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東京新聞 2月25日
「原子力ムラでまん延 「東大話法」 思考奪う 安冨歩・東大教授に聞く」
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ブログ 「一輪の花」
http://blogs.yahoo.co.jp/erath_water/63549360.html
で東京新聞の記事が紹介されています。
安冨歩教授は、満洲経済の著書がある方。
『「満洲国」の金融』、『「満洲」の成立 -森林の消尽と近代空間の形成-』
「原発」と「満洲」・・・、とニッポン。ん?なんで?と 私も最初は思いましたが、
「安冨歩(やすとみ あゆむ)教授は、「最も恐ろしいのことは、危機的な事態が起こった際、正しくない言葉を使うこと。それは一人一人から判断力を奪う」と強調する。」
ブログ主さんは中島みゆきの歌まで用意してくれる周到ぶりです。(=^・^=)
====ブログ「一輪の花」: 安富歩教授「東大話法」(東京新聞2/25)=====
原子力ムラでまん延 「東大話法」
思考奪う 偽りの言葉 高慢 無責任な傍観者
安冨歩・東大教授に聞く 東京新聞 2月25日
着想のきっかけは福島原発事故の直後、NHKに出ずっぱりだった関村直人(原子力工学)の話しぶりだったという。
関村教授といえば、不安でテレビにかじりつく視聴者に向かって、実際に起こっていそうなことよりも、ずっと楽観的な「安全」を強調し続けた専門家。
1号機が爆発したのではないか、という一報にも「爆破弁を作動させた可能性がある。」などと言い切り、あとにひどい学者不信を招いた。
「過酷事故が目の前で起こっていても、官僚や学者は原発を安全と印象づける『欺瞞言語』を手放さなかった。東大で見聞きする独特の話しぶりにそっくりだと思った。」
ちなみに「東大話法」とは、東大OBが最も巧みに操るだけで、出身大学とは関係なく散見されるとか。
爆発事故を「爆発的事象」と繰り返した東北大出身の枝野幸男官房長官の会見も、典型的な東大話法という。
「正しくない言葉で、まずだましているのは自分自身。
目の前で爆発が起こっている現実を直視できなくなり、正気を疑うようなことも平気でできるようになる。」
二十代のとき、2年半の銀行勤務の経験もある経済学博士だが、安冨歩教授の研究テーマは、「なぜ人間社会は暴走するのか」。
バブルに突き進んだ銀行の暴走と、戦争に向かってひた走った昭和初期の日本社会の相似に気づき、既存の学問分野を超えて探求してきた。
安冨歩(やすとみ あゆむ)教授は、「最も恐ろしいのことは、危機的な事態が起こった際、正しくない言葉を使うこと。それは一人一人から判断力を奪う」と強調する。
危険なものを危険といわず
戦前、戦時中に「日本は神の国だ」などと言い続けたことが客観的な現状認識を妨げ、いたずらに犠牲者を重ねた。
そんな「言葉の空転」が原子力ムラでもまん延していると指摘する。
「『危険』なものを『危険』と言わない東大話法が偽りの安全神話を支え、事故を招いた」
先月出版した「原発危機と『東大話法』」(明石書店)では、上から目線の話しぶりに潜む東大話法のウソを暴いた。
「暫定的」と前置きしつつ、二十も列挙した法則の主な項目を見ると・・・。
規則1:自分の信念ではなく、自分の立場に合わせた思考を採用する
「原子力関係者がよく使う言い回しに、『わが国は・・・しなければなりません』がある。
『私』ではなく、往々にして国や役所などを主語にするのが『立場』の人です。」
日本人のほとんどは、立場に合わせて考え、「立場上そういうしかなかった」といった言い訳もまかり通りがちだ。
「責任から逃げている『立場』がいくつも寄り添い、生態系のように蠢いているのが日本社会。しかし、『立場の生態系』がどこにいくのかは、誰一人知らない。」
高慢 無責任な傍観者
周囲もあぜん 「記憶飛んだ」
規則8:自分を傍観者と見なし、発言者を分類してレッテル張りし、実体化して属性を勝手に設定し、解説する。
