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放射性物質放出、1月の7分の1に減 福島第一原発
http://www.asahi.com/national/update/0227/TKY201202270574.html
2012年2月27日22時57分 朝日新聞
政府と東京電力の福島第一原発の廃炉に向けた中長期対策会議が27日、開かれ、原子炉建屋からの放射性物質放出は先月の7分の1に減ったことなど、作業の進捗(しんちょく)状況を明らかにした。放射能汚染水を海に放出できるぐらいにまで浄化できる設備を9月までに新たに設置。3月上旬に工業用内視鏡による2号機格納容器内の2度目の調査をするという。
炉心溶融事故を起こした1〜3号機の原子炉建屋からの新たな放射性物質の大気への放出量は毎時約1千万ベクレルで、先月の7分の1に減った。放出源のほとんどが、爆発で原子炉建屋が激しく破損した状態がそのままになっている3号機からの放出だった。津波で破損した大物搬入口を塞いだことなどが理由としている。
対策会議では、東電が東芝製浄化装置の多核種除去設備「アルプス」の基礎試験結果を公表。現在の浄化装置はセシウムの除去が主だが、セシウム以外の核種も取り除くことができるという。試験ではガンマ核種45種類で、法的に海に放出できる限度以下に減らすことができた。
◇
毎時1千万ベクレルに低減=1〜3号の放射能放出量−新浄化装置導入へ・福島第1
http://www.jiji.com/jc/eqa?g=eqa&k=2012022700740
東京電力福島第1原発の廃炉に向けた政府と東電の中長期対策会議が27日開かれ、1〜3号機格納容器から外部に放出される放射性セシウムの量が毎時1000万ベクレルに低減したことなどが報告された。同原発敷地境界の放射線量は年0.02ミリシーベルトとなる。
対策会議によると、放出量は昨年12月で同約6000万ベクレル、今年1月は同7000万ベクレルだった。凍結防止対策として1〜3号機建屋の開口部をふさいだため、放射性物質の舞い上がる量が減ったとみられる。
一方、高濃度の放射能汚染水の浄化処理はこれまでガンマ線(電磁波)を放出するセシウムの分離が中心だったが、ベータ線(電子)を放出するストロンチウムなどの多様な放射性物質を分離する「多核種除去設備」を今年9月ごろまでに設置し、運転を始める。(2012/02/27-21:14)
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