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2012.03.24
ガレキの広域処理で得する人たち
野田政権は「大量の震災ガレキが復興の妨げになっている」として、莫大な予算を投じて新聞に全面広告を出したり電車に中吊り広告を出したりして全国の自治体に「ガレキ受け入れ」を呼びかけ始めた。その上、「思い通りに走らない馬の前にはニンジンを吊るせ!」ってなワケで、野田ちゃんが「ガレキを受け入れた自治体には財政面を含めて国が全面的に支援します」って特大のニンジンを吊るしたら、それまでは第三者を決め込んで被災地から目をそらしてお茶を飲んでたような自治体が、ダチョウ倶楽部みたいに俺も俺もと手を挙げ始めちゃった。
愛知県なんて「焼却施設も最終処分場もないのでこれから造ります」なんて言って手を挙げる始末。自分とこの産廃やゴミに関しては従来の施設で対応できてるんだから、この新設する施設は「シャア専用」ならぬ「震災ガレキ専用」ってワケで、受け入れぶんが終わったら用済みになる。それでも、こんな無駄な施設を新設しても十分に儲かるほど、国は特大のニンジンをプレゼントしてくれるってワケだ。そして、その原資は、もちろんあたしたちの税金だ。
ま、この辺のことを言いだすとキリマンジャロだから、今回は、まず、この震災ガレキ問題の根本的な部分、つまり、野田政権が言うように、ホントに震災ガレキが被災地の復興の妨げになっているのか?莫大な税金を使って、わざわざ全国に拡散して処理しなきゃならないほど、震災ガレキの存在が復興の妨げになっているのか?そこんとこを検証してみたいと思う今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?
‥‥そんなワケで、被災地のガレキの状況がどんなもんなのか、まずは1つの新聞記事を紹介する。これは「日本経済新聞」が震災から8ヶ月後の去年11月5日に報じた「被災3県のがれき撤去率9割に」http://blog.goo.ne.jp/wa8823/e/8a0fa017184fd6be84a01ffa12e282a1って言う記事なんだけど、全文はリンク先を読んでもらうとして、要点だけを抜き出すと次のようなことが書かれてる。
「環境省の発表では、11月1日の時点で、岩手、宮城、福島3県の震災ガレキの撤去率(仮置き場への搬入率)は90%に達した」
「県別の撤去率としては、宮城が99%、岩手が92%で、大半のガレキは住宅地や商業地などから仮置き場へ移された。しかし原発事故の影響が強い福島は55%にとどまっている」
この記事が書かれてから4ヶ月以上も経過してるんだから、この記事の時点でも全体の9割が撤去されてたってことは、現在はほとんど全てのガレキが住宅地や商業地などから仮置き場などへ撤去されてると考えて間違いないだろう。ただ、いくら言葉で言っても分かりにくいので、実際の写真を見てもらいたい。
これから紹介するのは、「The Boston Globe」に3月7日付で公開された被災地の写真だ。最初に、震災直後の女性の写真と、その女性が子どもを連れた現在の写真が並んでるんだけど、その下に続く写真は、すべて現在の被災地の様子だ。そして、これらの写真をクリックすると、1年前の震災の時の同じ場所、同じアングルの写真に変わる。つまり、震災時と現在の様子とを比較できるってワケだ。とにかく、まずは見てみてほしい。
「Japan tsunami pictures: before and after」
http://www.boston.com/bigpicture/2012/03/japan_tsunami_pictures_before.html
これらの写真を見てもらえば分かるように、ガレキの山と化していた市街地や住宅街などには、もうガレキは残っていない。つまり、先ほどの「日本経済新聞」の記事の通り、ガレキの大半は仮置き場へと撤去されてるってことになる。そして、これらの写真で分かったように、市街地や住宅街などで復興が遅れてるとされてる場所は、ほとんどが「更地」のような状態になってる。
今でもガレキがそのままの状態なら「大量の震災ガレキが復興の妨げになっている」っていう野田政権の言いぶんも分かるんだけど、建物や施設があった場所の大半は「更地」になってるんだから、ガレキが妨げになってるようには思えない。それで、あたしは、1週間ほど前に、こんなことをツイートしてみた。
