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先月9日夕方ごろ、古里原子力発電所1号機でおよそ12分間、外部からの電力供給が中断する事故が発生していたことが、最近になって公表された。当時は原子炉の稼働を止めた状態で定期点検が行われていたが、電力供給の中断で冷却設備が引き続き停止していたら、大事故が発生する可能性もあった。福島第一原発は地震の影響で原子炉の稼働がストップしていたとき、電力供給装置が津波に襲われて電力供給がストップし、その影響で冷却設備が作動しなくなって原子炉内から水素が漏れ出し、水素爆発が起こった。
今回の事故は原発を動かす人間、設備、システムなどの問題を一気に露呈した。古里1号機には外部から電力を供給する二つのルートがあり、一つは当時点検のため作動しておらず、もう一つが作業員のミスでストップした。作業員は本来、電力供給装置を一つずつ作動させなければならないが、二つを一気に作動させようとしたことによって、1号機の電力供給全体がストップした。ミスを犯したのは韓国水力原子力から作業を請け負っていた業者の作業員だったが、昨年4月に古里4号機の稼働が中断したときも、やはり下請け作業員のミスが原因だった。そのため原発の保守や設備の点検を下請け業者に任せることは、これを機会にいま一度考え直さなければならない。
古里1号機は外部からの電力供給がストップした場合に備え、非常用のディーゼル発電機2台がいつでも稼働できるようになっている。しかし当時、1台は整備のため稼働できない状態で、もう1台はエンジン始動装置バルブの故障でやはり動かなかった。福島第一原発の事故も非常用発電機が浸水し、電力供給がストップしたことが直接の原因だった。古里1号機は昨年4月にも電源遮断機過熱の影響で稼働がストップし、さらに先日は古里原発に中古部品を納入した業者と、それを黙認した原発の職員2人が検察に身柄を拘束され、この問題に関与した元職員1人が自殺した。このようなニュースが相次いで報じられるようでは、国民が原発に不安を感じるのも当然のことだ。
古里原発は事故について1カ月にわたり報告しなかったが、地方議会議員の追及を受け、おとといようやく韓国水力原子力本社に報告した。古里原発には原子力安全委員会から派遣された担当者1人と、原子力安全技術院から3人の専門家が派遣されているが、彼らは原発内部で何が起こっているのか、1カ月にわたり何も把握できていなかった。福島第一原発でも原発を管理する東京電力は安全点検の際に28回も記録を改ざんし、事故後も「放射能が流出する可能性はない」「格納容器には何らの異常もない」などとウソの報告を繰り返してきた。原発事故後、日本では原発に対する国民の不信が高まり、日本国内にある54基の原子炉のうち、52基が今も稼働を中断している。韓国でも原発関係者は福島の悲惨な事故について知りながら、日本で行われてきた過ちや隠蔽(いんぺい)を繰り返そうとした。このままでは韓国も日本と同じ失敗を繰り返す羽目に陥るかもしれない。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120315-00000838-chosun-kr
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