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平和ボケの産物の大友涼介です。
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【こちら特報部〜ニュースの追跡】賃金ピンハネ「詐欺のよう」〜除染作業男性が証言〜2012/03/28(東京新聞)
<引用開始→
東京電力福島原発事故で、国発注の警戒区域内での除染作業に携わった男性作業員が、賃金のピンハネや作業の段取りの混乱を「こちら特報部」に証言した。男性は事実上、雇い主に拘束されながらも仕事が与えられない日も多く、手元に残った賃金はごくわずか。男性は「詐欺のようなものだ」と怒りを露わにした。(秦淳哉記者)
■実働は半分 待機ばかり 「他の人も」
「除染のお役に立ちたいと思って仕事を引き受けたが、こんな状態なら誰も行かなくなるだろう」。都内に住む四十代男性は、除染作業に従事した自らの体験を振り返り、こう語気を強めた。
男性が除染作業を始めたのは一月中旬。国と日本原子力研究開発機構が発注し、大手ゼネコンが受注した「除染モデル実証事業」の下請け作業員として働いた。男性を雇用した会社はゼネコンの三次下請けだった。
「知人に勧められた。条件は宿泊代と朝晩の弁当代が引かれて、日給七千円の約束だった」
しかし、実態は大きく違っていた。「福島まで交通費は自腹で、宿舎には布団もなく、薄っぺらいものを約四千円で買わされた」「事務所の二階にある宿舎は、六畳の部屋に五人を収容。電気や水道代こそ無料だったが、ストーブ用の灯油代も、作業員たちが割り勘で負担させられた」
作業前、男性は血液検査と作業手順の教育を受け、翌日から福島県富岡町の除染現場へ。午前十時から午後三時半まで、白い防護服とマスクなどを身に着け、落ち葉の収集や樹木の除染などにあたった。二日間現場に出た後は、物品管理などの内勤となった。
一月に働いた日数は九日。本来六万三千円が賃金だが、実際は血液検査を受けた日を勤務とカウントされなかった。前借りの生活費二万円などを引かれ、手元に残ったのは三万三千円だった。
二月に入ると、ほとんど仕事が入らず、宿舎で待機状態になった。それでも毎日、宿泊代に八百円、朝晩の弁当代に計七百円を引かれる。二月は十日、三月も二日働いただけ。結局、実働は拘束期間の約半分。来月五日にまとめて支払われる予定の賃金も期待できない額だという。
男性は「福島は母親の出身地でもあったので除染に参加したが、これでは詐欺と変わらない。同じ思いの人はたくさんいると思う」と語る。
参院厚生労働委員会では二十七日、改正労働者派遣法案を可決した。今国会の成立が確実となったが、目玉だった製造業派遣と登録型派遣の原則禁止が最終的に削除されるなど、「骨抜き」の内容になってしまった。
派遣ユニオンの関根秀一郎書記長は「部分的には前進した面もあるが、これでは派遣切りは今後も起きる」と批判。さらに「被災地や原発事故の収束作業で、この男性が経験したような劣悪な雇用例を耳にする。この場合は職業安定法違反の『偽装請負』の可能性が大きい」と指摘する。
「派遣法の改正内容は不十分だが、それでも雇用側にとっては嫌な中身だ。そうした雇用側の気分に配慮してか、当局が『偽装請負』に対しては甘く対応している節がある。それが被災地などでの末端の労働環境を悪化させている。非正規労働者らの人権を守るため、地元の労働基準監督署などは今以上に監視の目を光らせてもらいたい」
←引用終了>
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