「きっこさんのつぶやき」
@kikko_no_blog: もちろん仮置き場のガレキも最終的には処分しなくてはならないが、とりあえず復興すべき土地のガレキの9割以上は片づけて更地になっているのだから「ガレキの存在が復興の妨げ」というのは完全に詭弁。
そしたら、いろいろとリプライが届いた中に、宮城県石巻在住で、実際にご自身も被災したという女性からのものがあった。この人は宮城県のアイドルグループ「MYG48」のメンバー、AMITYさんで、事務所が入っていたビルが倒壊してしまったそうだ。以下、AMITYさんとのやりとりを紹介する。
@AMIty0202 それは、瓦礫置き場の事ですか?民家等の瓦礫の9割が片付いたんではなくて…ですか?私石巻に住んでるんですが、むしろ瓦礫置き場の瓦礫は増えて山になってますし、瓦礫置き場は全然減ってません↓↓
@kikko_no_blog こちらの記事には昨年11月の時点で「県別の撤去率は宮城が99%、岩手は92%で大半のがれきが住宅地や商業地などから仮置き場へ移された」と書かれていますよ→ http://bit.ly/Aj9F1h
@AMIty0202 ですよね?だから仮置き場は、いっぱいのままです。民家撤去の更地があるからといって、そこに簡単に瓦礫をおいたりなにかたてたりできなくて復興進められないから、復興の妨げになる、と言うんだと思います。土地の買い上げも全然すすんでません↓
@kikko_no_blog 私が言ったのは「ガレキのあった場所の9割は既にガレキが片付けられて更地になっているのだから、そこを復興するにはガレキの存在が妨げになっている、という説明はおかしい」という意味なのですが。
@AMIty0202 この表現は、文章間違っただけじゃないんですかね(∪・ω・)?
@kikko_no_blog 仮置き場にガレキがあると、なぜ更地になっている場所に建物を建てられないのですか?
@AMIty0202 復興=建物が建てられないという表現なんですかね?いろいろ決まらないとう意味で言ったんじゃないんですかね(>_<)?
@kikko_no_blog 「仮置き場にガレキがあるといろいろなことが決められないので復興が進まない」ということなのですか?なぜ仮置き場にガレキがあるといろいろなことが決められないのでしょうか?私は復興が進まないのはガレキが原因ではなく政府の対応の悪さが原因だと思っているのですが。
@AMIty0202 政府の対応は、もっともです。せっかく直したのに道路拡張や、堤防を作るのにそこに住めなくなったり商売できなくなりそうなところがあります。実際私の会社もその両方の計画に当てはまり何もハッキリしないせいで、被災した事務所そのままで直す事も解体もしてません
@kikko_no_blog つまり復興が進まないのは「ガレキが原因」というだけではなく、他にもいろいろな原因があるということになりますよね。あなたの会社の事務所が立て直せないのも、ガレキが原因ではなく政府の対応の悪さが原因ということですね。
@AMIty0202 政府は自分達のせいにならないように瓦礫を利用してる部分がありそうですね(>_<)そのせいで瓦礫に関して他県の方々から嫌な言葉を言われ、とても悲しい思いをしています。被災地が責められてるような言葉ばかりです。好きで被災したわけじゃないのに
@kikko_no_blog 政府は「ガレキさえ処分できれば復興が進む」という論調でキャンペーンをしていますが、自分たちの対応が悪くて復興が進まないことをガレキのせいにすり替えているように感じます。もちろんガレキの処理も必用ですが、それ以上に優先すべきことがあると思います。
@AMIty0202 子供達の健康診断とかですよね。守るべきは復興=人になって欲しいです(>_<)焼却だけじゃなく、埋めたてを考えてくれたり、いろいろより安全な方に考えて欲しいです↓
‥‥そんなワケで、今どきの若い子とのやりとりなので、どうも要領をつかめなくてギクシャクしちゃったけど、ようするに、被災地では大半のガレキが仮置き場などへ撤去されて片付いているのに、「道路拡張の問題やら防潮堤の問題やら土地の買い上げの問題やら行政上の事務的なことが遅々として進まないために復興が遅れてる」ってことらしい。こうした問題は、政府がキチンとした指針を示さないことが原因なワケで、「大量の震災ガレキが復興の妨げになっている」って言いぶんは、どうやら野田政権が自分たちの不手際をガレキに責任転嫁するための方便みたいだ。
