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[写真] 中之条町にある吾妻東部衛生センター。センター前の川の対岸は東吾妻町だ
2012年3月30日
http://www.tokyo-np.co.jp/article/gunma/20120330/CK2012033002000091.html?ref=rank
東日本大震災で発生したがれきの受け入れを検討中の中之条町と東吾妻町、高山村でつくる「吾妻東部衛生施設組合」(管理者・折田謙一郎中之条町長)の住民説明会が三十日で終わる。最終判断が迫る中、ごみ処理施設「吾妻東部衛生センター」周辺の住民には、これまでの手順への不満がくすぶり、地元の中之条町小川地区は「意思を表明しよう」と住民アンケートを始めた。 (山岸隆、伊藤弘喜)
「住民の意向も聞かずに(受け入れ検討の方針を)表明した手段と進め方に疑問を感じる」「町長選の立候補の時、なぜ公約に掲げなかったのか」
今月十七日、中之条町の吾妻郡文化会館で細野豪志環境相が三町村の議員らに協力を求めた説明会で、東吾妻町の中年男性が折田町長に問いただした。
折田町長は「東北の人たちを助けたいと思っていた」「公約には掲げなかったが、心ひそかに就任したら願望を申し上げたいとの思いを持っていた」と釈明に追われた。
三町村は国が指定する「汚染状況重点調査地域」。今月七日の同組合議会全員協議会でも議員から、「ここは放射能で言えば被災地。除染してほしいという町民にどう答えるのか」との意見も出された。「除染が先で、手順が逆」と訴える農家や観光業者もいる。
◇ ◇
吾妻東部衛生センターは中之条町内にあるが、川を挟んだ対岸は東吾妻町だ。同センターの南六百メートルには同町原町幼稚園や小中学校もある。「北西の風が吹くと煙がこっちに流れてくるんだ」。近くで農業を営む同町の男性(70)は、センターの煙突を見やる。
男性は八年前、ぜんそくを発症。十年前、近所の二人が立て続けに肺気腫で亡くなった。センターがダイオキシン対策のため、粉じんを除去するバグフィルターを設置したのは約十一年前。「証明できないがセンターの煙も影響したのでは。行政に裏切られた思い。今回は信じろと言われても…」。
同町内では二十五日から各地区で住民説明会が開かれ、センターに近い原町地区には計六十七人が参加し、不安の声が相次いだ。
須郷沢区の武田芳信区長(62)は「過去の公害を見ると健康に異常が出ても二十〜三十年後。受け入れるなら継続的な健康調査を」と要請。「受け入れが必要なのは分かるが、上から目線の説明で今のままでは賛成しかねる」と苦言を呈した。
町議会でも不満の声は少なくない。四月早々、がれき受け入れなどを議論する特別対策委員会の初回が開催される見込みだが、折田町長はその議論を「見ない。私は吾妻東部衛生施設組合の管理者」と鑑みない意向だ。
同町の一場明夫町議は「住民自治の時代になじまない行政手法だ。これでは住民の行政不信につながる」と危惧(きぐ)。根津光儀町議は除染や風評被害対策が先決だと指摘する。
別の町議は「受け入れの判断は特別委の議論を見てからにしてほしい」と三十一日の全協で要望するつもりだ。
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