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原発津波対策 道半ば 防潮堤、今年完成は3か所のみ
http://digital.asahi.com/articles/TKY201202210780.html?ref=comtop_middle_open
2012年2月22日03時00分 朝日新聞デジタル
東京電力福島第一原発事故を受け、国が全国の原発に求めた中長期の地震・津波対策のうち、防潮堤と水素爆発対策の整備が進んでいないことが朝日新聞の調べでわかった。防潮堤が今年中に完成するのは3カ所にとどまった。水素爆発防止対策を終えた原発はなく、多くが未着手。原発の再稼働の議論が進む中、根本的な対策は道半ばだ。
福島第一原発は津波で非常用発電機などが浸水し、原子炉が冷却できなくなって大量の放射性物質が飛散した。事故後、経済産業省原子力安全・保安院は電力各社に緊急安全対策と過酷事故対策を指示した。
今回、このうち整備に比較的時間がかかる(1)防潮堤やそれに相当する設備の設置・強化(2)水素爆発防止(3)空冷式の非常用発電機の新設――の中長期対策3点について、福島第一を除く全国17原発での整備状況を、各電力会社にアンケート方式で聞いた。
防潮堤の新設やかさ上げ計画があるのは12カ所。このうち実施中は泊(北海道)、女川(宮城県)、柏崎刈羽(新潟県)、浜岡(静岡県)、志賀(石川県)、美浜、高浜、大飯(いずれも福井県)、島根(島根県)の9カ所で、東通(青森県)、東海第二(茨城県)、敦賀(福井県)が未着手だった。
防潮堤は高さ8〜18メートルで、完成予定時期は今年4月の女川が最も早いが、美浜は4年後の2015年度までかかるなどばらつきがあった。
水素爆発対策は、原子炉建屋から水素を外部に逃がすベント装置や、たまった水素を減らす「水素結合装置」で、原発の構造が根本的に異なるもんじゅなどを除く15原発が計画しているが、10原発が未着手だった。
原子炉の冷却などに必要な非常用発電機は、東通、女川、柏崎刈羽、美浜、高浜、大飯、島根の7原発で整備しており、計画のある他5原発も新年度中に完了する予定だ。
国は事故以前にも、07年の新潟県中越沖地震を受けた地震対策を電力各社に求めてきたが、こちらも実現は道半ばだ。今回の調査では、大きな揺れにも耐えられる免震機能を持った建物「免震重要棟」の設置についても聞いたが、完成したのは6原発にとどまった。(西川迅、杉本崇)
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