もちろん、未だに市街地の中にガレキが残ってる場所もあるだろうけど、それが復興を遅らせてる最大の原因とも思えないし、仮置き場に集められた大量のガレキをすべて処理すれば、復興が一気に進むとも思えない。事実、ガレキの受け入れ問題で大騒ぎしているのは政府だけで、被災地の首長たちの中には、正反対のことを言ってる人たちも多い。たとえば、岩手県の岩水町の伊達勝身町長は、2月29日付の「朝日新聞」の「復興に向けて 首長に聞く」というインタビューの中で、次のように述べている。
「現場からは納得できないことが多々ある。ガレキ処理もそうだ。あと2年で片付けるという政府の公約が危ぶまれているというが、無理して早く片付けなくてはいけないんだろうか。山にしておいて10年、20年かけて片付けた方が地元に金が落ち、雇用も発生する。もともと使ってない土地がいっぱいあり、処理されなくても困らないのに、税金を青天井に使って全国に運び出す必要がどこにあるのか。」
また、3月14日の文化放送「くにまるジャパン」では、「ガレキの広域処理に異議あり」と銘打った特集が放送された。まず、「今回のガレキの総量は約2200万トン、阪神淡路大震災の時のガレキは約2000万トン、ほぼ同量」ということを伝えてから、「阪神淡路では広域処理など呼びかけていない。ガレキの50%は神戸港の埋め立てや復旧地の基礎工事などにリサイクルした」「神戸市は3年間ですべて処理した」などの情報を伝えた上で、今回の政府による広域処理の呼びかけに対して、被災地からは「ガレキは地元の埋め立てや基礎工事などに使えるのに、何故遠くまで運ぶ必要があるのか?」という疑問の声が出ていると報じた。そして、被災地の首長たちのコメントを紹介した。
「岩手県陸前高田市の鳥羽太市長のコメント」
市内にガレキ処理の施設を作れば雇用も生まれるし、自分たちですべて処理できます。このことを県に相談したら「現行の法律にないため、いろいろな手続きがあるので無理です」と門前払いを食らいました。千年に一度の大災害なのだから前例がないに決まっていますよ。自分たちで瓦礫を処理すれば雇用も生まれるし護岸工事の基礎材にも使えるのに、門前払いを食らったのです。
「岩手県岩泉町の伊達勝身町長のコメント」
政府は「早く片付けなければいけない」と言うけれど、まずは市街地の背後の山に運んで、ここから片付けて行けば雇用が発生して地元にお金が落ちてきます。再建する町からガレキを移せば、急いで処理しなくても大丈夫です。税金を青天井に使って全国に運び出す必要などありません。
「福島県南相馬市の桜井勝延市長のコメント」
とにかく南相馬市は護岸工事を行ないたいのです。南相馬で出た災害ガレキを護岸工事の基礎工事に使いたいのです。長さ18キロの防潮堤を作るのに、南相馬の災害ガレキでは足りないので、三陸からもガレキを持ってきたい。これを県と国に言ったのですが「うちの所管じゃない」と言われ、環境省、国土交通省、厚生労働省、総務省、どこに行っても受け入れてくれませんでした。地元では必要なガレキなのに、それをわざわざ広域処理するために税金を使って何台もの10トン積みトラックが全国を走り回り、われわれの地元では護岸工事のために新しく大量のコンクリートなどを買い入れないとならないのです。
‥‥そんなワケで、ここまで読んでもらえば、だいたいのことが見えてきたと思うけど、今度は逆の立場として、ガレキの受け入れを拒否してる自治体の見解を紹介しようと思う。拒否してる自治体の見解は、ほぼ同一の理由によるものなので、ここでは一番分かりやすく書かれてる徳島県の見解を紹介する。これは、県のホームページの「目安箱」に寄せられた県民からの意見に答える形で掲載されたものだ。
■ご意見■
60歳 男性
タイトル「放射線が怖い?いいえ本当に怖いのは無知から来る恐怖」
東北がんばれ!!それってただ言葉だけだったのか?東北の瓦礫は今だ5%しか処理されていない。東京、山形県を除く日本全国の道府県そして市民が瓦礫搬入を拒んでいるからだ。ただ放射能が怖いと言う無知から来る身勝手な言い分で、マスコミの垂れ流した風評を真に受けて、自分から勉強もせず大きな声で醜い感情を露わにして反対している人々よ、恥を知れ!!徳島県の市民は、自分だけ良ければいいって言う人間ばっかりなのか。声を大にして正義を叫ぶ人間はいないのか?情け無い君たち東京を見習え。
