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株式日記と経済展望
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BBC「メルトダウンの内幕」 BBCにこれほどの番組が出来るのに、日本
のテレビ局は関係者へのインタビューもせず、映像もあるのに放送しない。
2012年3月5日 月曜日
BBC This World 2012 Inside the Meltdownより
吉田所長は作業員の避難を決断した。BBCの番組より
◆BBC This World 2012 Inside the Meltdown 576p HDTV x264 AAC MVGroup org
http://www.youtube.com/watch?v=IwBELPtVUCA&feature=player_embedded
◆迫真の内部映像。作業者への取材。これほどの映像が、日本の報道機関から放送された記憶もない。消防の活動。自衛隊ヘリの映像。管直人の姿。どうして、日本の報道機関は、この番組が作れないのだろうか。
◆吉田元所長、その他、現場関係者の方々の健康状態が気になります。安全じゃない原発を、長年「安全だ」「事故は起きない」と言い続けてきた政府・官庁・電力業界・マスメディア、その宣伝に従ってきた日本の国民がこれから支払うツケは、非常に大きなものになります。
◆大手マスコミは電力会社から多額の広告費をもらっているために彼らに都合の悪いことは一切報道しません。だから反原発のデモなども多くが無視されています。ラジオの文化放送のソコダイジナトコ、大竹まことのゴールデンラジオなど、一部の番組でほうそうされています。
◆御用学者の生き証人 3月3日 武田邦彦(中部大学)
http://takedanet.com/2012/03/post_30dc.html
日本は体裁上は「民主主義」ということになっているし、すべての手続きは「民主的」に行われていると考えられています。そもそも、自由民主党という自由と民主を掲げた党が長い間、政権を担い、さらに2年余前にはついに「民主主義」だけを標榜した民主党という政権ができました。
もっとも、北朝鮮と一般的に言われる国は「朝鮮民主主義人民共和国」というのがたかし正式名称ですが、国会議員の選挙も主席を決めるのも「人民」がそれほど関与せず、3代にわたって世襲が行われています。
北朝鮮は情報が制限されていて、民主的国家ではないと批判する人もいますが、日本も似たような国家になったのではないかとも思います。特に原発関係の情報の操作はかなり露骨でしたし、今でも「1年1ミリなんて、法律にあるの?」などと環境省が言っている始末です。
民主党は、「消費税の増税はやらない、沖縄基地は県外に移転する、高速道路料金や高校無料化などの公約」をかざして選挙に圧勝しましたが、公約のほとんどすべてを実施せずに政権の座に着いているのですから、「2009年の総選挙はなかった」と考えた方がよい状態です。
主たる公約の他にも尖閣諸島事件では情報を公開しなかったし、原発事故に至っては恐怖政治とでも言える状態が続いています。岩手県の児童の尿の検査では、給食をとっていた児童の方が給食を食べなかった児童よりかなり尿中のセシウムが多かったようです。
さらに、アメリカから原発前後の会話記録が大量に公表されても、日本では「事故直後の議事録はとっていなかった」ということになるなど、民主的手続きとはまったく言えない状態が続いています。
でも、どうも日本国民は「それでよい。民主主義でなくてもよい」と思っているような感じもするのが残念です。いわゆる有識者やマスコミの論調は「1年1ミリという被曝限度はもともと低すぎた。もっと被曝しても良いのだから、規則を破っても良いし、騒ぐ方が問題だ」ということに終始していますし、政府の言う「助け合う」、「風評被害」などの言葉をそのまま使っています。
有識者の方の本当の心の中は推し量れません。これまでレントゲン一つとるのにも警戒させていた医学関係者は福島の児童が1年20ミリ(胸のレントゲン400回分)になっても「適切」という判断をしていますし、従業員の被曝を平均1年1ミリに自主規制していた電力会社関係者も声を上げません。
私は実に奇妙な日本になったものだと思いますが、現実にそれを多くの知識人が支持しているというのはどういう理由でしょうか? 選挙公約を破っても問題ない、情報秘匿があっても民主主義だ、国の基本施策(被曝を避ける)は状況によって変えることができる・・・本当に多くの人がそう思っているのでしょうか?
