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福島第一原発事故、現場勤務で死亡は6人、東電社長の葬儀出席ゼロ
東京電力前社長の清水正孝氏
福島第一原子力発電所事故から今年1月までに、同原発で勤務して死亡した東京電力社員・下請け社員の数は6人にのぼり、いずれのケースでも東電社長は葬儀に参加していないことが明らかになった。
事故直後に亡くなったのは、福島第一原子力発電所第一運転管理部の小久保和彦さん(死亡時24)と寺島祥希さん(死亡時21)。二人は、福島第一原子力発電所4号機タービン建屋で、現場調査中に行方不明となった。2011年3月30日午後3時―4時にかけて、同建屋地下1階で発見され死亡が確認された。
3人目は60代の男性。東京電力の元請けとして仕事を受註した東芝から派遣された。勤務したのは5月13日、14日の2日間。排水処理関連作業に従事しており、機材の搬送作業中に倒れた。死因は心筋梗塞だが、診断書によれば、死亡は作業に起因するものではないという。
4人目は40代男性で、東電によると「協力企業の社員」だという。勤務日数はわずか7日間で、8月16日に急性白血病で亡くなった。死亡時には既に退職していた。「故人を特定されたくない」という遺族の意向で、東電は情報公開を拒んでいる。
5人目は50代の男性。大成建設JV(ジョイントベンチャー)から派遣され、8月8日に勤務を開始した。タンクの組立作業に従事していた。10月5日の朝礼中に倒れ、いわき市立総合磐城共立病院に搬送されるが、翌日6日に死亡。死因は後腹膜腫瘍による敗血症性ショックだった。
6人目は60代で清水JVから派遣され、5月22日から勤務を開始した。勤務日数は58日間。コンクリートの打設作業に従事した。1月9日、作業中に体調不良を訴え、いわき市立総合磐城共立病院に搬送された。死亡したのは2日後の11日、急性心筋梗塞が死因だった。
オルタナの取材に対し、東京電力広報部の元宿始氏は「当時、副社長を務めていた武藤栄(現在は同社顧問)と常務の小森明生が社員2人の葬儀に出席した。他の4人については、下請け企業の従業員であり、当該企業の社長が参列したと元請け企業から報告を受けた」と回答した。(オルタナ編集部=赤坂祥彦)
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原発・フッ素22
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