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毎日新聞 3月17日(土)0時27分配信
「一律の補償には納得がいかない」。東京電力福島第1原発事故による放射能漏れで避難を強いられ、ふるさとを奪われた被災者たちからは、16日の原子力損害賠償紛争審査会での賠償方針に不満の声が相次いだ。
同原発5、6号機が立地する福島県双葉町の農業、志賀一郎さん(64)=避難先・宮城県名取市=は津波で妻と孫が行方不明になったが、事故で捜しにも行けないまま避難を強いられた。「中間貯蔵施設が造られる公算も大きく帰還はあきらめている。永久に失われる先祖伝来の財産を震災前と同じ価格で賠償すると言われても簡単には納得できない。精神的苦痛は一律月額10万円であがなえるものではない」と憤った。
1〜4号機が立地し大半が帰還困難区域になるとみられる大熊町の無職、塚本英一さん(70)=同・会津若松市=は「一括賠償だとそれで終わりにされてしまう懸念がある。自分たちに全く情報が入らないまま政府が一方的に決めている。もっと避難住民の声をくみ上げて」と要望した。
比較的線量の低い楢葉町の町議、安島琢郎さん(71)=同・いわき市=は「地震で屋根や壁が壊れたまま1年間放置し、床が腐ったり畳からキノコが生えているような家がたくさんある。除染して住むとなっても修繕費だけで数百万円かかる。一軒一軒個別に対応してほしい」と訴えた。
自宅が原発から9キロで、帰還困難区域と居住制限区域の境界付近とみられる浪江町の無職、池田伝(つたえ)さん(66)=同・山形県上山市=は「居住制限区域に指定されても戻る気はない。子供が孫を連れて来られない所に夫婦2人で暮らしても……」と嘆いた。
経営していたレストランが原発から5キロの双葉町にあり、自宅は7キロの浪江町にある船迫(ふなば)誠一さん(51)=同・神奈川県松田町=は「土地や家をこれからどうするのか議論してほしい。3年先、5年先の見極めができれば、こっちに永住するか戻るか判断できるのに、今はそれができない状態だ」といらだった。【袴田貴行、前田洋平、澤晴夫】
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120317-00000004-mai-soci
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最終更新:3月17日(土)2時12分
毎日新聞
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