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日本は「民主主義」ではなく「官僚主義」ではないだろうかと疑います? かつて王様が支配しているように見えて、実は去勢された特殊な人たち「宦官」が宮廷の実験を握り、国を支配していた時代と似ているように感じます。
実は私は森首相の時代から原子力関係の専門委員の辞令をずっともらってきました。そして2012年9月14日まで菅首相直々の辞令をいただいています。これまで毎年、少なくとも6回ぐらいは委員会にでて意見を述べていました。
でも、2011年3月12日に福島第一原発の事故が起こり、私が政府の対応に批判を始めるから、すでに1年を経とうとしていますが、原子力委員会からはお呼びは来ません。原発があのような状態になったのだから、これまで批判的な発言があった私のような委員を呼んでその意見を聞くのが適当と思いますがお呼びはないのです。
実は私が菅首相からいただいた辞令について官僚は、「ああ、あれ。武田さんの辞令は形式的に首相の任命になっているだけで、地位は低いのだからいちいち首相にお伺いを立てることなどしませんよ.事務方で処理するだけです。」と言うでしょう。
実は昨年は委員会にまったく呼ばれませんでした。私は「政府を批判したのだから委員会からは呼ばれないのは当然だ」と思っていましたが、これこそは「武田が御用学者ではない証拠」でもあり、「政府を批判すると委員会から呼ばれない」という実例であり、「政府の委員会に出ている人は御用学者だけ」ということの証明でもあるのでしょう。
{政府の委員会は官僚の都合の良い人だけが選ばれる}ということになると、これは民主主義とは言えません。民主党の議員も当選したら国民との公約を破り、官僚側についているのですから、「日本人総官僚の下僕」となっているのは明らかです。
でも、もっと重要なことは、日本の有識者が「それでよい」と考えていることです。つまりこれまで「選挙に行きましょう」と呼びかけている人は悲憤慷慨しているはずなのですが、それはうわべだけのことだったようです。
(私のコメント)
今週は東日本大震災が起きた一周年であり、NHKでも今週は連日特別番組を放送するようですが、気の抜けたビールのような番組が多い。核心を突いた部分がカットされて、当たり障りに無い部分だけが放送される。民放はもともとバラエティー番組しか出来ないから無理ですが、NHKしか取材報道が出来ない。しかしNHKも肝心な部分はカットされて放送されるから実態が分からない。
BBCの「メルトダウンの内幕」を見ると始めてみる動画や写真が多く、関係者へのインタビューも自衛隊や消防庁や福島原発関係者なども行なわれており、初めて聞くことが多い。現場サイドではもはや諦めの状況になり、吉田所長は作業職員に対して現場からの引き上げを指示するほどの状況になっていた。
一号基や三号基の爆発事故が起きて手が打ちようが無く、東電は現場からの撤退を決断した。電源が水没して冷却装置は動かず、原子炉本体はメルトダウンを起こしていた。唯一緊急冷却装置が働いていれば状況が変わってたのでしょうが、BBCの内部映像を見ても原子炉建物の内部は配管のジャングルであり、中は真っ暗であり熱気と放射線の線量が高くて決死的覚悟が必要だった。
そうこうしている間に1号基と3号基が爆発して、BBCの番組では3号基が爆発していた時に現場にいた自衛隊員にもインタビューしていましたが、自衛隊の車両ごと飛ばされてしまった。爆発した時の現場の状況は30センチも浮き上がるほどの衝撃があったそうです。このような発言から現場の状況が分りますが、NHKの番組ではカットされてしまう。
福島原発の現場では撤退を決断しましたが、菅総理の不撤退命令で留まった事が分かる。しかし打つ手が無くて対策らしい対策が打たれず、自衛隊のヘリコプターが上空から放水する事で気休めするしかなかった。しかし原子炉本体よりも使用済み燃料棒のプールの温度上昇が危険になり、そこに水が無くなれば数十トンの核燃料棒が爆発して東日本中に放射能灰が巻き散らかる危険がでてきた。
そこへの放水は自衛隊と消防庁が決死的な作業で決行されて放水は成功した。結局は東電では作業らしい作業が出来ず、自衛隊や消防庁が危機的な状況に対処できたことが分かる。やはり危機的な状況では自衛隊や消防隊しか対応する訓練がなされていないから、東京電力の作業員では危機的な状況に対応できないことが分かった。
日本には54基の原子炉が稼動していたのだから、事故が起きた時の対応部隊があるべきでしたが「安全神話」から作られていなかった。放射能に対応した装備をもっていたのは自衛隊だけであり、原発の管理は東電のような民間会社では無理であり国家の管理下に置くべきだろう。事故現場の実際上の作業も防護装備を持っていた自衛隊員がやっていたようだ。
BBCの番組には始めてみる現場の状況が沢山映されている。NHKにこのような切り込んだ番組は無理なのでしょうが、関係者への取材も限られた人にしかしない。内部告発的なことに神経を使いすぎて事なかれ的な番組になってしまうのはNHKだからだろう。
武田邦彦氏のブログも日本の状況が良く書かれていますが、選挙によって選ばれた政治家には公約を守るという意識が無く、政権を取ったら官僚の言いなりになってしまう。これでは民主主義ではなくて官僚主義であり、中国の王朝における宦官たちの政治を思わせる。形だけ欧米の政治制度を真似たが宦官政治が日本で行われているのだ。
憲法上は総理大臣が一番の権力者であり、各大臣も行政府の最高責任者なのですが、官僚を使いこなせず言いなりになってしまう。これでは民主主義とは言えず選挙で選ばれた政治家は官僚たちを指示命令して従わせなければなりませんが、何も出来ない。逆に官僚たちは天下り先を作り放題作って美味しい思いをしている。民主党は公務員制度改革を公約して政権を取ったのに何も出来ない。
武田氏の記事に寄れば、学界も御用学者ばかりを集めて、自分たちの都合のいいような事ばかりしている。様々な委員会の人選は官僚たちが行なっており、当然原子力安全委員会の人選も官僚たちが行い、御用学者ばかりが選ばれる。御用学者になれば学界でも大きな顔が出来るし、週1回程度の会議に出るだけで月額93万円の給与がもらえる。
官僚たちが実権を持ってしまうのも、このような委員会をコントロールし放題だからであり、経済政策の委員会でも日銀や財務省の御用学者ばかり選ばれるからデフレになってしまうのだ。委員会の人選は与野党の国会議員によって選ばせるべきであり官僚に任せてはならない。しかし民主党も自民党も官僚の言いなりだから、与野党と言っても違いが無いのだから選挙に意味が無い。
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