風の影響で福島第1の窒素注入装置が停止したというニュースが入ってきました。

『福島第1原発:強風でフィルター詰まる 窒素注入装置停止』毎日新聞
http://mainichi.jp/select/news/20120405k0000m040060000c.html

このニュースを読んで、「まだ窒素を注入していたんだ!」と驚かざるをえませんでした。
窒素注入の目的は、原子炉内の水素濃度を下げ、水素爆発を防止すること。いまだに、かなりの量の水素が1号機・2号機・3号機のいずれでも発生していることを示しています。

まず大きな問題は、東電も国も、水素の発生が続いているという事実を公にしてきませんでした(少なくとも積極的には)。水素の大量発生を認めたら「冷温停止宣言」など、到底できないからです。今回、窒素注入装置のトラブルによって、はからずも、「冷温停止宣言」が嘘八百であったことが明らかになりました。
水素発生の原因は、まったく説明されていません。もし、燃料棒の鞘(核燃料被覆管)であるジルカロイが残っていて、水から酸素を奪って酸化ジルカロイになる過程で水素が発生しているとしたら、炉心の一部はいまだに900℃以上の温度だということになります。<ジルカロイ→酸化ジルカロイ>の反応は、900℃以上でないと起きないからです。
もう一つは、強烈な放射線で水が分解され水素が発生している可能性があります。
いずれにしても、東電は水素発生のメカニズムとその量を速やかに公表すべきです。

一方、水素爆発を防ぐための窒素の注入は、放射性物質の漏出を加速させます。窒素は格納容器と圧力容器へ注入されているのですが、入る気体があれば、出る気体もあります。そうしないとパンク(爆発)してしまいますから。
出てくる気体とは何か?大部分は、放射性物質(核分裂生成物と超ウラン元素)の微粒子を含んだ窒素・酸素・水素であり、気体の核分裂生成物もあるでしょう。
水素爆発を防ぐために止むを得ない措置とは言え、窒素の注入によって、放射性物質の漏出が増加している事実から目を背けてはなりません。

窒素注入装置の停止に関して、東電は「水素濃度が危険値に達するまで約30〜50時間の余裕がある」と述べています。背筋が凍る思いがしました。
たった30〜50時間!窒素注入装置が止まっただけで、ふたたび水素爆発が起きるのです。
2号機は建屋が残っているので、吹っ飛ぶのは建屋でしょう。しかし、1号機と3号機には、もう建屋はありません。爆発で破壊されるのは格納容器です。もし3号機でその爆発が起きれば、4号機の核燃料プールも破壊される可能性大です。何しろ、4号機はすでに傾いていて、大きな余震での倒壊も危惧されているほどですから。
仮に、3号機の格納容器が水素爆発して、その爆風で3号機と4号機の核燃料プールが破壊された場合、どうなるのか… 冷却する水がなくなってしまいますから、炉心の分も、核燃料プールの分も、ほどなくメルトダウンし、暴走を始めます。溶けた核燃料の集まり方によっては、野ざらしで臨界状態という、最悪の事態になる可能性もあります。暴走する核燃料の量は、チェルノブイリ原発事故の4倍近い量。間違いなく人類史上最悪の事故です。
さらに、1号機から4号機の炉心と核燃料プールが、すべて破壊された場合には、チェルノブイリの6.6倍という、もの凄い量の核燃料が暴走します。東日本に人が住むことはできなくなるでしょう。

福島第1も私たちも、いまだに綱渡りの綱の上です。
「たった30〜50時間」で、東日本が失われる事態になるのに、福島第1近隣住民の帰還に向けて躍起の日本政府。もう一方の手では、大飯原発などで再稼働を画策しています。

本来やるべきなのは、福島第1に関するすべての情報を無条件に公開することです。

どうにも腑に落ちない水素発生の事実… メルトダウンした原子炉の中で、いったい何が起きているのか?
東電と国に、その原因と危険性、そして対策を明確にすることを強く求めます。


       ◇

附記:どうにも腑に落ちない水素発生
http://nucleus.asablo.jp/blog/2012/04/05/6401808
2012/04/05 11:32 私設原子力情報室