原子力ムラには自分を「傍観者」とみなしたがる習性も根付く。
「客観的であることと傍観することをはき違え、なんら恥じるところがない」
傍観者ぶりが際立っているのが、原子力安全委員会の斑目春樹委員長。
無責任な発言を繰り返し、「デタラメ」と揶揄された東大OBだ。
つい最近も、事故直後の対応を聞かれた国会の原発事故調で「一週間寝ていないので記憶が飛んでいる。(官邸に)どんな助言をしたか覚えていない」と、当事者とは思えない言い訳をして、周囲をあぜんとさせた。
「原発に反対し続けた京大原子炉実験所の小出裕章さんが、講演のたび『原子力にかかわってきた者として謝罪したい』と繰り返しているのと比べると驚くばかりの傍観者ぶりだ。」
規則3:都合の悪いことは無視し、都合のよいことだけを返事する。
規則5:どんなにいい加減でつじつまの合わないことでも、自信満々で話す。
九州電力の社員動員が発覚した2005年の「ヤラセ討論会」に参加した灯台大学院の大橋弘忠教授(システム量子工学)も、典型的な東大話法の使い手だという。
討論会の議事録などによると、参加者の一人だった小出助教授は「人は間違うし、想定外の事態も起こり得るので、安全余裕をなるべく多くとるのが、原子力のようなものを扱うときの鉄則だ」と主張していた。
これに対し、大橋教授は「安全余裕を完全に間違えて理解している方の考え方」と冷笑。
水蒸気爆発の心配をする市民団体の代表にも、「私は水蒸気爆発の専門家」と胸を張り、見下すような議論に終始した。
「見つけたら 笑ってやって!」
プルトニウム拡散の『遠因』
「原子炉を四十年間、研究をしてきたのは小出さんの方。ところが、大橋教授が討論会を仕切ってしまった。その結果、九州電力の玄海原発には危険なプルトニウム混合燃料が投入された」
玄海原発に続き、福島第一原発3号機でも、プルサーマル発電が始まっている。
つまるところ、3号機の爆発事故でプルトニウムが飛び散った遠因に、大橋教授の東大話法が貢献したとも言える。
ちなみに、同教授の語録には「プルトニウムを飲んでもすぐに排出される」がある。
「東大話法」にだまされないためには、どうすればいいのか。
安冨教授は、「自らの内にある東大話法に向き合い、考えることから逃げない姿勢が大切。東大話法を見つけたら、笑ってやること」と提案する。
笑われて、恥ずかしいことだと気づくことで東大話法から抜け出せる。
どこに向かうかわからない『立場の生態系』については、パイプに詰まったごみのような存在が迷走を止める役割を担うこともあるという。
「官僚にも学者にも、あるいはメディアにも、自分の言葉を持つ人たちがわずかにいる。
そんな一人一人の存在でかろうじて社会がもっている。
もし、人間社会がひきょう者の集団になったら、社会秩序は維持できない。」
東大話法 20の法則 安冨歩(やすとみ あゆむ)・東大教授
○規則1:自分の信念ではなく、自分の立場に合わせた思考を採用する。
○規則2:自分の立場の都合のよいように相手の話を解釈する。
○規則3:都合の悪いことは無視し、都合のよいことだけ返事する。
○規則4:都合のよいことがない場合には、関係のない話をしてお茶を濁す。
○規則5:どんなにいい加減でつじつまの合わないことでも自信満々で話す。
○規則6:自分の問題を隠すために、同種の問題を持つ人を、力いっぱいに批判する。
○規則7:その場で自分が立派な人だと思われることを言う。
○規則8:自分を傍観者と見なし、発言者を分類してレッテル張り氏、実体化して属性を勝手に設定し、解説する。
○規則9:「誤解を恐れずに言えば」と言って嘘をつく。
○規則10: スケープゴートを侮蔑することで、読者・聞き手を倒喝し、迎合的な態度を取らせる。
○規則11:相手の知識が自分より低いとみたら、なりふり構わず、自信満々で難しそうな概念を持ち出す。
○規則12:自分の議論を「公平」だと無根拠に断言する。
○規則13:自分の立場に沿って、都合のよい話を集める。
○規則14:羊頭狗肉。
○規則15:わけのわからない見せかけの自己批判によって、誠実さを演出する。
