07. 2012年4月01日 17:54:16
: Mnxczxr6Dw
不覚にもさきほど偶々知ったのだが、社民党の佐世保総支部が 先月上旬の大火事で焼失していたそうだ。 社会党時代からの事務所だったので、佐世保エンプラ寄港反対闘争 などの重要な歴史的資料も失われてしまったとか。この火災は放火の疑惑も囁かれていたという。 ------------------------------------------------------------ http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/120308/dst12030813010011-n1.htm 市場火災は4棟全焼 長崎・佐世保 2012.3.8 12:59 [火災・放火・爆発] 激しく炎上する商店=7日午後9時20分ごろ、長崎県佐世保市の戸尾市場 長崎県佐世保市で7日に起きた市場火災で、佐世保署は8日、焼失面積が970平方メートルだったと明らかにした。木造2階建ての市場に加え、近くの店舗などに延焼し、計4棟が全焼した。 火災では、佐世保市の男性(29)が煙を吸って病院に搬送されたが、命に別条はないという。 佐世保署によると、7日午後8時40分ごろ、市場内の商店から出火。市場の建物1階には鮮魚店など約10店舗、2階には社民党佐世保総支部が入居していた。 佐世保市消防局は計1400平方メートル以上が焼けたとしていた。 ------------------------------------------------------------ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ http://banmakoto.air-nifty.com/blues/2006/08/post_cd33.html 2006/08/19 加藤紘一の自宅放火事件について 加藤紘一の自宅が放火によって全焼したことは、皆さんご承知のことと思う。実行犯は、現場で割腹自殺を図った右翼団体の幹部と見られている。 実は、この件について言及するのは、あまり気が進まなかったのだが、やはり少しだけ触れておいた方がよいと思うようになった。 その理由の一つは、この事件をめぐって、私がよく訪問しているブログで見解が対立しており、そこに書き込まれた読者の方の意見も賛否両論に割れていることである。両者のエントリーに寄せられたコメント数は、57+56=113にものぼっている。 それだけ関心が高いということだ。 もう一つの理由は、この事件が言論の自由と政治的テロ行為という、今後の日本を考える上で重要な問題を孕んでいるということである。 結論から言うと、ある政治的主張に対して暴力で応酬するというのは間違っている。 かつての私が、政治的暴力を容認していただけに、なおさらそう思う。 皆さんは「内ゲバ」という言葉を聞いたことがあると思う。これは、極左内部において、 政治的主張が異なる者を「反革命」と規定し、暴力によってその肉体的抹殺を図る行為を指す。 私は、その当事者になった時、これは間違っていると確信した。それは「恐怖」に駆られたからではない。無惨なまでに痛めつけられた友の姿を見て、テロに対する「怒り」に 体がふるえたからだ。 今回の事件は「内ゲバ」ではない。が、その論理は似たようなものだ。 首相の靖国参拝に反対する、親中国的な発言を繰り返す。それを捉えて、あいつは 「売国奴」だと規定し、暴力をもって威嚇する。 要するに「あいつは敵だ!敵は殺せ!」という狂信的な思想が根底にある。そういう 意味では、極左の「内ゲバ」と共通した思考回路が働いているのである。 ------------------------------------------------------------------- 今回の事件を引き起こしたとされる人物が所属する右翼団体は、東京・新宿区にある「大日本同胞社」である。朝日新聞によると、「関東を拠点とする指定暴力団が資金 提供したり幹部を送り込んだりするなど、現在も暴力団と緊密な関係があるとみられている」らしい。 関東を拠点とする指定暴力団と言えば、あの浜田幸一がかつて所属した稲川会と住吉会が挙げられる。おそらく、そのどちらかであろう。 が、指定暴力団から資金の提供を受けていたからといって、今回の容疑者が「ヤクザ 右翼」とするのは間違っている。 容疑者と見られている右翼団体幹部は65歳だ。この歳になって、自爆覚悟で一文の 得にもならないテロ行為を実行する愚かなヤクザなんていない。 おそらく、この右翼団体幹部の行為は、義憤に駆られてのものだろう。 ------------------------------------------------------------------- 右翼と暴力団の関係は古くから続いている。 児玉誉士夫は、60年安保闘争(1960年)に備えて、関東地区の暴力団を糾合して 「関東会」を結成した。1963年に田中清玄が結成した麻薬追放・国土浄化連盟には、 田岡一雄山口組三代目が名前を連ねている。 1987年の、香川県高松市に本部をおく日本皇民党による竹下登(元首相・当時幹事長)に対する「ほめ殺し」事件においては、経世会のドン・金丸信−稲川会会長・石井進−京都の「会津小鉄」系組長−皇民党総裁・稲本虎翁のラインで事態の収拾が図られた。 このように、右翼と暴力団は、歴史的に密接な関係がある。街宣右翼の中には暴力団のダミー組織もある。が、すべての右翼団体が暴力団とメダルの裏表の関係にある わけではない。 中には、明確な右翼的思想に基づくものもある。が、これらの団体も、資金面においては暴力団とつながっている場合が多い。 つまり、行動右翼と呼ばれる団体は、暴力団そのものの場合もあるが、暴力団と相互依存関係にあるものの、思想的裏付けを持っている組織も多いのである。 私は、今回の右翼団体幹部は、明確な右翼的思想の持ち主であると思う。 ------------------------------------------------------------------- いずれにしても、今回の事件が、容疑者と見られている右翼団体幹部が起こしたものであるとすれば、その行為は許容されるものではない。 それが、たとえ義憤に駆られてのものだとしてもである。現代の民主主義国家においては、暴力によって問題が解決されることはない。 それは、かえって、一般社会の批判と反発を招くだけだ。 我々が、実力行使に訴えなければならない時があるとすれば、それは、現在の民主主義体制を崩壊させるような勢力が台頭してきた場合である。 なお、私は加藤に同情はしない。民主主義社会においても、オピニオンリーダーたらんとする者は、常に命を張るだけの覚悟が要求されるからである。 これは、米国においても欧州においても同様である。 おそらく加藤も、何らかの否定的リアクションがあることは覚悟していたと思う。 それが政治家というものだ。 その点においては、暴力団の力を借りて右翼の攻撃を押さえ込み、結果的に首相の座を手に入れた竹下は最低の政治家であったと言える。 ------------------------------------------------------------------- 余談だが、暴力団と行動右翼の違いをヤクザの幹部に訊いたことがある。 その幹部曰く「ヤクザは思想とか理念に関係なく人が殺せる。が、右翼はそれなりの 大義名分がないと人を殺せない。だから右翼はヤクザには勝てない」 ということだそうだ。 なお、暴力団とまったく無縁な右翼団体が存在することも事実である。右翼≒暴力団ではない。 誤解しないでほしい。 ※容疑者と見られる右翼団体幹部は、顔と喉に火傷を負っており、言葉を発せる状態ではないという。だから、まだ「容疑者と思われる」であって、「容疑者」とは断定できないそうだ。 だから氏名を公表できないのであろう。 (文中・敬称略) (注)「ほめ殺し」事件 1987年、香川県高松市に拠点をおく政治結社日本皇民党は、自治省に「竹下登輝励会」設立届を提出した。以降、1月末から10月2日まで街宣車を使って「竹下さんは立派な政治家です。日本一金儲けの上手い竹下さんを総理大臣にしましょう」と拡声器で 連呼し東京中を走り回った。 中曽根康弘から「右翼活動を止めさせなければ総裁指名をしない」と言われ、竹下は 心労から円形脱毛症になったという。 焦った竹下は、同志であり実力者でもあった金丸に相談した。そこで金丸は東京佐川急便社長の渡辺広康に皇民党の活動を中止できないかと持ちかけ、渡辺は指定暴力団・稲川会会長の石井に皇民党との仲介を依頼した。 石井の「活動を中止してもらうには、どうしたらよいか?条件はどんなことですか?」との問いに、稲本は「竹下が田中元首相を訪ね、謝罪すること。それだけです。竹下がこのまま総裁選に当選すれば、裏切り者が天下を取ることになりませんか。だったら、あの明智光秀も英雄ということになり歴史を書きかえなくちゃならなくなる」と言った。 竹下は、その後、田中邸へ訪問をした。その際に門前払いを受けたが、正門の前で 黙礼した。そのことを境に嫌がらせは止んだ。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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