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http://blog.livedoor.jp/amenohimoharenohimo/archives/65795740.html
(転写開始)
朝生でパネラーが「福島のことわかってる」アピール! 木元教子が激白「次男が福島第二にいる!」だが、田坂広志はもっとスゴかった!
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※【2012年3月19日今】先ほどご指摘を受けて分かったのですが、木元教子氏のお名前を、「敦子」と思い込んでおり全て誤っていました。この場を借りて木元敦子さんに謝罪申し上げます。大変申し訳ございませんでした。深く反省しております。重ね重ね誠に申し訳ございませんでした。
2012年3月10日の「朝まで生テレビ!!」にて、パネラーたちが一斉に福島のこと分かってるアピールを繰り広げる一幕があった。
木元教子氏が次男が、現在福島第二原発で働いていることを激白。だが、それよりも説得力のある発言をした人物もいました。
芸能人や文化人がどのように、テレビカメラの前で、自らの「善」をアピールするのか、というちょっと意地悪な視点でお届けします。
▼94分あたりから、このエントリーで扱うシーンです。
では、発言の文字おこしを挟みながら、お三方の「福島分かってるアピール」を見ていきましょう。
まず、このシーンにいたるまでの雰囲気を説明しておきます。
番組観覧者の意見を聞こうということになって、車椅子に座った被災者の女性にマイクが渡されました。
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この女性は、パネラーたちの議論について、福島に住んでいないから福島の実情がなんにもわかっていない空疎な議論だ、と批判しました。
そして、細野豪志原発担当大臣が、福島分かってるアピールをしました。
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長くて退屈なので割愛します。
で、細野氏のマイクアピールが一段落したところで、その間に、「分かってるアピール」の内容について頭の中で整理していたかのように、評論家木元教子氏が、強い調子で名乗りを上げます。
木元「あのね、ひとこと言わしてください。」
だが、田原氏が聞く耳持たずに、強引に自分のアピールを始める。
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田原「私福島には住んでいませんが、明日の朝福島に行きます。福島の農民の人たちと、福島の農家どうすればいいかってシンポジウムをもう5回やっています。んーなね、行ったってしょうがないと、住んでないやつにはそんなことをいう権利はないとおっしゃるかもしれません。」
被災者の女性「権利がないんじゃなくって、そのつもりになって真剣に取り組んでくだ…」
田原「いや、だから!もっと言えば福島の…」
細野「(小声で)その通りですね…(被災者に)」
細かいところで、細野豪志大臣が、分かってるアピールを差し込んでるのが巧みです。
で田原氏の最後の主張。
田原「福島の農家のかたと私は、相当コミュニケーションできてるつもりになってます」
あれ? コミュニケーション出来てるアピールなの? 福島のこと分かってるアピールとしてはちょっと弱かったですね。
で、ここで、木元教子氏が、再度、万を期して名乗りでる。
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木元「田原さんひとこといい?」
田原「はいどうぞ」
と話したくてたまらないような強い調子で話し始める。
木元「あんまり今まで言わなかったんですけど、番組では。わたくしの次男は福島にいます」
田原「どこ?」
と激白スタート。
木元「原子力発電所にいます。それで事故の時も当然ですが、働いています。今も働いています。」
と衝撃的な告白。原発に次男がいるとのこと。
木元「あの、1じゃなくて2なんですけども、うちに帰れません。私は彼とはメールでもやり取りしていますし、ときたま怪我をしましたから病院に通うんで東京に帰ってきましたけども。それでもすぐ戻りました。ですから私なりには、そこで暮らしてはいませんが、息子の経験から私はものを発言しています。ですから仰りたいことがあったらわたくしはあなたと話したいです。ええ。私は共有してるつもりです。」
と強い調子で激白。次男さんはいったん怪我をして東京に戻ってきたが、再度、福島に戻ったとのこと。
被災者の女性「(※聞き取れず)お立場にいる方がこれから何が必要かってことを分かってる…」
木元「(※遮って)わたくしは、胸が塞がれるような思いです。はい」
と、被災者の発言を遮ってまで自分の気持ちを表現。被災者の発言に対する答になっておらずコミュニケーションが成立していませんが、とにかく自分の胸の内を表現しています。
被災者「ありがとうございます。あのー、瓦礫の処理もそうですし。」
木元「はい。」
被災者「高い線量の中でまだまだ暮らしてるかた、いらして」
木元「その通り。」
被災者「不安とか」
