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福島原発4号機の使用済み燃料プールは、今やダモクレスの剣 (神州の泉) 
http://www.asyura2.com/12/genpatu21/msg/746.html
投稿者 赤かぶ 日時 2012 年 3 月 11 日 21:08:11: igsppGRN/E9PQ
 

福島原発4号機の使用済み燃料プールは、今やダモクレスの剣
http://shimotazawa.cocolog-wbs.com/akebi/2012/03/4-dcc7.html
2012年3月11日  神州の泉


 ダモクレスの剣(つるぎ)とは、ギリシャ神話のシラクサ王が、その繁栄を強く称えた廷臣ダモクレスを、天井から細い糸で吊るした剣を真上にした王座に座らせたことから、繁栄の中にも常に危険があるんだぞ、ということをダモクレスに知らせた有名な故事である。もっと分かりやすく言えば、破滅的な危険は常に身近に潜んでいることの強い寓意として、このダモクレスの剣の故事がよく使われている。

 昨年、野田首相は、「原子炉は『冷温停止状態』に達した」と述べ、 事故の収束に向けた工程表の「ステップ2」を完了したことを宣言した。野田首相のこの発言が如何に欺瞞に満ち、世界をペテンにかけた発言か、心ある人々は憤りを持った。なぜなら福島原発の状況は収束や安定状態とは程遠い危機状態にあるからである。第一、小出裕章京都大助教は、「原子炉圧力容器という、圧力釜が健全で、中に水を蓄えることが出来て、その中に炉心がある。そして水の温度が100度以下になるという。つまりもう安定的に冷やせるということを私たちは冷温停止と呼んできた。」と言っている。

 福島第一原発は、メルトダウンした核燃料が原子炉圧力容器の底部を溶かして下の格納容器に落ちている可能性が非常に高い。その格納容器の底部さえも突破して地面に到達していることも疑われている。少なくとも原子炉圧力容器の健全性は事故初期段階で崩壊しているわけで、この段階で従来の工学的な意味における「冷温停止」なる物理的な恒常性はあり得ないことを示している。とっくに冷温停止が有り得ない状況に移行している原発にその言葉を使って無理やり収束に向けた方向に進んでいると、人々をペテンにかけた罪は重い。

http://www.youtube.com/watch?v=CezLuBZqd8U&feature=related

http://shimotazawa.cocolog-wbs.com/akebi/images/2012/03/11/4.jpg

 そこで、海外メディアもとっくに報道していることだが、現在の福島原発で最大級の不安は、4号機建屋における使用済み燃料プール崩壊の危機である。カレードスコープ氏の写真を拝借するが、見れば4号機建屋はすでに爆圧で壁がボロボロになっているし、彼方此方(あちこち)に断裂が見える。また、建屋全体の垂直度が崩れていて、垂線に対して目に見えるほど激しく傾斜している。これはプール構造体そのものに大きなひずみが発生していることを意味している。使用済み燃料プール自体が建屋の中階(5F)に存在していて、コンクリート構造体として宙に浮いている事実そのものが恐ろしい。爆圧で建屋構造に亀裂が入っている事実は、それと同様にこのプール自体も構造としてかなりの劣化を起こしていると考えるのは的を射ている。それに震災後には強い余震がたくさんあり、現在も時々起っている。

 この状況で、このプールは強度的に大丈夫なのかという不安が当然のように出てくるが、ニュースではそれが出てこない。使用済み燃料と雖(いえど)も、それは恒常的に崩壊熱を出しており、冷却しなければ再臨界の危険があるようである。中階に浮くこのプールに亀裂が入り、水が漏れてしまえば、中にある1500本以上ある燃料棒が剥き出しになり、放射能を遮るものがない状態で大気中にさらされる。そのことが今、最大の危険として今、人々を恐怖のどん底に追い込んでいる。秋葉龍一氏はブログでこう言っている。

 『福島第一原発4号機のヒビを前にして、風前のともしび状態にある。4号機の使用済み燃料プールには1538本の燃料集合体、180万テラベクレルの放射能、ヒロシマ原爆の4000発分、その核種をセシウムだけに限定してもチェルノブイリ原発事故の8倍の量だ。そしてその燃料プールは4号機(下・写真)の5階にある。爆発してぼろぼろになった、もう誰が見ても崩壊寸前の建屋のなかだ。これが地震のひとつで、倒壊、いや燃料プールにヒビが入れば、日本は終わる。』

 4号機の使用済み燃料プールに亀裂が入ったり、傾いている建屋自体が崩壊すれば、もうそれは完全なカタストロイフィーとなり、想像を絶する範囲が終末的様相に至るようである。4号機は今、そういう巨大な危険を抱えているらしい。そうなれば、日本全体どころか、北半球も危ない状況に至るかもしれない。今、亀裂が入りやすいコンクリートの巨大な水桶が崩壊寸前の建屋の中階に浮いたままになっている。水漏れを防ぐ手立てが失敗したらどうなってしまうのか。

 この状況こそ、日本列島に吊り下げられた、いや地球の北半球に吊り下げられたダモクレスの剣ではないか。


 

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コメント
 
01. 2012年3月11日 21:19:18 : b0D6vlGe7Q
まさにこの投稿の言うとおりである。

02. 2012年3月11日 21:43:43 : T3keQNYxTQ
京大 小出先生は、使用済み燃料の他に、定期検査中に、一時的に取り出していた【使用中】燃料も、1機分あるとのこと。。。

03. 2012年3月11日 23:53:22 : JGHJK4L2Vf
使用中の燃料は簡単に臨界するから恐ろしい。

04. 2012年3月12日 12:20:58 : HYHUspnQ6g
数千万人の命が、4号炉の使用済燃料プールの水が抜けるかどうかにかかっている。なんと恐ろしい事態だ。

金持ちから、西日本に逃げてゆく。万が一、水が抜けても全滅するのは静岡県までだ。

西にいれば、生き延びることができる。

西にいれば、福島から放射能の大気が到来したとしても、気をつけて締め切った家の中でマスクをしてじっとしていれば、通り過ぎるだろう。しかし、東京にいれば、そんなことをしてもムダだ。ずっと呼吸を止めておくことはできないので、吸い込んでしまう。

来るべきプールの崩壊に備え、いまのうちに避難or移住しておくのが賢明だ。
そもそも放射線防護手帳をもっている作業員は、8万人しかおらず、すでに4万人は被曝上限に達している。今年の夏が終わるころには、働ける作業員がいなくなっているだろう。それとも作業員を500ミリシーベルトまで働かせて、全員ガンで殺すのか?


05. 2012年3月12日 21:58:57 : FEC1zKK4NY
燃料プールの崩壊を数本のつっかえで支えているという現実がおそろしい。

おそろしいというのは、そんなことでよしとしている東電・国の無責任さだ。


06. 2012年3月13日 09:20:07 : FpVPO6YryM
05さんと 同じ気持ちです。

07. 2012年3月13日 10:16:50 : BZxeV86Wey

こういう危機的状況を もっと メディアは
報道するべきです。
国民の命に関わることなのに。
とても恐ろしいです。

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