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たねまきＪ「原発・風の影響、再稼働・地元の範囲」小出裕章氏（内容書き出し・参考あり）4/4
http://kiikochan.blog136.fc2.com/blog-entry-1716.html
2012-04-05(08:25) みんな楽しくHappyがいい♪
原発・風の影響
・福島第一原発窒素注入装置停止
・東通原発燃料プール冷却一時停止
再稼働・地元の範囲
・橋下大阪市長独自の原発に関する有識者委員会を設置
２０１２年４月４日水曜日
京都大学原子炉実験所助教 小出裕章先生に伺いました
Radio News「たねまきジャーナル」
MBSラジオ [MBS1179.com]
20120404 たね蒔きジャーナル 京都大学原子炉実験所助教 小出裕章
http://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=0paFFJrV0Hc
＜参考＞
窒素注入停止、１時間気付かず＝東電「余裕ある」−福島第１
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2012040400925
時事ドットコム 2012/04/04-21:25
東京電力福島第１原発で４日朝、
１〜３号機原子炉に水素爆発防止のため窒素を注入する装置が停止したトラブルで、
東電は同日、停止から約１時間気付かなかったことを明らかにした。
東電は注入が止まっても、水素濃度が爆発の危険がある４％に上昇するまで約５０時間の余裕があると説明している。
松本純一原子力・立地本部長代理は「設備の改善を検討したい」と話した。
東電によると、装置が停止したのは４日午前９時５１分ごろ。
砂やゴミによるフィルターの目詰まりが原因と考えられるという。
東通原発１号機、核燃料プールの冷却４０分停止
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20120404-OYT1T00527.htm
読売新聞 2012年4月4日14時03分
東北電力は４日、
東通原発１号機（青森県）と女川原発１号機（宮城県）の使用済み核燃料貯蔵プールの冷却機能が
約２０〜４０分間停止したと発表した。
プールの冷却水を循環させるポンプの電圧が、暴風の影響で低下したのが原因とみられる。
東通原発は、同日午前６時４４分頃、２系統あるポンプのうち一つが電圧低下のため自動停止した。
別のポンプを午前７時２３分に起動させて冷却機能は復旧した。
プールには約６００体の使用済み燃料があったが、冷却機能喪失でプールの水の温度上昇はなかった。
春の大嵐の影響で女川原発と東通り原発冷却ポンプが一時停止！
福島第一発電所は大丈夫？４月４日会見報告
http://kiikochan.blog136.fc2.com/blog-entry-1714.html
大阪市:「原子力委」検討 立地自治体以外は異例
http://mainichi.jp/area/news/20120403ddn002010020000c.html
毎日新聞 2012年04月03日 大阪朝刊
大阪市の橋下徹市長は２日、
原発の安全性などについて専門的に検証する独自の有識者委員会の設置を検討する方針を明らかにした。
市と大阪府が広域行政の一元化に取り組む府市統合本部に提案する。
同様の委員会は原発を抱える福井県や新潟県などが設けているが、原発立地自治体以外では極めて異例。
大阪市は関西電力の発行済み株式の約９％を持つ筆頭株主。
関電大飯原発３、４号機（福井県おおい町）の再稼働について、
府と市の「エネルギー戦略会議」が地元同意の範囲を１００キロ圏内とするなど
８条件を国や関電に求める方針を決めたことを受け、橋下市長が発言した。
橋下市長は
「（地元同意という）権利をもらうには責任を持たなきゃいけない。
安全性についてしっかり議論してもらえる安全委員会のような組織を、
『原子力ムラ』から金を受け取っていない人たちで作るのもいい」などと述べた。
福井県では、
原子力工学の専門家ら１０人で構成する県原子力安全専門委員会が、原発の運転・管理を評価している。
県の担当者は「立地自治体以外での委員会設置は聞いたことがない」と話す。
一方、橋下市長は全原発の廃止などを求める関電への株主提案について、
