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【核心】「原発ゼロ」秒読み 2012/02/18(東京新聞)
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2012/02/18 東京新聞 :平和ボケの産物の大友涼介です。
関西電力高浜3号機の定期検査入りで、国内最多十四基の原発を抱える福井県の「原子の灯」が消える。九州、中国、四国の各電力会社の原発はすでに運転を停止しており、西日本の原発はすべて止まることになる。残る東京電力の柏崎刈羽原発6号機と北海道電力の泊3号機も四月下旬までに定期検査に入り、「原発運転ゼロ」はいよいよ秒読み段階に入った。(安福晋一郎・帯田祥尚記者)
■不安
「このままだと、会社はあと半年しか持たない」。高浜原発が立地する高浜町で、原発の保守や点検、修理などを手掛ける下請け業者は頭を抱える。
昨年三月十一日の福島第一原発事故前から停止していた1号機を除き4号機、2号機の順で定検入りした高浜原発。再稼働のメドが立たない中、最後の3号機も止まることで、人口一万人余りの町に不安が広がる。
県内では電力会社やその下請けを含め八千人が常時、原発関連で働く。運転十三ヶ月以内に一度義務付けられている定検時には、配管や溶接など原発一基当たり二、三千人の作業員が加わる。
さらに運送業者や警備会社、作業員の宿泊施設など間接的な雇用を含めれば、原発関連の裾野は広く、経済効果も大きい。河瀬一治敦賀市長ら立地首長らは「原発は地場産業」と言い、原発の全基停止に危機感を募らせている。
■廃炉
政府は原発事故を受け、原発の寿命を「運転開始から四十年」とする新たな安全規制を打ち出した。これに照らせば、七〇年の大阪万博会場に電気を送った敦賀1号機と美浜1号機、さらに今年四十年を迎える美浜2号機の三基は再稼働どころか、そのまま廃炉になる可能性が高い。
また、高浜1号機など五基は三十年以上の「廃炉予備軍」。仮に再稼働しても、今後十年以内に県内の半数を超える原発が相次いで寿命を迎える。県内の原発立地町のある町議は「古い原発の再稼働に世論は納得するだろうか」と話す。
■悪夢
「三月にかけて厳しい需給状況が予想される」。関電の八木誠社長は十七日、東京都内で記者会見し、利用者に節電協力を呼びかけた。原発依存度が電力会社で最も高い関電。四期が動いていた昨年八月に対し今夏は「原発ゼロ」を覚悟しなければならない。
同社によると、電力需要のピークが二千七百八十四万キロワットだった昨夏と同じ条件で、休止した火力発電所をフル稼働させても供給が一〇%足りない計算。猛暑だった一昨年夏なら関西圏で二〇l近い電力不足に陥る。広報担当者は「(時間や場所などを事前に決めて電気を止める)計画停電をお願いすることもある」と危機感を煽る。
しかし、資源エネルギー庁の試算では、中部電力など電力各社が電気を融通し合えば、静岡県以西の電力供給は逆に百三十万キロワットの余裕がある。関電の本音は「原発ゼロで夏を乗り切れれば、原発不要論が高まる。それまでに一基でも動かしておきたいのだろう」(電力関係者)との見方が出ている。
大飯原発3、4号機の安全評価(ストレステスト)について、経済産業省原子力安全・保安院は「妥当」と判断。政府と福井県は四月にも再稼働に向けた協議を行う予定。しかし、地元は再稼働に消極的だ。電力業界の「悪夢」は刻々と近づいている。
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