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1.放射能物質というもの
放射能物質は、普通の毒物のように化学反応で無毒化できない。
半減期と呼ぶ固定した核分裂(核崩壊)の発生する確率により、他の元素に変わるのを待つしかない。
従って、低濃度の放射能物質であれ、生体濃縮,および、水中の堆積,大気のチリの凝集などの自然界に備わっている濃縮装置がある限り、自然の循環より隔離するしかない。
食物連鎖の頂点にいる人間に放射能が濃縮していく。
2.過去に行政がやってきたこと
普通の毒物で、PCB(ポリ塩化ビフェニル)の製造販売禁止、および環境からの隔離保存を定めた法律が存在し、現在も実施されている。
要約は、PCBという毒物は、分解しにくく、無毒化の処理に多額の費用がかかるために、将来低価格の処分方法が開発されるまで厳重保管しようということだ。
法律で厳重管理されているはずのPCBの行方不明になる事件が多発。
母乳に含まれるPCBは、1970年代から生産がされていないにもかかわらず最近は増加傾向にあるのは、不法廃棄されているためだ。
ここで、放射能物質より管理の楽なPCBでさえも、ろくに管理できていないということを指摘しておく。
更に放射能物質は、目に見えない。
PCBのときよりも数段高い、厳しいレベルの運用方法が必要なのは明らかなことで、最初から専門科学はもちろん、あらゆる人知を結集した完成度の高い法律で運用されなければならない。
従来の場当たり的な処理を行っていると、とんでもないしっぺ返しを食らうだろう。
3.やってはいけないこと
放射能物質は、人間の英知では無毒化することが出来ないので、PCB以上に厳重保管しなければならない。
放射能汚染がれきの放射能汚染の低い汚染地区への搬入などは、放射能物質の拡散になるので決して行ってはならない。
放射能汚染物質は、厳重管理区域、および、専門施設でのみ取り扱わないといけない。
地方行政の素人などが絶対に扱ってはいけないものだ。
現在、国が除染が必要といっている地域は、長期にわたって人が住んではいけない地域なので、ここに放射能汚染がれきを集積し、とりあえず土をかぶせておくのが良いだろう。
燃やして大気に放射能物質を拡散させるというのは、絶対に行ってはならない。
放射能物質の拡散は、国の滅亡につながると肝に銘じておくこと。
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