○規則16:わけのわからない理屈を使って相手をケムに巻き、自分の主張を正当化する。
○規則17: ああでもない、こうでもない、と自分がいろいろ知っていることを並べて、賢いところを見せる。
○規則18:ああでもない、こうでもない、と引っ張っておいて、自分の言いたいところに突然落とす。
○規則19:全体のバランスを恒に考えて発言せよ。
○規則20:「もし○○○であるとしたら、お詫びします」と言って、謝罪したフリで切り抜ける。
【デスクメモ】
安冨歩教授の東大話法の命題は、「誰のための学門か」を問うた四十余年前の大学闘争と重なる。
闘いは敗北し、世渡り上手ばかりが幅をきかし、福島事故に帰結した。
それでも、闘争の志を引き継いだ小出助教授らのような少数派がいた。
小出さんの顔を見る度、中島みゆきの『世情』を口ずさんでしまう。
中島みゆき『世情』
http://www.youtube.com/watch?v=GI95g5SYgq8&feature=related
神保哲生 「東大話法」 2012.02.07
http://www.youtube.com/watch?v=M5lj67ZVa7I
TBSラジオ・Dig神保哲生さんのコーナー。
ビデオニュース「東大話法に騙されるな」
4月から、広島の被曝医師、肥田舜太カ医師の映画、「核の傷」が、アップリンクで上映されます。
その後、各地を廻る予定です。
映画・肥田舜太郎医師 『核の傷』 (アップリンク)
http://bit.ly/zYs7z9
戦後67年間、被曝者治療と核廃絶運動に献身し、内部被曝の実態を訴え続ける。現在95歳の肥田舜太郎医師の歩みを追ったドキュメンタリー作品。4月公開
映画のチラシです。
http://blogs.yahoo.co.jp/erath_water/63549360.html
RT @uplink_els:
内部被曝の実態を訴え続ける現在95歳の肥田舜太郎医師の歩みを追ったドキュメンタリー映画『核の傷:肥田舜太郎医師と内部被曝』は4月7日(土)より全国順次公開。http://bit.ly/zGHldp
内部被曝と外部被曝を「正しく」理解する(院長の独り言)
http://bit.ly/zwOylG
内部被爆問題の第一人者は、肥田舜太郎先生であるのは論を待たないでしょう。実際に被爆者を何千人も診察し、なにか大きな問題があると探し当てられました。
RT @onodekita: 肥田先生を見よ。28歳で被曝し、94歳までバカにされようと、無視されようと決してくじけず、人生を貫いている。我々は、まだ1年も立っていないんだぞ。なぜ、弱気になる必要がある。これからだ、本番は。
東京新聞。 3月3日の 肥田舜太カ先生の講演会の紹介が載っていました。 まだ整理券は間に合います。
http://photozou.jp/photo/show/159841/123042170
天然放射能と人工放射能は違う!
http://www.youtube.com/watch?v=gjbwiKNlULc&feature=rela...
埼玉大学名誉教授・市川定夫氏(放射線遺伝学)の講義。 原発由来の放射能と、自然由来の放射能を同列に並べ比較する原発推進派のウソが分かります。
RT @datsugenpatsu:
事故後のチェルノブイリ原子炉内と立入制限区域に潜入したドキュメンタリー映画「プリピャチ」 渋谷アップリンクで3月3日(土)より公開だそうです。見たい! 映画を見た方のコメント http://www.webdice.jp/dice/detail/3425/
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コメント(1)
大人の責任から逃げずに立ち向かうことが最優先です。
皆で認識しなくてはいけない問題なのですよね。
メディアは不道徳行政の圧力に屈していますから、
国民がネットワークで伝えてゆく必要がありますね。
2012/2/26(日) 午前 1:41
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