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コメ作付け地域拡大/販売は見通せず
http://mytown.asahi.com/fukushima/news.php?k_id=07000001202280005
2012年02月29日 朝日新聞
●評価とあきらめと
今年産のコメの作付け方針が農林水産省から公表され、1キロ当たり100ベクレル超〜500ベクレル以下の放射性セシウムが検出された地域も、条件付きで作付けが認められることになった。作付けを求めてきた県内の自治体は評価する一方、生産農家からは「今年も売れない」と悲観する声が上がった。
佐藤雄平知事は「新基準値を超えるコメが流通しないことを担保するとの厳しい条件のもと、作付けの道が開かれることになった。地域の声が一定程度受け入れられたものと考える」とのコメントを出し、国の方針を歓迎した。
もともと100ベクレル超〜500ベクレル以下の地域は「制限を十分検討する必要がある」とされてきた。だが、該当する12市町村のほとんどは、原則全域での作付けを要望。県も「市町村などの意向を尊重してほしい」と追認した。それだけに、作付け可能地域が広がったことに安堵(あんど)する。
県は全袋検査の導入など徹底した安全確保態勢をとって、リスクの最小化に努める考えだ。
検査で1キロあたり500ベクレルを超えた地域でも作付けを要求していた福島市は、500ベクレル超の地域の作付け制限が旧市町村単位ではなく、字単位も可能となった点は「評価できる」と述べた。
作付けは認められても、消費者が買ってくれるのかどうかはわからない。風評被害が深刻だからだ。
「いつも買ってくれる人も買ってくれねえ。子どもがいるお母さんは、北海道のコメを送ってもらってるんだ」。福島市飯坂町湯野の長倉徳治さん(65)は、そうこぼした。
2ヘクタールの田んぼで50年以上、コメを作っている。昨年の県の全戸調査では、最高30ベクレルで、出荷停止となる基準値を大幅に下回った。
長倉さんは「おそらく今年も(作っても)福島産は売れなくて大変だと思うよ。100〜500ベクレルも作っていいよって言ってたけどね、作らせても(国や東電が)補償してくれるって気持ちがあるのか」と話す。
伊達市梁川町の旧堰本村地区の農家堀江泰幹さん(72)はあきらめ顔だ。昨年、同村から500ベクレルを超えたコメが出て出荷停止になった。「うちの田んぼは100ベクレルよりずっと下なんですよ。20ベクレルとか。そこは作らせてもいいじゃないですか。去年のコメ、全部残ってるんです」
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