■回答■
【環境整備課からの回答】
貴重なご意見ありがとうございます。せっかくの機会でございますので、徳島県としての見解を述べさせていただきます。
このたびの東日本大震災では、想定をはるかに超える大津波により膨大な量の災害廃棄物が発生しており、被災自治体だけでは処理しきれない量と考えられます。
こうしたことから、徳島県や県内のいくつかの市町村は、協力できる部分は協力したいという思いで、国に対し協力する姿勢を表明しておりました。
しかしながら、現行の法体制で想定していなかった放射能を帯びた震災がれきも発生していることから、その処理について、国においては1kgあたり8000ベクレルまでは全国において埋立処分できるといたしました。
(なお、徳島県においては、放射能を帯びた震災がれきは、国の責任で、国において処理すべきであると政策提言しております。)
放射性物質については、封じ込め、拡散させないことが原則であり、その観点から、東日本大震災前は、IAEAの国際的な基準に基づき、放射性セシウム濃度が1kgあたり100ベクレルを超える場合は、特別な管理下に置かれ、低レベル放射性廃棄物処分場に封じ込めてきました。(クリアランス制度)
ところが、国においては、東日本大震災後、当初、福島県内限定の基準として出された8,000ベクレル(従来の基準の80倍)を、その十分な説明も根拠の明示もないまま、広域処理の基準にも転用いたしました。
(したがって、現在、原子力発電所の事業所内から出た廃棄物は、100ベクレルを超えれば、低レベル放射性廃棄物処分場で厳格に管理されているのに、事業所の外では、8000ベクレルまで、東京都をはじめとする東日本では埋立処分されております。)
ひとつ、お考えいただきたいのは、この8000ベクレルという水準は国際的には低レベル放射性廃棄物として、厳格に管理されているということです。
例えばフランスやドイツでは、低レベル放射性廃棄物処分場は、国内に1カ所だけであり、しかも鉱山の跡地など、放射性セシウム等が水に溶出して外部にでないように、地下水と接触しないように、注意深く保管されています。
また、群馬県伊勢崎市の処分場では1キロ当たり1800ベクレルという国の基準より、大幅に低い焼却灰を埋め立てていたにもかかわらず、大雨により放射性セシウムが水に溶け出し、排水基準を超えたという報道がございました。
徳島県としては、県民の安心・安全を何より重視しなければならないことから、一度、生活環境上に流出すれば、大きな影響のある放射性物質を含むがれきについて、十分な検討もなく受け入れることは難しいと考えております。
もちろん、放射能に汚染されていない廃棄物など、安全性が確認された廃棄物まで受け入れないということではありません。安全な瓦礫については協力したいという思いはございます。
ただ、瓦礫を処理する施設を県は保有していないため、受け入れについては、施設を有する各市町村及び県民の理解と同意が不可欠です。
われわれとしては国に対し、上記のような事柄に対する丁寧で明確な説明を求めているところであり、県民の理解が進めば、協力できる部分は協力していきたいと考えております。
http://www.pref.tokushima.jp/governor/opinion/form/652
ちょっと長いけど、とても素晴らしい回答なので、全文を紹介させていただいた。同じような見解を示してる自治体は、他にも北海道寿都郡の黒松内町http://www.kuromatsunai.com/saigai/20120320.htmなどいくつかあるけど、すべてに共通してるのは、どの自治体も頭ごなしに拒否してるワケじゃないってことだ。どの自治体も「安全性が確認できれば受け入れたいが、現状の政府の方針では住民の安全を確約できないので拒否せざるをえない」っていう立場だ。つまり、これまた政府のデタラメさが原因てワケだ。
一例をあげると、和歌山県の仁坂吉伸知事は、キッパリと受け入れを拒否した上で、新聞の取材に対して「国は合理的な行動をせずに責任を各地域に押しつけている。協力しない地域は人情を解さないと言われるのは筋違いだ」とコメントしてる。これがマトモな首長の主張だろう。ついでにもひとつ、村長の意見も尊重すべきだろう(笑)
