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刈羽原発停止:「商売できず」「目先より命」…揺れる地元
http://mainichi.jp/select/wadai/news/20120326k0000m040059000c.html
毎日新聞 2012年3月25日 21時13分(最終更新 3月25日 22時07分)
東京電力柏崎刈羽原発(新潟県柏崎市、刈羽村)の全7基停止を、地元住民はさまざまな思いで受け止めた。
柏崎市日吉町で「ビジネスホテルちとせ」を営む前田弘実さん(57)は「3月に入って新たな予約はゼロ」とため息をつく。作業員向けに約40年前に開業。22室の半分は全国からの作業員でいつも埋まっていた。ところが今の宿泊客は2人だけ。その2人も今月末までだ。「10人泊まってくれてやっと商売になるのに」。清掃作業のパート従業員2人も雇えなくなった。「原発には賛否はあるけれど、地元経済のベースになっているのは確か。これでは食べていけない」と再稼働を望む。
同市新花町の割烹(かっぽう)「いなほ」も売り上げが8割ほど減った。約20年間、原発作業員が利用し、ほぼ週2日は宴会が入っていた。今は作業員の宴会はほとんどない。店主の小池茂さん(62)は「『飲んでる場合じゃない』と言われ、来なくなってしまった原発関係者もいる」と明かす。「活気がなくなって寂しい。安全を確保し早く再稼働してほしい」と語る。
東電によると、同原発で働く協力企業の従業員と東電社員はピーク時の09年10月には約9900人いた。今月1日現在では6937人だが、6号機の定期検査後はさらに減る可能性が高い。
地元経済の地盤沈下を懸念する声がある一方、原発事故は住民の不安をかきたてた。
柏崎市の主婦(61)は「建設前の反対運動はすごかったが、何十年も恩恵を受けてしまうと、今さら表立って反対と言いにくい雰囲気がある」と地元の実情を明かしながら、「子や孫のことも考えると、怖い思いをしてまで良い思いはしたくない。福島の事故は明日は我が身かもしれない」と話した。
原発反対地元3団体の矢部忠夫共同代表(69)も「目先の経済の話より、命が大事。全基停止を機に、再稼働をさせないという運動を続けなければ」と力を込める。24日には隣接する長岡市で、住民ら約600人が反原発集会とパレードをして脱原発を呼びかけた。【宮地佳那子】
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