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福島からの避難者に「福島のこどもは公園で遊ぶな、保育園に入るな」 全国のいじめ・虐待過去最高
http://blogos.com/article/33228/
2012年03月03日 12:28 宮武嶺
2012年3月2日に、全国の法務局が発表した人権侵害事例の中に、福島から避難してきたことを理由に人権を侵害されていた事例が多数ありました。
たとえば、山梨県の甲府法務局が発表したのですが、申し立てた福島からの避難者は、自分の子供が住宅近くの公園で遊ぶのを自粛するように、近隣住民から言われたそうです。
更に、近隣の保育園に子供の入園を希望したところ、原発に対する不安の声が他の保護者から出た場合に保育園として対応できないことなどを理由に、入園を拒否されたというのです。
万一、保護者にそういうことを言う人がいても、それを説得するのが教育機関の義務です。これでは、完全に教育の放棄です。恐ろしいほどの事なかれ主義が強烈な差別になっています。
公園で遊ぶなとか、保育園に入るな、とか、まるで福島からの避難者が放射能を帯びていて、それが他人にうつるかのような、いわば伝染病患者のような扱いではないですか。
同日法務省は、全国の法務局が2011年1年間に扱った「人権侵犯事件」の状況を発表しました。総数は2万2168件(前年比2・2%増)で、「学校でのいじめ」が3306件(同21・8%増)で過去最多を更新したのです。
この、学校でのいじめに関する人権侵犯とは、児童らからの申告を受け、法務局が学校側の対応が適切だったかどうかを調べたものですが、下のグラフのように、2009年との比較では1・85倍に上ったそうです。「児童(18歳未満)に対する暴行・虐待」も865件(同12・2%増)で、3年連続で過去最高だったというのです。
この国は、原発事故や震災を抜きにしても、生きづらい世の中になっているようです。
[画像をブログで見る]
http://blog.goo.ne.jp/raymiyatake/e/b45ede351c1be083883a358fbe24aa97?fm=rss
(2012年3月2日付け東京新聞 「被災者に不当な差別も いじめ、虐待過去最多」より)
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2012030290135141.html
この中で、東日本大震災の被災者からの訴えも目立ち、転校先の学校でのいじめや避難先での嫌がらせなどの相談が491件で、人権侵害と認定されたケースは29件に上りました。その多くが福島からの避難者が差別された事例で、
・近隣住民から子どもを公園で遊ばせないよう言われた
・転校先の学校で「放射能がうつる」といじめを受けた
・保健所に自動車の放射線量を強引に測定された
・福島ナンバーを理由に駐車を拒否された
などなどというのです。
震災で被害を受け、原発事故で被害を受け、さらに避難先で人権侵害の被害を受ける。
原発を推進してきた人々と福島原発事故が根本の原因とはいえ、この差別の状況はあまりにもひどすぎませんか。これは、もはや、脱原発とは全く無関係な差別です。
なにが絆か。なにががんばろう日本か。
甲府法務局の事例では、避難者が相手への接触・調査を希望せず、地域への啓発を強く希望したことから、風評に基づく偏見や差別をしないよう呼びかけるポスターを掲示したということです。また、自治体広報紙への広告掲載や自治会でリーフレットの回覧を依頼するなどの啓発も実施しました。
しかし、それでなんとかなるのでしょうか。保育園やご近所の方が分かってくださると良いのですが。。。
この避難者の方が、法務局に保育園と接触するのを希望しなかったのは、さらなる差別を受けないようにという配慮からでしょう。
けれども、子ども達を預かる保育園が福島の子を拒否したり、国民の健康と安全をはかる保健所が人権侵害の調査をしたり、こんなことがまかり通ったままで良いとは思えません。
地震も、津波も、原発事故も、日本のどこで起きてもおかしくなかったのです。
我々の誰が福島の方々と同じ目に遭ってもおかしくなかったのです。
福島の方々を差別し、いじめる世の中では、我々の誰一人生きていけない事を、もう一度心するべきではないでしょうか。
福島の人々を優しく迎え入れる社会が、本当の意味での、原発ゼロ社会だと思います。
http://blog.goo.ne.jp/raymiyatake/e/b45ede351c1be083883a358fbe24aa97?fm=rss
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