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生き生き箕面通信1176 ・放射能汚染土は保管場所がない――国と地元の協議が流会
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2012-02-27 06:50:32 生き生き箕面通信
おはようございます。
生き生き箕面通信1176(120227)をお届けします。
・放射能汚染土は保管場所がない――国と地元の協議が流会
「放射能汚染土を保管させてほしい」とする国と、受け入れさせら
れる地元市町村との意見交換会が昨日2月26日、流会となりました。
福島県双葉町の井戸川克隆、浪江町の馬場有、広野町の山田基星
の3町長が急きょ欠席を決めたためです。細野環境相と、平野復興相
は肩透かしをくらった格好です。なぜ、こんなことになったのか。背景
には、放射能廃棄物の最終処分方法がないという大切なことを、ごま
かしながらうやむやにしてしまおうとする日本支配層の無責任ないつ
もの病弊があるといえます。
そもそも「中間貯蔵施設」と名付けてスタートする政府側のやり方
です。「中間」と名付けて、短期間の一時的な貯蔵という印象を与え
ますが、実は「永久」になるかもしれない、という不信感が地元の町
に強いのです。また、建設用地の取得条件などが地元紙にもれ、
地元が知らないところで国がどんどん進めている実態の一部が明ら
かになりました。井戸川町長は「私たちが知らないところで政府が
決めていくことに恐怖を感じた」と、欠席の理由を明らかにしています。
最終保管場所が決まらないまま、とりあえず「中間貯蔵」と称して
ことを進め、結局、「最終保管場所が決まらない」という理由で、ずる
ずると「中間」のまま捨て置き、事実上、いつの間にか「最終」になって
いたという言葉のごまかし。政府の官僚が得意とする、誰も責任を取ら
ないですむごまかしです。小さい町村など何とでもなる、と見くびった
「権力による制圧」といえます。
言葉のごまかしをマスメディアもやってのけました。「流会」を報じた
本日の大手紙は、「放射能汚染土」から「放射能」を取り去り、ただ
「汚染土」という表現だけで記事をつくりました。「放射能」という言葉
隠しです。朝日新聞にも読売新聞にもそろって、「放射能汚染土」と
いう表現が一語も見当たりませんでしたから、おそらくしかるべき筋か
ら強い要請があり、それをメディア側が受け入れたものと考えられます。
しかし、この機会にはっきりさせるべきではないでしょうか。「放射能
廃棄物は最終処分の方法がない」ということを。そして、今後どれほど
大量のの「放射能汚染土」が出てくるか、判断できないということを。
また、全国の原子力発電所では同じく最終処分ができずに困ってい
る「使用済み核燃料」が大量に蓄積させている事実をしっかり受け止
めるべきだと。
本日の朝日新聞は社説で「原発の再稼働」問題を取り上げ、見出し
は「需給見通しの精査が先だ」としました。(内容をちゃんと読めば、
まともな見出しは、「『原発は危ない』現実を直視すべき」とすべきとこ
ろでした)。そして、結論は「『原発は危ない』という動かしがたい現実
から再出発しなければならない」と、腰の引けたものになってしまいま
した。
こうしたあいまいな内容になってしまうのも、「原発にはトイレがない」
という厳然たる事実をおろそかにしているからではないでしょうか。
「放射能汚染物の最終処分の方法がない」ことを、言葉でごまかさ
ずに受け止めるなら、結論はもっと明確になるはずです。
そうこうしているうちにも、次の放射能拡散の事態が引き起こされる
可能性は否定できません。フクシマから1年がまもなくの今、日本が
すべきことは、放射能汚染物、放射能廃棄物の最終処分のための
研究を世界中の知恵を集めて行うプロジェクトをスタートさせることの
はずです。井戸川町長は、そうした問題を提起しているように思われ
ます。
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