「どうにも腑に落ちない水素発生」の参考資料として、チェルノブイリと福島第1の事故を「制御不能に陥った核燃料の量」という視点から比較した一覧表をアップします。

http://nucleus.asablo.jp/blog/img/2012/04/05/1ebc4a.jpg

福島第1は沸騰水型、チェルノブイリは黒鉛減速沸騰水型と炉の形式が違うので、チェルノブイリの炉心にあった核燃料(燃料集合体)の量を福島第1と同じ沸騰水型に換算してあります。
「制御不能に陥った核燃料の量」を燃料集合体の数で見ると、チェルノブイリ699本に対して福島第1は4604本。実に6.6倍。この観点からすれば、福島第1は、間違いなく人類史上最悪の事故です。

チェルノブイリでは、燃料集合体699本分すべての核燃料がメルトダウン。水蒸気爆発で原子炉本体が破壊されたので、溶岩のように溶けた核燃料が、何の覆いもなく環境中にさらされることになりました。
福島第1で、炉心にあった核燃料の何パーセントがメルトダウンしたのかは、「1号機では7割程度が溶融」とされていますが、全貌はいまだ明らかになっていません。
今のところ福島第1からの放射性物質の漏出量が、チェルノブイリに比べて少ないとされているのは、破損した圧力容器と格納容器が、割れた卵の殻のような状態で、核燃料を辛うじて覆っているからです。


危機は脱したのか?

何度か問われてきた、この問に対して、「冷却水の循環が止まれば、ふたたびメルトダウンが起きたり、臨界に陥る可能性もある」という警鐘は、当ブログだけでなく、多くの人たちが発してきました。
それに加えて、「水素発生・窒素注入」の問題が明らかになったのです。窒素注入が止まれば、30〜50時間で水素爆発が起きる。今度吹き飛ぶのは、圧力容器と格納容器です。
いまだ、私たちは、綱渡りの細い綱の上を歩かされているのです。


 

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コメント
 
01. 2012年4月06日 02:43:19 : GpEhcMjoSk
ボケクソカスハゲの論理展開とはこうしたものかね。

ペッ。

以上、言うことなし。


02. 2012年4月06日 02:53:41 : qBo0U03ZJQ
いまだに窒素を入れているということは、窒素封入が止まれば、爆発する危険性が高いということ。30時間とかじゃないく、1日以内に逃げれる準備をしよう。

そもそも、東日本に住んでいるのがおかしい。

さっさと西日本に移住だ。


03. 2012年4月06日 07:53:54 : CvZgXpQJgO
気になったのは、窒素注入装置は3機共用なのか という点。

04. 2012年4月06日 08:32:09 : c1E9zM7KjA
確かに水素の発生量と発生メカニズムの確認は、現状把握のために非常に重要な要素だ。東電(政府)は、発生量は当然としてそのメカニズムも把握しているだろう。しかし、「冷温停止状態」との矛盾から、隠蔽している可能性が高い。

ところで、
「強風で舞いあげられた砂がフィルターに詰まって、窒素注入が止まった。」だって?? アホか、一体どこにある何のフィルターに詰ると窒素が止まるんだよ!

また東電のデタラメ? 何か(ホントの理由)を隠すため?

毎日のバカ記者の聞き間違い?


05. 2012年4月06日 10:59:47 : Zc79zaBIQc
東電の部長代理の能面頭がどうにも許せない!

どんなに危機的な状態にあるときも涼しい顔で、「東電には何の責任も無いです

よ」という不遜な態度はいかがなものか?

東電や政府で福島の収束ができないのなら、海外の優秀な機関に収拾策をお願い

したらどうか?

日本政府の発表や官僚・東電の発表を信じている国民は一割もいまい。

世界には日本より優れた技術がいくらでもある。

我々は、世界で日本の技術が最優秀だと信じ込まされてきたが、福島の原発事故や

嘘の発表ばかりを聞かされ、日本くらい情報の改ざん・隠蔽をする後進国も無いこ

とを知った。

日本はもう先進国ではない、北朝鮮以下の国に成り下がってしまった。


06. 2012年4月06日 20:44:13 : fA7KHNx8Uk
ここ何日間か収まっていた「鬼火現象」が再び現れています。
>2012.04.06 19:00-20:00 / ふくいちライブカメラ (Live Fukushima Nuclear Plant Cam)  http://www.youtube.com/watch?v=Inki0YmOo4c

07. 2012年4月08日 00:55:13 : FEC1zKK4NY
”窒素注入”と聞いて、水素爆発がまだあるかもしれないと漠然と
思ったが、対象は2号機だと勝手に思いこんでいた。
たしかに、各号機毎の問題点と対応策については、まとめた情報公開はない。
どこかで起こった事象と応急措置のくりかえしだけだ。

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