木元「ええ」
被災者「それを味わったらいったい何が一番最初に必要か、これからどうしていくべきかってのが…」
木元「(※遮って)だからそれぞれにね。息子を通しての場合もありますが。一時帰宅をなさったときにどういうような思いをして、今何を知りたいのか、何をしたいのか、どうして欲しいのか。そういうコトは私なりには把握しているつもりです。まだ至りませんけど。」
細野「多分…行っていただいたことは…(続く)」
※しばし略
と木元教子氏のアピール終了。これについては大変に違和感を感じたので、別途エントリーにしようと思う。
で、田坂広志氏のマイクアピールがスタート。
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田坂広志「田原さんひとこと、田原さん」
田原「はい」
と、ハスキーボイスで、別の話をしようとしている田原氏をわざわざ呼び止めて、スタート。
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田坂広志「今大切なご指摘なんであえて、私も個人し(※でいいのか)、滅多に口にしないことを申し上げます。…私は若い頃ずっと…原子力の研究やってましたんで、放射性物質を随分扱ったんですねえ。で、放射線も随分浴びました。全て基準線量以下の管理された、どう考えても何の法律にも触れないレベルでした。」
と、法律に触れないレベルの放射線を浴びた過去を語り始める。
僕はここまで聞いて、放射線はちょっと浴びるだけで不安なんです、というありふれたアピールかと思い込んでいました。
しかし、この直後、衝撃的な発言が行なわれました。
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田坂広志しかしそれから10年以上たってですね、実は私非常に重い病気になったんです。」
いままでの2人の福島分かってるアピールが吹っ飛ぶくらいの衝撃的な告白。
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田坂広志「で、その瞬間にやっぱり、悩むっていうか苦しむんですよねえ。若い頃に浴びたあれが、いくらICRPの基準からみても、低くてもですね。」
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田坂広志「あの時に浴びたのが原因ではないかといって、相当な苦しみを味わうんですね。」
説得力が半端ない。
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(こーるてん注;細野の痣の化粧がわかる。)
これには、細野も茫然自失。
「それ、まじヤバイ話じゃねえの? テレビで言っていいの?」という心の声が聞こえそうだ。
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田坂広志「ですから私ねえ、やっぱり、この、最近のインタビューでも答えましたけれども、福島で、やはりあの…子供の、お子さんの尿にセシウムが出たお母さんのお気持ちは、やっぱりいくらそれがICRPの基準から見てどうだ、って言われてもですね、やっぱりお辛いだろうと。将来お子さんが健康を害したときに、やっぱりあれが原因じゃないかといって、その重荷を背負ってずっと歩まれるんだってことは、自分自身の体験からわかってます。」
田坂広志氏が日本で最も放射線被害の恐怖を知っているのではないかと思うぐらい。
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田坂広志「それが私が先ほど申し上げた、この問題っていうのは社会心理学的な問題が非常に重いと。もちろん健康の問題は軽いと言ってるわけではないんです。仮に健康の問題が基準とかそういうレベルで、あの、許容されるとしてもですね、我々はもっと重い荷物を背負ってるんだということを申し上げたかったんです。その点だけご理解いただければと思いますが」
完璧でした。番組の序盤から、この人の言葉の真摯さと説得力は、どこから来てるんだろうと思っていましたが、こういう体験があったからこその言葉の強さだったのではないかと思いました。
このあと、ちょっとしたおまけがありました。
被災者「(マイクを渡される)」
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田原「(※無視して)ではちょっと話題次行きましょう」
と、サクッと田原氏の被災者スルーが炸裂し、福島分かってるアピールタイムが終了しました。
というわけで、3人の福島分かってるマイクパフォーマンスは、断然田坂広志氏の勝利に終わりました。
多少面白おかしくお伝えしましたが、実際にそのシーンを見直すと、人間としてどうなのか、という点での「差」が歴然としています。
だから誰がえらいというわけでもないのですけれども。
テレビに出る人たちがどのように、自分は善であるということをアピールするのか、といういじわるな視点でお送りいたしました。
(転写終了)
原発・フッ素22
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