株主の神戸市と京都市から共同提案は難しいとの感触を得ていることも明らかにした。【林由紀子】
福島第一原発窒素注入装置停止
水野：
小出先生、福島第一原発の１号機から３号機で、
今日、格納容器に窒素を入れている、この動きが一時止まったという話です。
で、窒素は水素爆発を防ぐために入れているものだという事ですから、
小出：そうですね
水野：つまり、水素爆発の危険性って、まだあるってことですか？
小出：えー、高くはありませんけれども、可能性としてはあると思います。
水野：ハァ〜
その事を分かっているからこそ東電は、窒素を入れ続けているという事ですね。
小出：もちろんです
水野：ほぉ〜
でも逆にいうと、そんな水素爆発の危険性がゼロになっていないにもかかわらず、
たとえば、川内村などに人が帰っていく事を勧めていくっていう政策もありますよね。
小出：もともと間違えているのですね、今の日本のやっている事は。
水野：そうですよね、
小出：はい。
猛烈な汚染地帯で、そこに人々を帰してしまえば、
日本の法律が今まで決めてきた一年間に１ミリシーベルトという、被ばくの限度が守れなくなってしまう訳です。
それを承知で国が「帰れ」と言っている訳で、
国が法律を率先して破っているという形になっています。
水野：はい、そういう動きが、まあ今も続いている訳です。
小出：はい
東通原発冷却ポンプ一時停止
水野：
そして、全国的な春の嵐な訳ですけれども、これが原発にも影響を与えておりました。
ニュースでお伝えした通りなんですけれども、
今回は４０分間、使用済み燃料プールを冷却するポンプが一時停止したということです。
これね、４０分というのが、もし、もっと長引いていたらどうなるんですか？
小出：
難しいですけれども、その使用済み燃料プールというプールの底に、
すでに燃え尽きた使用済み何量というものがあるんですけれども、
「燃え尽きた」という事は、つまり「たくさん死の灰が溜まっている」という事のわけですから、
水野：あ・・・プールの中に、死の灰が沢山溜まっている。
小出：はい
ですから発熱をずっと続けている訳で、
仮に冷やすことができなければ、プールの水が沸騰して、水が無くなっていって、
燃料が溶けてしまうという事に繋がっていくのですね。
で、まあ・・どの位なのかな？
ちょっと私は今すぐには分かりませんが、
そのプールの底に沈んでいる使用済み燃料の量によりますし、プールの大きさにもよりますので、
何時間ぐらい冷却が途絶えても大丈夫なのかというのは、正確にわたしは分かりませんが、
多分１時間、２時間の範囲であれば大丈夫だと思います。
水野：いやでも、もっと何時間っている事もあり得るわけでしょ？
小出：
そうですね、あり得るわけですね。
だから怖いのですね、事故というのは
水野：
今回は東通原発の１号機の話でしたけれども、
こうした使用済み燃料プールで死の灰が眠っているのは全国各地にあるわけですね？
小出：そうです。全ての原子力発電所にあります。
水野：
で、原発のリスクってよく、地震や津波だけであるかのような雰囲気だったんですが、
今回は風でしたんですね、元はといえば。
小出：そうですね、いろいろな事があるんですね本当に。
３１１前もあったの？
水野：
ン〜・・・
昨夜は宮城県の女川原発でも同じように冷却ポンプが一時停止。
だということです。
ただ、こういう事って、もしかして、３．１１以前にはあったんですか？なかったから知らなかったんですか？
どっちですか？
小出：
わたしは「あったんだろう」と思いますが、
これまで電力会社というのは、自分の都合の悪いものは隠すという体質でやってきました。
一番私が驚いたのは、
福島第一とか、志賀とか、あちこちの原子力発電所で
臨界事故が起きたという事があったのに、それすら隠していたというような事もありましたので、
「すごい組織なんだなぁ」とその時も思いました。
橋下大阪市長独自の有識者委員会を設置
水野：
ンー・・・
そしてこれは大阪の情報なんですが、近藤さ〜ん、
東京にはこれ、伝わっているかどうか知りませんけどね、
大阪市の橋下市長が、ある方針を明らかにしました。
それはですね、原発の安全性などについて、専門的に検証する、
ま、独自の有識者委員会を設置しようと、おっしゃっているんですね。
いうたら、ま、安全委員会のような組織ですわ。
で、これを「原子力ムラからお金を受け取っていない人たちで作るのもいい」というふうに
橋下さんが発言しているんです。
東京では、まだ伝わっていないですか？こんな話。
