06. 2012年3月14日 13:37:20
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50億円以上かけた政府の「瓦礫キャンペーン」が功を奏してきたようだ。 しかし、国民はムードに流されてはいけない。<「発生した瓦礫の量が多すぎるから全国規模で処理しないと とても処理が追いつかない」というのは大嘘> 確かに岩手、宮城で推定で2000万トンほどの瓦礫が発生したのでしょうが、 このうち県外(全国)で処理してもらおうとしているのは「400万トンだけ」 です。 残りの1600万トンほどは、元々地元のみで(地震発生後から換算して) 三年以内に処理する予定でしたし、そのため被災地各地で処理場の稼働率を 高めたり、建設に期間のかからない仮設型の処理場を急いで作って処理速度を 速めようとしています。(すでに稼動を始めた物も少なくありません) 元々が岩手・宮城のほとんどの瓦礫(1600万トン)を地震直後から換算して 三年で地元で処理する予定なので、仮に全国でまったく瓦礫を受け入れなくても、 1600万トンが2000万トンと、処理する量が1.25倍になるだけの話です。 単純計算で三年(36ヶ月)で処理が終わるのが、三年と9ヶ月に引き伸ばされる だけ。 「何年も処理が遅れる」はありえません。 瓦礫処理については、津波災害で大量の瓦礫が発生した陸前高田市の市長が 「地元で処理場を作った方が地元の雇用になってありがたいし、処理ももっと早くできる」と言っています。 しかし国がこれを拒否して陸前高田市に作らせないという阿呆な事になっている。 「瓦礫の処理を急ぎたい」ならokを出すべきでは? 同じく被災地の岩泉町の伊達勝身町長などは「現場からは納得できないことが」多々ある。がれき処理もそうだ。あと2年で片付けるという政府の公約が 危ぶまれているというが、無理して早く片付けなくてはいけないんだろうか。 山にしておいて10年、20年かけて片付けた方が地元に金が落ち、 雇用も発生する。もともと使ってない土地が現地にはいっぱいあり、 処理されなくても困らないのに、税金を青天井に使って全国に運び出す必要が どこにあるのか。」と言っています。 「全国各地への瓦礫輸送に大量の税金を使うなら、その分をそのまま被災地に 投入してやれよ」と思いませんか? <「瓦礫があるせいで復興が遅れている。」というのは相当おかしな話> 「瓦礫があるせいで復興が遅れている」というのを語ってる人がいますが、これは自分のイメージだけでそう思いこんで語っている節があります。 「街中に瓦礫が残ったままなら、そりゃ「復興の邪魔」になるでしょう。 しかし、邪魔な瓦礫は移動して、集積場に瓦礫を固めて置きます。 その集積場についても、普通は市街地の近くなど、「復興処理の邪魔になるよう な場所」には設けません。 市街地から離れた場所に瓦礫集積場を設けて、そこに周辺の瓦礫を持っていって 積んでおくため、「瓦礫が邪魔で復興が遅れる」などというおかしな話は普通は 起きないのです。 岩手、宮城は市街地から離れると余ってる土地が多い事もあって、神戸の時 以上に「邪魔にならない場所」に用地を確保しやすいでしょう。 <「岩手県は汚染されていない」という嘘> 岩手のあちこで薪の検査を先日しましたが、焼却灰から8000ベクレル/kg以上の セシウムが検出されたので、灰は濃縮されるとはいえ、岩手も場所によっては セシウムがそれなりに飛んでるわけです。 さらに運び出すのは岩手だけでなく宮城の瓦礫もあり、宮城は各所が岩手以上 に汚染されています。 これは文部科学省が出した放射能汚染マップでも見てとれます。 瓦礫の線量検査については、よっぽど大量の放射性物質が付着してない限りは、 線量チェックで除外というのは難しいのです。 瓦礫運び出しの基準をセシウム134,137あわせて100ベクレル/kgとかにしてたりしますが、そういうのは線量計で選り分けはできません。 今やってる運び出す前の線量検査やベクレルチェックでは、瓦礫搬出の基準を kgあたり100ベクレルや200ベクレルまでと設定しても、それを守るのは科学的に 到底不可能だという事を理解しましょう。 これらについても、各大学の教授が相当つっこんでますよね。 |