何しろ、今回の野田政権による「震災ガレキは安全ですよパフォーマンス」はあまりにも酷過ぎる。まずは、次の映像を見てほしい。これは、3月18日に神奈川県川崎市で行われた「震災ガレキは安全ですよパフォーマンス」の様子だ。
http://www.youtube.com/watch?v=o-AJHq543So&feature=player_embedded
賢明なる「きっこのブログ」の愛読者諸兄ならソッコーで気づいたと思うけど、このパフォーマンスで細野豪志原発担当大臣が手にしてるのは「空間線量計」だ。そう、大気中の放射線量が「毎時 何シーベルト」かを計測する機械だ。それでまずは空間線量を計測して「0.5」だと言い、次にテーブルに置いたガレキに近づけて「これでも0.5のまま変わらないのでガレキは安全です」と来たもんだ。
ガレキの汚染度は「どれだけ放射性物質を含有してるか」っていう1キロあたりの量を計測しなきゃ分からないワケで、その単位は今や小学生でも知ってるように「ベクレル」だ。空間線量計を近づけただけで物質の汚染度が計測できるなら、キャベツだってカツオだって空間線量計で計測できちゃうワケで、小売店の人もスーパーの人も消費者も誰ひとり困らない。物質の汚染度は5000円や1万円で買える空間線量計じゃ計測できないから、みんなわざわざ地域の「ベクレル測定所」まで食品を持ってって計ってもらってるのに、こんなアホが原発担当大臣だったなんて、気が遠くなってくるよ、まったく。何しろ「空間線量計でガレキの汚染度を計る」ってことは「体重計で身長を計る」ってことと同じだからだ。
で、これとおんなじインチキ測定をやったのが、愛知県と同様に特大のニンジンに飛びついちゃった静岡県の島田市だ。ここでも、ガレキ自体が何ベクレルなのかは測定しないで、ガレキの積まれたコンテナの中の空間線量だけを測定して「問題なし」っていうペテンを炸裂させたのだ。こんなイカサマが通用するなら、放射能汚染された農作物が積まれた倉庫の中の空間線量を測定して、「問題なし」って言って出荷することも可能になちゃう。これぞ子ども騙しの典型だろう。
その上、野田政権が吊るした特大のニンジンに飛びついた島田市の桜井勝郎市長のことを調べてみたら、2001年に市長に初当選する直前まで、産業廃棄物処理業「桜井資源株式会社」の社長をやってて、現在は息子が社長をやってるってことが分かった。そして、市長になってからも、公共事業の入札額を親族会社に漏洩して私利私欲をむさぼり、市民から住民訴訟を起こされるような人物だってことも分かった。詳しくはコチラの事件の詳細を読んでもらえばよく分かるだろう。
‥‥そんなワケで、ずいぶん長くなっちゃったので、最後に今日のブログの要点をマトメとくと、野田政権が連呼してる「大量の震災ガレキが復興の妨げになっている」ってセリフは大嘘だったってこと。ま、言ってることの大半が大嘘ばかりの野田ちゃんなんだから、ガレキに関してだけホントのことを言ってるなんて信じてるオメデタイザーな人は少ないだろうけど、実際に被災した人や被災地の首長たちの言葉を聞けば、復興の妨げになってるのは「ガレキ」じゃなくて「野田政権」なんだってことが分かったと思う。そして、そんな野田政権が、自分たちの対応のまずさをゴマカスために、あたかも大量のガレキが問題になってるように演出してたってワケだ‥‥ってことで、今日は最後に自民党のホームページで行なってるアンケート「がれき処理に地方自治体は積極的に参加すべきだ」http://www.jimin.jp/voice/yn_voice/result.htmlを紹介して終わりにしようと思う。3月23日23時の時点で、YESが2438票(10%)なのに対してNOは20052票(90%)と圧倒的だ。
http://kikko.cocolog-nifty.com/photos/uncategorized/2012/03/24/jt1.jpg
被災地では「地元で処理させてくれ」って言ってて、世論でも9割が「広域処理」に反対してるのに、それでも莫大な税金を使ってまで強引に「広域処理」をしようとしてる野田政権。そして、除染の利権と同じく、ガレキの利権にもカネの亡者どもが群がってきた‥‥ってワケで、こんな「裸の王様」みたいな政権は、もはや時間の問題だと思った今日この頃なのだ。
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