近藤：
そうですね。
これは原子力ムラから金を受け取っていない人たちでつくるからいい組織だっていう事でもないですよね、別に。
水野：
ま、でも最低限原子力ムラからお金を受け取っていない人でないと、
信用を多く勝ちとれないっていうのは今あるんじゃないですか？
近藤：ん・・・
水野：でもそんな人がどんだけいはるんか知りませんけど、専門家で。
近藤：
僕はなんか、要するに、こんなふうに、えー、作る意味っていうのが、もう一つよく分からんのですがね。
金を受け取っていない人たちがいるから作るわけでもないでしょ？
水野：フフフフ・・・どうなんでしょ( ´艸｀)★｡､
小出先生は、この方針を聞いてどんな風にお感じになりますか？
小出：
ん〜、いったい何をどうしたいのかが、わたしにはよく分かりませんでした。
特別何の権限もあるわけではないとおもいますし、
安全性を考えると言っても、絶対的な安全なんていうものはないんですね、もともと。
機械ですし、人間が動かしている訳ですから、
「どこまで我慢できるか」という、そういうかなり社会的な判断を求められてしまいますので、
それが政治にからめ捕られていくという事になると、気持ち悪いなぁとわたしは思います。
近藤：
つまり、金をもらっていない人達なんだから、キレイな委員会なんだから、
その人たちが決めた事だからＯＫなんだっていう論理も成立しやすいですよね。
小出：そうですね、
そうなると余計怖いですね。
水野：ん〜〜。
今までは原発を抱えている自治体、福井県や新潟県などがこうした委員会を持っていたんだそうです。
今まで、立地している自治体以外では、こうした事ってなかったわけですね。
小出：そうですね。
水野：
つまり、今その地元っていうのがどこまでなのかという事が、一つの大きな議論になっていますよね。
だから、「大阪も一つの地元として声をあげるべきなのか、それだったら責任を持たなければいけない」というのが、
多分橋下さんのお考えなんだと思うんですよ。
しかしながら、原子力村から金を受け取っていない人って、わたしなんかはもうすぐ
「なら、小出先生やんか」って、（小出：笑）
「小出先生しか浮かばへんやんか」なんて、わたしは思いましたけれども、
たとえばこんなところからですね、声をかけられたら、
橋下さんから「大阪の安全委員会のようなものの組織似、小出先生入って下さい」なんて言われたら、
小出先生はなんてお答えになりますか？
小出：
ん・・・・・難しいですね・・・・・・・・・はァ・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ん・・・・
わたしはもともと、その行政組織が作る委員会というものには加わらないという事にしてきたのです。
結局、行政のアリバイ作りに使われてしまうということになりますので、
これまで一度もそういうところに行った事はありませんでした。
ただし、今水野さんがおっしゃったように、大阪も地元だということであれば、
まさにわたしは「そうだ」と思いますので、
水野：まさに地元ですか、大阪も。
小出：
はい、えー、そういう場所できちっとした科学的な議論をするという事は、悪い事だとは思いませんので、
えぇ・・・・・ん・・・・・・
ま、声がかかってきている訳ではありませんけれども、
水野：(* >ω<）=3プｳﾌﾌﾌﾌ・・
小出：
その時にまた考えさせて下さい。
多分わたしは受けないと思いますが、
水野：はあ、
つまり、政治にからめ捕られはしないか？
本当に純粋な科学的な論議がどこまでできるのかというのが難しいというのがご経験からあるんですね、
小出：そうです。
地元の定義
水野：
じゃあ、この地元という論議で言いますとね、いま、京都府、滋賀県という話が出てきていますが、
今大阪も地元だとおっしゃいました。
小出先生の地元という定義で言いますと、どこまでになるんでしょう？
小出：
もう、日本中どこでも地元だとわたしは思います。
福島原発の事故が起きた時には、福島県、栃木県、群馬県、宮城県、茨城県、千葉県、東京都、埼玉県という、
ま、そういう広がりで放射線の管理区域にしなければいけない汚染が生じている訳ですから、
それで日本に５４基の原子力発電所がある。
そうなれば、もうどこで事故が起きるかもしれないですし、
そうなれば安心なところはどこにもないという事だと思います。
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